見出し画像

劇場の魅力とエンターテイメント

はじめまして。4月に入社した田中です。これからよろしくお願いします!

今回は、私が思う劇場の魅力と、コロナ渦だからこそのエンターテイメントへの感謝について書いていきたいと思います。

世の中に感染症が蔓延し始めるかどうか、ギリギリの時に舞台公演を観劇して以来、行きたくても行けない日々が続いていました。きっと舞台公演好きな方々は皆さんそうだったと思います。それから徐々に公演が再開される中で、約1年ぶりに、劇団四季の「The Bridge~歌の架け橋~」を見に行くことができました。

久しぶりの劇場の空間に、「あ、私は劇場の雰囲気が大好きだったんだ」と思い出されました。
劇場の独特の雰囲気ってありませんか?場所にもよりますが、絨毯で華やかな雰囲気だったり、コンクリート打ちっぱなしの無機質な感じだったり、劇場に一歩足を踏み入れた時から、作品が始まっているような気持ちにさせてくれますよね。舞台鑑賞が非日常に感じる一つには、この劇場の特別空間があるからだと思っています。
客席についてからも、期待に胸を躍らせながら少し緊張して、暗転したときの気持ちの高まり。劇場の魅力が溢れてやみませんでした。

もちろん劇場だけでなく、今回の公演にも感動しっぱなしで、私にとっては涙なしには見ることができない作品でした。
作品公式サイトには、「語り継ぐ、歌い継ぐ、踊り明かす。ここに劇団四季のすべてがある。」とあります。まさにその通り。劇団四季のこれまでの公演の“いいとこどり”な作品でした。
歓声が出せなくて、一緒に歌うこともできない中で、気持ちのこもっためいっぱいの拍手で舞台と客席の気持ちが一つになる。そこにいる全員が公演できる喜びを噛みしめている、そんな空間に包まれた時間を過ごすことができました。

少し話がそれますが、劇団四季の公式サイトには、「200字コメント」というページがあります。各作品について、心に残ったシーン、どうしても伝えたい感動など、観客側が200字でコメントしたものを見ることができます。
ここには作品について、思い思いのコメントが寄せられていますが、最近では、「公演をしてくれてありがとう」「大変な思いをして地方に来てくれてありがとう」など、今だからこそ伝えられる思いで溢れています。
ここでのコメントを見ていると不思議と自分も応援されているような気持ちになります。辛い世の中が続いていても、舞台公演を待っている人がいて、エンターテインメントを届け続けてくれる人がいて、支えあって生きているのだと感じさせてくれます。

様々な視点で楽しめるのが舞台公演の良いところでもあると思います。劇場空間を堪能することもひとつの視点として考えてもらえたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

17,100名の舞台・美術ファンにお届け中!「おちらしさん」への会員登録もお待ちしています! おちらしさんとは⇒https://note.com/nevula_prise/n/n4ed071575525