文章でよくある間違い「二重表現」に気をつけよう

ライティング講座の添削で、よくある間違いの一つに、「二重表現」、「重複表現」というものがあります。
同じ意味の言葉を繰り返し使うことを指し、どちらも同じ意味です。

この二重表現は気付かずに使っている場合が多く、話し言葉ではよくあります。ですが、それを文章にすると違和感を感じさせるものになるので注意が必要です。
読み手の中にもやもや感が発生してしまい、そのことが気になり本文の方に集中してもらえなくなってしまうのです。

知らない間に使っている二重表現8つ

二重や重複する表現なんて普通使わないでしょと思う方もいると思うので、ここでは知らない間に使ってしまいがちな例を8つ紹介しましょう。

①はっきりと明言する
明言ははっきりと言うことです。
→はっきりと言う、明言する。

②あらかじめ予約する
→あらかじめの漢字は「予め」と書きますよね。
→あらかじめ準備する、予約するすね。

③頭痛が痛い
→頭が痛い

④いまだに未実施
→いまだには漢字だと「未だに」

⑤被害を被る
→被害を受ける、損害を被る

⑥あとで後悔する
→あとで悔やむ
→後悔する

⑦過半数を超える
→過半数に達する

⑧内定が決まる

→採用が内定する

一見、どこが重複なの?と思えるものもありませんでしたか?
話し言葉ですと気にならず使っている表現もありますよね。

話し言葉と書き言葉は違います。文章は視覚化され、残るものなので正確さが必要になります。特に、長い文章になったときに、二重表現があると、回りくどい印象になったり、読みにくいと感じさせてしまうものです。


文章を書き上げた際は、二重表現になっていないかを良く注意して見直してみてくださいね。

文章は読みやすくシンプルなものが一番です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?