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夢見がちな僕が、やりたいことを実現するために自分に課した"3つのルール"

“情熱大陸”や“プロフェッショナル”のようなドキュメンタリーに出てみたい

岐阜県の田舎で生活していた、まだモンスターを描き始めて間もない頃。
よく友達と「いつか有名になってドキュメンタリー番組に出れるような大人になれたらかっこいいよね」というような話を冗談交じりにしていたことを鮮明に覚えている。
「地元の学校に行って、お世話になった人に会いに行って、サプライズであいつが来て・・・」といったように、バカげた話によく花を咲かせていたものだった。

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夢を夢のままで終わらせないために

誰もが一度は「億万長者になって一生働かずに暮らしたい」「UFOに乗ってみたい」といったように、夢のような話をしたことがあるのではないだろうか??
でもほとんどの人が、そもそも夢なんて叶うわけないと思っていたり、大人になるにつれて諦めてしまっていたりするように思う。

一方で、僕は昔から諦めの悪さだけは誰にも負けなかった。
大人になってからも「いつか絶対有名になってドキュメンタリー番組に出演したい」と心から願っていた。
でも、願っているだけではいつまでたっても夢は叶わないということも分かっていた。

そこで、思いを具体的な行動に移すために自分自身に約束事を決めることにした。要領の悪い僕でも出来そうで、続けられそうなルールを3つだけ課した。

ルール①:どんな小さなことでも記録に残す

まず僕は、日々活動をしていく中でどんな些細なことでも徹底して記録に残すことにした。それは、いつか自分のドキュメンタリーが制作されることになったときに、どんな小さなエピソードでも何かに使えるのではないかと思ったからだ。

そこで、学生時代から現在に至るまで、走り書き程度の作品でも絶対に保管し、展示のアーカイブは全てその時の空気感が伝わる動画で残してYouTubeにアップした。

ルール②:自分を理解してくれる人を大切にする

僕はどちらかというと人と馴染めないことが多かった。夢を見続けていることもまさにそうだし、例えば人が多く集まるような場所では隅っこにいて余ったヤツと静かに話しているような人間だった。
多くの人とは馴染めないからこそ、せめて僕のことを理解してくれる人を大切にすることにした。

例えば、僕が新卒入社でお世話になった社長。
独立した今でも頭が上がらない恩人のひとりだ。会社を辞めた後、アーティスト活動の報告に行くと「交通費の足しにでも」とポケットマネーを包んでくださった。
独立して間も無い頃で金銭的に厳しい生活を送っていたが、そのまま使うよりもお守りにしたほうがご利益が増しそうな気がし、額縁に入れ使わずにとっておくことにした。
なによりもこんな僕を応援してくれるその思いが嬉しかった。

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ルール③:自分でできる範囲で近しい事をやってみる

ここまでは、出演者としての準備だ。
次に、自分がドキュメンタリーに出演する人にオファーをかける側だったらどうだろうと考えてみた。

全く想像がつかなかった僕は、まずは自分でドキュメンタリーを作ってみることにした。

自分で出演から制作までこなしてみて、出演側の気持ちはもちろんだが制作側の視点でも自分自身を客観視することができた。
どんな人間になったら取材していて面白みがあるだろうか。どんな質問を投げかけたらその人の素が見えるだろうか。

きっとドキュメンタリーを制作する人に、TOMASONがドキュメンタリーに出演するイメージを湧かせられたら勝ちだ。と思った。

撮影をしている時、僕は実際のドキュメンタリーに出演しているイメージを膨らませ、カメラの前に立った。

企画から脚本までオールTOMASON。内容はコロナ禍でもがきながら最後の最後にチャンスが訪れ希望を見出すという内容。これは今でもYouTubeに動画がアップされているので是非ご覧頂きたい。
かなりカオスでぶっ飛んでる内容だが、自粛中の暇つぶしにでもなれば嬉しい。

この時点で僕はいつドキュメンタリーの依頼が来ても大丈夫なくらい心の準備ができていた。

準備万端な僕に頂いたオファー

自主制作のドキュメンタリー完成後、なお暇を持て余した僕はコロナで世紀末状態の世の中が少しでも元気になればと思い、オリジナルのダンス“TOMASON DANCE”を定期的に撮影してInstagramに投稿をしていた。

当時、星野源が“うちで踊ろう”という曲をYouTubeにアップし話題になっていたことに影響されたのだ。
勢いで始めたこのダンス企画だが意外に反響が大きく、周りの方から「ダンス見たよ!」「あれはなに!?」等多くのコメントをいただいた。

そんな日々を過ごしていたある時、“阪急百貨店”から若手のクリエイターにフォーカスを当てた“CULTURE HUNTER”という企画でTOMASONにドキュメンタリー出演の依頼が来たのだった。

CULTURE HUNTERとは、阪急阪神百貨店のバイヤーが探し出した国内外の個性的なカルチャーを動画で紹介する新しい企画。ターゲットは、ジャンルに関わらず「自分らしさを貫いて生きている人からうまれるもの」で、特にこれまで百貨店と接点の少なかったカルチャーが中心になる。

オファーをしてくれたのは阪急百貨店のディレクター"セグさん"という方だった。自主制作のドキュメンタリーやオリジナルダンスを偶然見てくれて、すごく気になって色々と調べた上でこのドキュメンタリーの企画を依頼してくれたという。

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自分で決めたルールが実を結んだ

こうして僕が冗談で話していた、バカげた夢のような話が現実となったのであった。
なんとなく自分に課した3つのルールも、すべて結果につながったように思う。

①どんな小さなことでも記録に残す
②自分を理解してくれる人を大切にする
③自分でできる範囲で近しい事をやってみる

目標に向かって毎日イメージをする事、準備を怠らない事が僕自身を成長させてくれた。結果的にこうしてドキュメンタリーに出演できたことにすごく嬉しく思っている。

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夢を見て、それに向かって走ってきた者にのみ見える景色がある。

結果は副産物に過ぎない。ホームランを打つことよりも打席に立てるかどうかが一番大切なわけで、仮に全力で空振りをしてしまったとしてもそこから多くのことを学べる。
これを読んでくれている人で今もし夢を思い描いている人は、どうか諦めずに一歩踏み出してみてほしい。

僕の夢はここで終わりではない。もっと大きな夢の実現ために日々準備を進めるだけだ。

完成したドキュメンタリー動画

半年間の密着取材を経て、地元岐阜県で経験したこと、自身のギャラリー“MAT”のこと、何よりもモンスターを描き続ける1人の男の原点に迫る内容をまとめていただいた。これは一つの青春映画を見ているような、そんなドキュメンタリーに仕上がっていると感動した。

こちらのリンクから視聴できるのでぜひ一度見てください!

●TOMASONドキュメンタリー本編(岐阜編)


●TOMASONドキュメンタリー本編(東京編)


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