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自分の人生を生きるための、何かを「終わらせる技術」について

こんにちは。いろさいです。

私達は「自分の人生を生きる」ために、今まで続けていた何かを終わらせ、手放させるような出来事が訪れたりします。それは仕事のやり方だったり、仕事そのものだったり、人間関係だったり、自分の思考や感情の癖だったり、習慣だったり、お金だったり、地位だったり、執着で手元に残していた「物」だったりと、人によって様々です。

何かを「始める」ことについては、比較的そのやり方やノウハウが手に入りやすいですが、何かを「終わらせる」といったことについては、人は結構無知だったりします。どこか「終わらせる」ことが禁忌事項であるような、「今までのことをずっと続けることがいいことである」という、信念や思い込みが社会通念としてあるのかもしれません。

実は、何かを「終わらせる」というのは、始めることよりエネルギーたくさん必要となります。これは今まで続いていたエネルギーを停止させる作業だからです。ずっと同じ方向に吹いていた強風を、止めるイメージをしてみてください。止めるのに労力がかかります。それが長く続いていたものなら、なおさらエネルギーが増大になっているのでより手放しにくくなります。続けるという行為自体が、もうある種のエネルギーなのです。

一昔前に、断捨離やものを捨てることについて話題になったのは、何かを「終わらせる」というのが「物」を扱うことで可視化され、より分かりやすく伝わったことが多くの方に支持されたからと考えています。何かを「終わらせる」ということが「物を捨てる」という行動を通して、体感を持ってやり方を得る良い機会であったということ、そしてまた多くの人が潜在的にそのやり方を欲していたのだと考えます。

「立つ鳥跡を濁さず」と言われているように、未練なくすっぱり終わりのラインを引ければ、すんなり別の新しいスタートに立つことが出来ます。つまり、新しい自分の人生を始めるためには、きっちり綺麗に後残りもなく、これからの新しい人生に必要ないことを「終わらせる」というのが大事になります。この「終わらせる」という技術を一度身につけておくと、これからの自分の人生を生きる上で強力なツールとなります。それはこれからずっと、何回も何にでも新しいことに挑戦していけることを意味するからです。

終わらせることについてのポイントは、「その体験に飽きているか」どうかが、一つの目安になります。飽きていれば簡単に手放すことが出来るからです。つまり、飽きていないと手放すことができず、ずっとそれを繰り返すこととなります。言い換えると、今まで続けてしまっていることは、どんなものも「その体験に飽きていない」から終わらせることが出来ないとも言えますね。

私達はこの地球に、肉体を持っていろいろなことを体験しにやって来ました。肉体を持つことで強い実感を持って、いろいろなことを体験できる世界がこの地球です。楽しみも悲しみも、嬉しさも苦しみも、喜びも絶望も、この地球だから体験できるのです。悲しみや苦しみなんか体験したくないと思うかもしれません。しかし悲しみがわからないと楽しみもわからないですし、苦しみを知らないと嬉しさも分かることが出来ないのです。これらを知り、体験してその中で気づきを得ることで、自分の肉体を超えた大元(魂)が成長していきます。成長とはいろいろな事がわかるようになる、ということです。いろいろなことが実感として分かることで、より高い視点で物事を捉えることができるようになります。いろいろなことが分かるようになる、知見が増えるというのは自分の世界が広がることであり、それは喜びでもあります。子どもは何かできるようになるととても喜びますし、そのために無心でいろいろなことに挑戦していきます。私達の本質も子どもと同じだということを知っておいて下さい。この子どものような純真無垢のエネルギーが、自分の人生を創造し切り開いていくことになります。



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