【おちらしさんアワード】2020年の一押しチラシを教えて！

こんにちは。「おちらしさん」スタッフのしみちゃんです！
一月も早いもので後半戦に突入！いかがお過ごしでしょうか？

さて、「おちらしさん」12月号では「2020年の一押しチラシは？」と題し、皆さまのベスト・オブ・イヤーちらしをお聞きしておりました。
「つながる！アンケート」にご協力くださった皆さま、本当にありがとうございます。

今回は頂いたご回答をピックアップし、2020年の華麗なる公演チラシを振り返ってまいります！どうぞ！

「おちらしさん」アワード2020
第1位　『ベイジルタウンの女神』

圧倒的な得票数で1位に輝いたのは、昨年9月に世田谷パブリックシアターで上演された、ケムリ研究室 no.1 『ベイジルタウンの女神』です。

こちらのチラシの特徴は、何と言ってもその紙質の良さ！分厚くしっかりとしているので、「手にした瞬間、まるでパンフレットのよう」というお声もいただきました。

そして、珍しいたて開きのデザイン。中には階級社会を表すかのように、キャストの方々の扮装写真が入っています。こんなところからもストーリーの内容がキャッチできると、ますます興味がかき立てられてしまいますよね！

さらに面白いのは、この写真はそれぞれ出演者の方々の自撮りだという点！まさに「コロナ禍の演劇」を表す象徴的なチラシでもあります。
実は、数多くの公演チラシを保管している弊社ネビュラエンタープライズのチラシ倉庫でもエメラルド色の表紙は大変目立っていまして、当時から「オシャレだね〜！」と大人気でした！

「おちらしさん」アワード2020
第2位　『リチャード二世』

続いて、2番目に多くの票を獲得したのは、10月に新国立劇場で上演されましたシェイクスピア歴史劇シリーズ『リチャード二世』です。

こちらのチラシの特徴はずばり、デザイン！シルバーの背景に黒の文字というシンプルな配色でも、たくさんのフォントが使い分けられることによってとてもゴージャスに見えます。古典劇ならではの重厚感もたっぷり。しかし、まだ秘密が………。なんとこのチラシ、加工が施されていることにより、角度によってキングの目に集まった放射状の線が浮き出てくるんです！そして何と裏の情報面からも、シェイクスピアのお顔が出現！

ゾッとさえしてしまう驚きの仕掛けに、「思わず家族にも見せました」というコメントもいただいています！

「おちらしさん」アワード2020
第3位　『オリエント急行殺人事件』

続きまして3番目に多くの票を獲得したのは、12月にシアターコクーンで上演されました『オリエント急行殺人事件』です。

アガサ・クリスティーの描いたミステリーの傑作『オリエント急行殺人事件』といえば、名探偵ポアロと列車の乗客たちですよね。彼らを演じるキャストの方々が一堂に介している豪華なビジュアル。そして絢爛なお衣装。眺めているだけで物語の世界に溶け込んでしまうような美しさにたくさんの票が集まりました。そのクラシカルな画に「配色が綺麗！」といったお声もいただいています。やはり開幕前から目で楽しませてもらえるチラシがあると、私たちの想像力も広がりますし、観劇の日までがもっと楽しみになりますよね！

以上の3作品に大変多くの票をいただきました。しかし、まだまだ熱いコメントはたくさん！その中でも、私が特に気になった作品をおひとつご紹介します。

「おちらしさん」アワード2020
特別賞　 『ひとよ』

お寄せいただいたコメント
「観劇後にチラシをしげしげと眺め、写っている４人の眼差しや表情が作品の内容をよく表していると気づきました。観た芝居の内容は、時と共に忘れ行くことが多いのですが、このチラシは何年たっても内容を思い出すよすがとなりそうです。美術的魅力を重視する傾向のあるチラシ群とは対極にある、よくできているチラシと思います。」

昨年9月に本多劇場で上演されました、KAKUTA『ひとよ』。チラシといえば公演前のお供ですが、お芝居を観た後だからこそ散りばめられた要素が分かる。そんな在り方も非常に素敵だなぁと気づきました。作品の情感が思い出せるチラシ、いつまでも大切に手元に置いておきたい特別な1枚ですね。私もぜひ『ひとよ』が再演された際には、観劇後にチラシを見て「なるほど〜！」と唸ってみたいです。鮮やかなお言葉でのコメント、ありがとうございました！

以上、4作品のチラシのご紹介をもちまして、「おちらしさん」アワード2020の発表とさせていただきます。改めまして、アンケートにご協力くださった皆さま、本当にありがとうこざいました！ぜひ2021年分の投票に備えまして、お気に入りのチラシは覚えておいてくださると嬉しいです（笑）

チラシで皆さまの観劇ライフが、もっと素敵になりますように…！！