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おちらしさんWEBのよみもの

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おちらしさんWEBから、スタッフの書いた記事をはじめ「よみもの」をピックアップしました! 舞台や美術展がもっと楽しくなるコンテンツは、おちらしさんWEBにて更新中⇩ https:…
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記事一覧

MSP本公演、まもなく!|明治大学シェイクスピアプロジェクト密着取材

ネビュラエンタープライズ・おちらしさんスタッフの福永です。 U25世代に向けて、舞台芸術に関する情報を発信する「ユニコ・プロジェクト(通称:ユニコ)」。 今年も「明治大学シェイクスピアプロジェクト」、通称MSPの活動を取材させていただいています。 ▼前回の記事はこちら▼ 今回は、11月8日に初日を迎える本公演『お気に召すまま』の稽古場にお邪魔して、この作品の魅力と課題に直面しているメンバーの様子を取材してきたので、しっかりとレポートしたいと思います。 10月24日。御

思い出の“ジャケ買い”チラシはこれだ!|おちらしさんアワード2024関連企画

こんにちは、おちらしさんスタッフです。 日々、たくさんの魅力的な舞台公演が開催されている中で、「この公演を観に行こう!」と決める理由は何でしょうか? 好きな劇団だから、出ているキャストのファンだから、この劇場の演目なら信頼できるから、友人に誘われて、etc…。 さまざまな理由がある中で、チラシのデザインに惹かれて観に行ったり、チラシで初めて劇団を知ってファンになった、いわゆる“ジャケ買い”をした経験がある方も多いと思います。 現在開催中の”チラシの祭典”「おちらしさんア

【劇場めし 第49回】三軒茶屋の居酒屋ランチ

通いたくなる駅近&劇近のコスパ店 「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は三軒茶屋駅周辺です。この一帯のランドマーク「キャロットタワー」内に世田谷パブリックシアター、シアタートラムがあり、駅直結のためアクセスも便利。来場の際に余裕を持って移動したいのは山々ですが、駅から劇場まで迷わず行ける安心感は大きなポイントです。鉄道は東急世田谷線と東急田園都市線が利用できます。 三軒茶屋駅周辺には魅力溢れる飲食店が多く、散策が楽しいこと請け合いですが、

【劇評】コンプソンズ#13 『ビッグ虚無』|土佐有明

筆者註:大きなネタバレはありませんが、フラットな状態で観劇されたい方は、観劇後にお読みいただくことをお勧めします。  コンプソンズ=サブカルあるあるで笑いをとる劇団——そんなステレオタイプな図式がいつのまにか浸透してしまっていたように思う。いや、実際、ニッチなサブカルワードに誰よりも敏感に反応していたのは筆者である。カルト的人気を誇る映画監督・若松孝二の隠れた名著『俺は手を汚す』が出てきた時は、さすがに「そんなの誰も知らないでしょ!」とつっこみたくなった。と、同時に、同書を

丘田ミイ子の【ここでしか書けない、演劇のお話】⑬ 舞台衣裳コレクション2024!(丘田調べ)衣裳が印象的だった演劇作品を語らせて!

みなさん、こんにちは!もう流石に秋真っ盛りと言っていい気候になってきましたね。秋といえば、食欲の、スポーツの、そして、芸術の秋。しかし、それだけではございません。毎年このシーズンに開催されるのがズバリ、パリコレことパリ・コレクションでございます。つまり、パリは9月後半から10月にかけて、錚々たるブランドが春夏コレクションを続々と発表する“ファッションウィーク”に突入するんですね。かくいう私はパリコレはおろか、パリにも行ったことがないのですが、おしゃれは年柄年中一生大好きっ!

MSP、福井へ!|明治大学シェイクスピアプロジェクト密着取材

ネビュラエンタープライズ・おちらしさんスタッフの福永です。 U25世代に向けて、舞台芸術に関する情報を発信する「ユニコ・プロジェクト(通称:ユニコ)」。 今年も「明治大学シェイクスピアプロジェクト」、通称MSPの活動を取材させていただいています。 ▼前回の記事はこちら▼ 今回は、MSPとしても初となる、北陸・福井県での公演について、どのような公演だったのか、どうして福井だったのかなど、詳細にレポートしたいと思います。 9月14日。敬老の日を含む3連休の初日。そろそろ涼

【劇場めし 第48回】池袋西口の東武百貨店・地下2階

駅近のデパ地下は絶好立ち寄りスポット 「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は池袋駅西口です。西口には東京芸術劇場があり、過去紹介してきた「劇場めし」が点在する地域。これからも沢山紹介できるよう頑張ります! 池袋駅周辺と言えば、東口に西武のデパートがあり、西口に東武百貨店があることで有名(?)ですが、今回は東武百貨店のB2Fへ行ってきました。ここは東京芸術劇場への動線のひとつで、常に人の流れがあり混雑していますが、覚えてしまえば芸劇での観劇

MSP、ラボ公演『番外編・お気に召すまま~ロザリンド・イン・ザ・リング!~』!|明治大学シェイクスピアプロジェクト密着取材

ネビュラエンタープライズ・おちらしさんスタッフの福永です。 U25世代に向けて、舞台芸術に関する情報を発信する「ユニコ・プロジェクト(通称:ユニコ)」。 今年も「明治大学シェイクスピアプロジェクト」、通称MSPの活動を取材させていただいています。 ▼前回の記事はこちら▼ 今回はMSPの年間スケジュールの中でもすっかり恒例となった、「ラボ公演」についてレポートします。11月の本公演がキャパ1000人の大ホールで開催されるのに対して、ラボ公演はいわゆる小劇場での上演。それで

周りを巻き込みながら描いていく、未来のオペラの設計図|Novanta Quattro《天国と地獄》―101年目の浅草オペラ 演出家・吉野良祐さんインタビュー

”僕はすごく料理が好きなんですけど、作りたいメニューが先にあるというよりは、今ある食材を最も美味しく食べるにはどんな味付けがいいだろう」と考えるタイプです。演出家としてのスタイルも似ていて、僕自身のやりたいことが先にあるというよりは、「こういう人たちと作るから、じゃあこう見せるのが一番美味しいかな?」と考えるんです。だから関わってくれる人が多ければ多いほど楽しい。プロセスとしては時間も労力もかかるかもしれないけれど、キャッチボールをしながら作っていきたいんです。” 豊かな知

丘田ミイ子の【ここでしか書けない、演劇のお話】⑫ デザイン一新! 9月2日より配布の新チラシ束『ステイジーズ(STAGES)』に込めた思いとは?

みなさん、こんにちは! 灼熱の8月も終盤に差し掛かりいよいよ9月、みなさんいかがお過ごしでしょうか?我が家は夏休み最終日に(類にもれず!)読書感想文に追い込まれる娘にゲキを飛ばしつつ(笑)、夕方から焼肉に繰り出し、線香花火でバケーションを締めくくりました。日中に体に溜め込んだ熱でぐっと疲れが出てしまったり、安定しない気圧で頭痛に苦しめられている方や台風や地震の心配から心細くなられている方も多いと思います。どうぞ心身を労りながら、晩夏をお過ごし下さいね。 さてさて、毎度ながら

【劇場めし 第47回】神楽坂の喫茶店「フォンテーヌ」

オススメは観劇前!? 駅近の穴場喫茶 「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は神楽坂駅周辺です。東京メトロ東西線の改札を出て、徒歩2分程度にメルシアーク神楽坂が、徒歩3分程度に神楽坂セッションハウスがあります。どちらも駅近で有難い立地。 神楽坂は、ぶらりと散策するのが楽しい街で、神楽坂駅から飯田橋駅へ繋がる神楽坂通り沿いには気になるお店が沢山。海外からのツーリストも多く見かけるエリアで、テイクアウトやお土産なども充実しています。 さて、本

数あるステージ(=stages)の中から、あなただけの出逢いを―――劇場で出会える新しいチラシ束「ステイジーズ(STAGES)」が2024年9月よりスタート!

こんにちは。おちらしさんスタッフのしみちゃんです。 おちらしさんを運営するネビュラエンタープライズでは、首都圏で行われる月間約40~50公演の会場にて、今後の公演のお知らせなどをまとめたチラシ束をお配りしています。これまで「Caution!」や「Choice!」といった外帯を目印に受け取ってくださった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか? 9月からは、コロナ禍を経て現在の皆さまの観劇ライフに改めて寄り添うべく、チラシ束の名称やデザインを一新いたします。その名も劇場での

オペラの最先端を切り拓く|Vivid Opera Tokyo《こうもり AnotherWorld》演出家・塙翔平さんインタビュー

「塙さんは、若手のトップランナーですね。オペラ業界にいち早くプロジェクションマッピングの演出を取り入れて、今は大規模プロダクションがその動きを追いかけています。オペラ業界を盛り上げていくにはどうしたらいいか、中長期的なビジョンを持って取り組まれてきた方です。」 オペラ界のクリエイターから、このように評されている新進気鋭の若手演出家・塙翔平さん。主催する団体・Vivid Opera Tokyoでは、待望の公演《こうもり AnotherWorld》の上演を9月に控えています。オ

自然の存在を思い出す心地よいひとときを――東京都美術館「大地に耳をすます 気配と手ざわり」

土を触る、野生の虫や動物を追いかける、草をじっくり見てみる……。子どものころの夏休みを振り返ってみると、きっと今よりも身近だったはずの自然との触れ合い。最近はいかがですか? 7月20日より東京都美術館にて行われている、「大地に耳をすます 気配と手ざわり」展。こちらでは、自然と深く関わり作品制作を続けている5名の作家が紹介されています。上野の美術館に居ながら、地球に欠かせない雄大な自然を感じ取り、改めてその存在を思い出させてくれるような企画展です。 彼らはどんな環境に身を置