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(1/100)異なるものを認める、愛する『カモメに飛ぶことを教えた猫』はSDGsにも繋がる話だった。

今年1冊目です。目標は年間100冊。ジャンルを選ばす気になった本を読んでいきます。

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あらすじ

カモメのケンガーは、油で汚染された海に浸かってしまい、やっとの思いで猫のゾルバが住む家のベランダに降り立つ。ケンガーは死の直前に卵を生み、ゾルバに卵を孵して空を飛べるようにしてほしいと頼む。

ゾルバは、仲間の猫たちの協力を得て卵を孵す。ひな鳥の名前はフォルトゥナータ。ゾルバたちは、フォルトゥナータを食べてしまおうとするネズミたちとも協定を結び育て始める。しかしケンガーとの約束だった「空を飛べるようにする」方法がわからない。

ゾルバは仲間の猫たちと話し合い、タブーである「人間としゃべる」ことを決心する。そして人間の助言を得て、教会の鐘楼からカモメを飛ばすことに成功する。

感想

本作品は「8歳から88歳までの若者の小説」となっています。若者とは年齢ではない。この本には若者にとって大切なことが書かれていました。

異なるものを愛すること
猫がカモメを一人前に育てる。価値観も生き方も、育ってきた環境も違う生き物どううしがお互いを認めあって、助け合っていく。

勇気
「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願ったものが、全力で挑戦したときだけ」怖がるフォルトゥナータにそう語りかける。勇気を持って踏み出すこと。全力で挑戦すること。

SDGs「持続可能な開発目標」

SDGsは国連が定める、持続可能な開発のために17のグローバル目標と169の達成基準です。17の目標とは、

1.貧困をなくす
2.飢餓をゼロに
3.人々に保健と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダーの平等
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

私は、この17の目標の根底にあるものは、「自分じゃないものをどれだけ愛せるか」なのだろうと思っています。この本にもその精神が根底にあるように思っています。

55歳のおじさんが読んだけど、なんだか勇気が出たよ。