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【就活生向け】インターンシップ参加で就職活動の大半が決まる、けど注意は必要という話

まさにこの夏、各企業はインターンシップの真っ最中。

今年の夏にインターンシップに参加する人も、そうでない人もいるかと思いますが、就活生向けの記事を書きます。

インターンシップに行った方がいいよ、とかじゃない

『就職白書2019』によると、新卒採用を実施している企業のうち、約95%がインターンシップを実施しています。そして学生の50%以上がインターンシップに参加しています。

インターンシップが企業においても、学生においても就職活動で重要な位置づけであることは、非常に納得感があります。

実際、自身が採用担当をしていた際、インターンシップ経由で入社を決めてくれた学生は約50%いました。また、残念ながらご縁がなかった学生も、例えば弊社を内定辞退する際に「インターンに参加していた○○社へ行きます」という声を良く聞きました。

企業にとっても、学生にとってもインターンシップが就活においてとても大事だからこそ、インターンシップが現在の新卒採用において重要な位置になっていると感じます。

今回言いたいのは、インターンシップに参加するといいよ、とか巷で良く言われるそういった就活においてのルールやテクニックの話ではありません。

インターンシップに行くことがその人にとってどれだけ大事かどうかはわからないからです。その選択は自身で決めればいい。

今回伝えたいのは「インターンシップに参加すると、就職活動の大半が決まる」という事実です(大半、という定義が人によって違うので、そのずれはありますが)。

「インターンシップ参加企業に入社予定である」学生は37.3%

就職白書2019にこんな記載がある。

インターンシップに参加した学生に、インターンシップ参加企業への入社予定について尋ねたところ、「インターンシップ参加企業に入社予定である」学生は37.3%。また「参加企業ではないが、同業種の企業に入社予定」の学生は24.7%で、合わせて62.0%の学生がインターンシップに参加した業種へ入社予定となった。

約40%はインターンシップ参加した企業に就職し、インターンシップに参加した業種に約60%就職する。

インターンシップに参加することは、今後の人生、とは言わないまでも、自身の就職活動及びファーストキャリアに大きな影響を与える。

では、インターンシップに参加した際、何を意識し、自身でジャッジすれば良いのか?

入社の決め手は「業種」「職種」「勤務地」でいいのか?

就職白書2019に、企業を選ぶときに最も重視した条件として以下の記載がある。

企業を選ぶときに最も重視した条件について、就職活動を開始した頃と12月時点で見る。就職活動を開始した頃と12月時点ともに、重視した条件は「業種」「職種」「勤務地」の順で高かった。
開始した頃と12月時点との差を見ると、最も増加したのは「一緒に働きたいと思える人がいるかどうか」で(+6.6ポイント)、最も減少したのは「業種」(-7.5ポイント)であった。

インターンシップに参加しなくてもわかるようなハード面が主になっている。もちろんインターンシップに参加することで、業種/職種の深い理解が出来るのかもしれないが、主には表面上のハード面という捉え方が出来る。

退職の決め手は「給与の低さ」「やりがい・達成感のなさ」「企業の将来性」

『エン転職』ユーザーアンケート調査に退職の決め手の記載があった。

エン転職に登録している方に「退職を考え始めたきっかけを教えてください」と伺いました。第1位は「給与が低かった」(39%)、第2位「やりがい・達成感を感じない」(36%)、第3位「企業の将来性に疑問を感じた」(35%)という結果になりました。

年代によるばらつきはあるものの、この3つが上位となる。なかなか外から見えづらいハード面、そしてやってみないとわからないソフト面というところだろうか。

まとめ:インターン参加者は納得の会社選びを

入社する前から退職のこと考えなくても…と思うかもしれないが、インターンシップに参加したからこそ手に入る情報を掴み、納得感を持って入社することが大事ではないだろうか(単純接触効果や誘導に左右されない、自身で納得して決めるという技術を持つことが大事)。

以下に退職の決め手について、確認をする質問を作成してみた。

給与の質問をどストレートに、は難しいものの、金額感はつかんでおきたいところ。HP等には載っていない、等級ごとの金額や何歳でどれくらいの等級になるか、なんてことを聞いておけると良さそう。最近では、Smart HR社のように会社説明資料に入れている会社もあるが、ほぼ稀だろう。

やりがい・達成感においては、その会社に居続ける理由を聞いてみるといい。なぜ他社ではなくその会社でその仕事をするのか?という問いだ。共感出来るかどうかで測ってみると良いだろう。

最後に企業の将来性。上場していれば、あらゆる数値が見えるが…ここは難しいかもしれない。ある程度の知識も必要。かつ将来性とはカネなのか、人なのか、モノなのか…財務・人事・プロダクトにおける知識が必要。有識者の意見を聞けるのがベストではあるが、どストレートに社員に聞いても良い。

出来るだけ雰囲気や感覚だけでなく、事実を集めて判断したいよね。

東証一部上場IT企業の元新卒採用担当。就活生と採用担当者両方に役立つ、知恵や小技を発信していきます。