【配信公演観劇しました!】ワンツーワークス #33 ドキュメンタリー・シアター 『29万の雫-ウイルスと闘う-』
こんにちは。おちらしさんスタッフです。
おちらしさんdeすとりーむご紹介作品、ワンツーワークス #33ドキュメンタリー・シアター 『29万の雫-ウイルスと闘う-』の配信公演を観劇しました!
2010年に宮崎県で発生した口蹄疫ウイルス。このウイルスの感染拡大と闘った、約100人の関係者へのインタビューの言葉をもとに構成された戯曲とのこと。
口蹄疫ウイルス。
…と聞くと今皆さんの心のなかに思いついた言葉はこれではないでしょうか。
新型コロナウイルス。
私もそうでした。同じ「ウイルス」。
上演も新型コロナウイルスに関する話から始まり、そして徐々に、口蹄疫の感染拡大に立ち向かった人達の言葉の語りへと移行していきます。
口蹄疫は家畜伝染病。恥ずかしながら私はこれまで口蹄疫のことを知りませんでした。しかし知らなくとも、口蹄疫に直面した人達の証言が終演まで多く、とても多く、語られます。そのためここでは口蹄疫については詳しくお話しません。劇中のリアルな言葉を聞いてほしいから。
創られた言葉ではない、人間の心から溢れた生の言葉が、俳優の身体を通して舞台上に次々と投げられていきます。お芝居であってお芝居でない。「ドキュメンタリー・シアター」だからこそ伝わる声があります。こんなに心に届く言葉のシャワーを浴びたのは生まれて初めてでした。
証言のシャワーだけでなく、特徴的な場面転換や、記憶に残りやすい「音」を駆使した構成も印象的です。
構成・脚本・演出をされた古城十忍さんが、公演サイトに上演に寄せたメッセージを公開されています。そのなかのこちらの文章。
口蹄疫を経験した人達の言葉が、現在新型コロナウイルスを経験している我々のなかで語られることで、私は口蹄疫が「自分のこと」のように感じました。今上演するからこそ、多くの人に口蹄疫の出来事をちゃんと伝えることができる。
私のなかで「他人事」になっていたことがひとつ、「自分のこと」になりました。それは私にとって、とても嬉しいことでした。
知らないって怖いです。反対に、知らないことを知るって有り難い。
そして上演を観て、私たちはさらに、新型コロナウイルスを改めて「自分のこと」として考えることができるように感じます。もちろん今だって多くの人が「自分のこと」として考えていますよね。しかしその視野は狭くなってはいないでしょうか…?
この作品ではさまざまな視点から口蹄疫の経験が語られます。その言葉達を聞くと、今よりもう少し広い視野を持って新型コロナウイルスを「自分のこと」として捉えることができるように思います。
まだアーカイブ配信が視聴可能です!
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