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【劇場めし】新宿駅近の「神田屋のスタンド 夕やけ 新宿南口ルミネ前店」

用途に合わせた使い勝手の良さが光る、都会のスタンド酒場

「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は新宿駅周辺です。当コラムで新宿を取り上げるのは3回目。駅から徒歩圏内の劇場名をあげると、紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYALUMINE 0 プーク人形劇場こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ新宿シアタートップスシアターモリエール紀伊國屋ホール歌舞伎町劇場、等々。過去2回の記事はコチラ。

今回は昼公演の観劇後に「ちょっと一杯」のテンションで、こちらのお店に伺いました。

神田屋のスタンド 夕やけ 新宿南口ルミネ前店。「神田屋」という人気立ち飲み店の系列店にあたり、イタリアンなど洋風メニューが充実しています。店名通り新宿駅南口方面にあり、かなりの駅近。地下通路を通れば雨の日も濡れずに到着できます。
 
店内は広々として椅子席も多く、駅近でありながらゆったり過ごせそう。案内された席に座り、いざメニューとご対面。ワインに合うフードが多い印象ですが、選択肢は多様で、これは嬉しい悲鳴。うわ〜、こんなん迷うに決まってるよー…。有難い、迷う、嬉しい、迷う…。メニューとの真剣勝負を経たファーストチョイスはこちら。

日替わりデリ3種盛り。そして、お店オリジナルのクラフトビール・夕陽の麦酒 宵。日替わりデリは10種あり、単品オーダーも可。この日の3種盛りは、焼きマッシュポテト、とうもろこしのスイートチリソース、おくらのペペロンチーノ、でした。色々なおかずをちょっとずつ食べられる一皿はお酒好きには堪りません。これはヤバイぞ、アルコールが進む気配…。
 
日替わりデリはどれも美味しく、その味わいから、やはりワインが飲みたくなります。クラフトビールはブラウン系のコクうまタイプ。デリをつまみ、ビールを飲み、を繰り返して、早くも2杯目の気分。ここで、かなり長考しました。本日のワイン3種セレクトを頼み、ワインの飲み比べに心が大きく傾きましたが…、迷いに迷って、珍しいこちらをチョイス。

自家製コーヒー焼酎。日本酒のように、店員さんが目の前でグラスに注いでくれます。では一口。…これは、はっきりしたコーヒー味!(←当たり前)。そして、後から焼酎が主張してきます。わー、面白い一杯だな〜。ミルクを入れたらまろやかさが増し、また味わいも変わりそう。このコーヒー焼酎に合わせて、こちらのフードをオーダー。

ガーリックトーストタワー。コーヒーとパン、週末午後の優雅なひと時を演出してみました。これがアツアツサクサクでうまーい! ワインにも焼酎にもビールにも合いそう。ガーリックトーストに合わせて、先ほどのデリを口に運びます。…よしよし、これですよ! パンに合わせて大正解。このお店、メニューの組み合わせがとても楽しい。

最後に、お店の名物メニューから純レバー夕やけ煮込み、そしてバケットを追加。レバーは特製の赤ワインソースで煮込み、ネギやこんにゃくを添えた和洋折衷な一品。こちらも各種お酒と合いそう、濃厚さとコク、ごろっとした食感も良し。早速バケットに乗せてみます。はい、問題なく美味い!

食べ物とお酒を堪能してお会計。一人でも入りやすいし、メニューの組み合わせが楽しいことから、グループでシェアしながらワイワイやるのもグッド。その日の用事や目的に合わせられる、使い勝手の良い一店だと感じました。新宿・駅近・コスパなど様々な要素を加味すると、穴場と言えるかもしれません。劇場帰りにまた立ち寄りたくなりました。新宿にお越しの際はぜひ思い出してみて下さい。

文/園田喬し(そのだたかし
演劇ライター・編集者・『BITE』編集長。演劇専門誌の編集業務を経て、現在は演劇情報媒体での執筆や演劇関連事業に携わる。出汁のきいた料理全般、白米、自炊が好き。 

ご紹介したお店
神田屋のスタンド 夕やけ 新宿南口ルミネ前店
東京都新宿区西新宿1-18-2 晴花ビルB1F
TEL:050-5593-3100

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