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新人教育でやってはいけない事・考えるべき事

新人教育を行う際、教える側は何を考えて教育しているのか?
やってはいけない事をしていないか?
日々注意している事を書いておこうと思います。

未経験・新卒の新入社員が入ってきた際の、メンターとなった社員がターゲットです。

1、 目的を決める

当たり前ですが、教育には目的が必要です。何を勉強して貰おう?ではなく、何の業務を担当して貰おう?という事から先に決めましょう。そして、その業務に最初に必要なスキルを勉強して貰いましょう。詰め込みはNGです。一つに絞って、順に身に付けて貰いましょう。

2、 後でとは言わない

質問された時に、「嫌だ」という人はいないと思います。でも、「後で」と言う人はいると思います。でも、後でなのは、あなたの仕事であって、新人さんの質問を後にするのはやめてあげましょう。質問したい・今なら出来る!と思って、やっと質問に来たのですから、どんなに忙しくても、聞いてあげて下さい。

3、 質問には質問をしましょう

おかしな事を言っていると思われるかもですが、まずは認識を合わせることが大事です。質問と言っても、どうやって質問したら良いか?まではっきりと分かって、まとめきってから質問してくるとは限りません。質問を新人さんが理解して質問して来ているのか?まずは確認してあげましょう。

自分なりに解釈して、答えてしまうと、合っていれば良いですが、違っていたら…新人さんはどう思うでしょう?「そーじゃないんです!」と言ってくる新人さんなら良いですが…「はい、わかりました…」と嘘をついてしまう新人さんもいるはずです。

4、 自分の思いを押し付けない

「私はこう思うから」は言わなくても、「流行ではこうだから」と言う人はいると思います。でもそれは、自分を正論付けているだけです。学ぶべきは、「基本・基礎」であって、守るべきは「社内のルール(コーディング規約など)」です。例をあげます。

Rubyでは、括弧()を省略できます。
例えば、hoge(a, b)と言うメソッドがあった場合、 hoge a, bと書いたりできます。この時に、省略できる事を前提に教えるのではなく、「省略も出来るよ」と補足的に教えることが必要だと言うことです。

使う使わないかは、新人さんが決める事ですし、コーディング規約がそうなっていたらそれに従うだけの事です。そーいうもんだと教える事ではありません。

5、 質問しやすい・話しやすい雰囲気を作りましょう

先輩とは、それだけで質問しにくい、話しにくいものです。それでも質問しなければ…と思って、新人さんは質問して来ます。そんな緊張した、遠慮した状態での質問が、ほんとに質問したい内容なのか?私には疑問で仕方ありません。だから、質問しやすい環境を作るようにしています。

例えば、暇を演じます。
Twitterで暇だ暇だと言っているのは、そのためです。(半分ほんとで、半分嘘です笑)
でも、ほんとに、暇そうにする事って大事だと思っています。無意味に、周りをキョロキョロしてみたり、背伸びしてみたり。意味もなく、誰かをこっそり見つめてみたり笑

他の方法としては、常にボケ続ける事です。
相手によっては下ネタでも良いかもしれません。その辺りは、人や周りの雰囲気に合わせれば良いと思います。

==================== 以下、2019/12/14追記 ====================

6、 否定・断定してはいけません

質問内容がつまらない。そんなの知ってて当然。という質問が来るかもしれません。あなたや周りの人には当然であっても、新人さんには分からない事はいっぱいあります。そんな時に、「そんな事も分からないの?」「前教えたじゃん」「こうだから」と言ってはいけません。

7、 「ちなみに」はいけません

答え終わった後、「ちなみに、こーやったらもっと良いよ」と言いたくなるのが、先輩面の人間です。(分かってても、私もやってしまうやつ…💦)エンジニアの人は、技術大好きなので特に多いんじゃないかと思います。しかしこれって、新人さんの立場に立って考えると、さらに混乱させるだけのものでしかないんですよね。ある程度育ってから教えてあげましょう。新人さんが望んでいるのは、「今困っていることを解決して欲しい」と言うことなのですから。

8、 考えさせてあげましょう

答えばかり与えていては成長しません。一緒になって。または少しだけ独りで。考える時間を与えるのもいいと思います。ただし、時間を決めるとか、定期的に確認しに行くとか、のめり込ませない様なフォローは大事ですよ。

9、 失敗させよう

失敗から学べる場合もあります。失敗した時に怒っては萎縮してしまいますから、直ぐにリカバリできる環境を作っておきましょう。エンジニア業界であれば、環境の自動化や、ソース管理などがそうですかね。他の業界でも、これらに似た方法は必ずあるはずです。敢えて失敗させる環境を与えるってのもいい方法だと思います。

まとめ

上記しました内容を常に意識しておく事です。常に、新人さんの立場に立って、どうやったら質問しやすいか?と言う事を考えながら過ごすと良いと思います。これは、新人さんがいない状況でも、同期や、または先輩からも質問される事もあるでしょうから。常に意識しておく事だと思っています。

でも、そんなに色んな事出来ないですよね。

先輩であっても人間ですし、それでいいじゃないですか。
次やらなければ。同じ人に。違う人に。

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