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本屋で本と出会う

本屋のない街へ住んでいるので、本屋へ行くことが最近減ってしまい、久々に行ったところ、本屋の中にある大量の本に圧倒されてしまいました。
ここから自分の好みの本を探し出すことができるのか、見つけることができるのか。

そんなことを考えてしまい、本屋にせっかく行ったのに、何も買わないで帰ることが何回かありました。こんにちは、伊藤です。

みなさんは本屋で、本をじっくり眺めることは好きですか。僕は好きです。
好きな作家の新刊が、思いがけず売っていた時なんか、心臓がどくんと波打つくらいに一瞬興奮しますし、面白いのかどうかわからず、表紙だけで買った本が面白かった時なんて、出会うべくして出会ったのだと思っていまうほどです。ただそんな出会いは少なく、自分が今何がほしいのか、何が読みたいのかわからなくなってしまうことも多々あります。調べてみると、1年のうちに本は8万冊以上出版されているらしいです。(『1年間に何冊の本が出版されているのか』で検索しました)

出版されたすべての本を読むことはできないし、その読めない本の中には、もしかすると僕の人生の道しるべになるような、何かのきっかけになるような本があるかもしれません。でもそれに気づかないまま、違う本を読んでいるのかもしれません。そもそも、僕はどんな本を読みたいのでしょう。
久々に行った本屋にある大量の本の背表紙をただ眺めて歩いてもわかりません。帯を見ても、表紙を見てもわからないのですが、ポップを見て少し心が動きました。

もしかしたら、人がお薦めする本や、好きだと主張している本を読んでみたら面白いのかもしれないと思い、先日渋谷にある本屋『渋谷◯◯書店』へ行ってきました。


『渋谷◯◯書店』は渋谷ヒカリエの8Fにあり、去年にオープンしたことは知っていて、通常の本屋とは違う特殊な本屋なので、行ってみたいと思っていたのですが、ようやく行くことができました。
お店の中にはたくさんの棚があり、その棚一つ一つにオーナーがいるらしく、まるで小さな本屋さんがたくさんあるような書店です。その棚一つ一つは本屋もあれば、個人もあり、それぞれが好きな本を持ち寄って販売しているらしく、中へ入った途端、いつも行くような本屋とは違う空気を感じました。
小さな正方形の棚ひとつひとつに書店の名前があり、本が並べられていました。よくある駅前の本屋だと、文庫本、単行本、漫画などとあらゆるコーナーに分けられていますが、棚の中には、その棚を借りている人の好きな本が並べられています。

棚を借りている方々が選んだ本は、それぞれに個性があり同じような本がほとんどありませんでした。まるで友人の家へ行って本棚を眺めている気分になります。この本持ってる、と思ったり、この本好きなんだよなと様々な感想が生まれ、自分好みの本に出会い、並べられている本を眺めては共感し、さらには新たな出会いができる書店なのだなと思いました。

渋谷へ寄った際はぜひ。


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