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1on1を実践 -10年間続けた1on1をまとめてみました

 1on1を導入してから10年弱となりましたので、これまでやってきた事をまとめてみました。

 自分の立場の変化や相手の成長によって内容を変えています。1on1は決まった形で進めるより、相手にとって必要な事を考えて、変化させていく事が良いと考えたからです。それではこれまでやってきた内容をご紹介いたします。

第一期 コミュニケーション重視

 チームリーダーとしてメンバーと1on1を実施
内容
 プライベートな話が中心で、お子さんの話や奥様の話など悩み相談のような場になりました。
効果
 関係性は良くなり、チーム内のコミュニケーションが向上しました。

第二期 課題抽出

 第一期と同じチームで実施しました。第一期では業務に関する話がほぼ無かったので、内容を少し変えました。
内容
 仕事に対する雑談が中心で、気になる事や心配事の確認をしました。
効果
 雑談レベルだったので、進捗ミーティングなどでは出てこない細かい課題や課題になる前の情報を入手できるようになりました。

この頃、上司にこの取り組みを報告したところ、1on1は部門全体の取り組みとなりました。

第三期 タスク優先度設定

 立場が変わり、マネージャーとして複数のチームを見ることになりました。この時期の1on1はチームリーダーを相手におこなっていました。
内容
 事前準備として、重要度と緊急度のマトリクスを使ってチームの持っているタスクの振り分けをチームリーダーがおこないます。そのマトリクスを使ってタスクの優先度について話し合いました。
効果
 タスクの進め方や判断の方法、優先度の付け方などチームリーダーに必要な考え方を話し合う事で、理解が進み育成につながりました。

第四期 プロセス改善/組織設計

 この期も同じチームリーダーとの1on1ですが、チームリーダーたちも成長してきたので、次のステップとして内容を変更しました。
内容
 プロダクト開発をより効率的に評価を上げる事を目的として、現場の状況分析を行い課題を出していきました。課題解決のために組織をどうすべきか、プロセスをどう改善するかなど、相手の興味に合わせて議題を変えながら案を出し合いました。
効果
 チームリーダーの視点からマネージャーの視点に変わっていきました。チームのタスクを消化する事を軸にチーム運営を行っていましたが、プロダクトをどうやって成功させるかや組織の活用を考えられるようになっていきました。

第五期 新米リーダーのケア

 チームリーダーを次の世代に一新しました。前任のチームリーダーは、現在のチームリーダーのフォローや育成を専門にするメンバーとしました。そのため新チームリーダーのケアを中心とした1on1となりました。
内容
 常にチームメンバーの状況を聞くようにしました。メンバーを常に見て状況を理解し、フォローが出来るようになって欲しいと思ったからです。そしてメンバーに対して思うことを中心にヒアリングしました。その内容をもとにメンバーに対して、どう教育や指導をすればいいのかをアドバイスしていきました。あと新米リーダーだからこそ気づく組織の運営でやりにくい事等を聞き、運営改善に役立てました。
効果
 現在進行形ですが、メンバーを良く知る事ができてきていると思います。チームを円滑に進められるリーダーに育ってきているように感じます。

1on1で気をつけている事

 業務の進捗を中心とした内容にならないようにしました。進捗は進捗ミーティングで聞けますので、ここでは2人だからこそ話す価値がある事に注力しました。あと最初にアイスブレイクを入れるように心掛けています。

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