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コロナ禍の海外旅行 ~帰国編~

2022/5/20にマドリードのバラハス国際空港からフランクフルト空港を経由し、日本に帰国しました。当時どのように対応していたのか振り返ってみようと思います。
なお現在は帰国条件も多少は緩和されていると思いますので、「こんな面倒な対応していたんだなぁ」程度で見ていただけますと幸いです。
各観光地の記事はこちら

帰国に必要な手続きの確認

基本的には入国時と同様、sherpa(渡航制限のまとめサイト)がわかりやすかったため、参考にしました。

https://apply.joinsherpa.com/travel-restrictions?affiliateId=japanairlines&language=ja-JP&nationality=JPN&originRegion=JP-13&originAirport=HND&destinationAirport=CDG&departureDate=2022-04-22&tripType=oneWay&transitType=noTransit&fullyVaccinated=false

私たちは日本帰国時の情報もSherpaで確認しましたが、今は厚労省の水際措置のサイトの方が分かりやすいかもしれないです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html


※繰り返しとなりますが、以下の内容は2022/5/20時点の情報のため、現在の状況と異なります。必要な手続は頻繁に変更されるため、必ず渡航前に最新情報を確認していただくようお願いします。

帰国時に必要な書類・手続

帰国時にMySOSというアプリのインストールを求められます。必要な書類を電子申請し、空港での手続きを簡素化することが可能です。以下のサイトが参考になります。

https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

①ワクチン接種証明書
 詳細は上述の通りです。ワクチンの接種回数に応じて、日本での待機期間を緩和させることが可能です。

出国前陰性証明書
 出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書が必要です。厚生労働省が発行する所定のフォーマットを利用することを推奨します。

③質問票
 滞在国や体調等について回答します。MySOSのアプリより回答可能です。

④誓約書
 待機期間における過ごし方に関する事項を誓約します。MySOSのアプリより回答可能です。

またMySOSとは別にデジタル庁が開発したVisit Japanというサービスが存在します。検疫や入国審査に関する情報の登録が可能ですが、MySOSと重複している箇所もあり、あまり必要性を感じませんでした。一応登録はしたものの税関申告くらいしか使い道がなかったです。
Visit Japanの詳細は以下を参考にしてください。

https://www.digital.go.jp/policies/visit_japan_web/

出国前PCR検査

検査のタイミング

検査は出国前72時間以内に済ませなければいけません。出発時間の72時間前であれば問題ないため、到着時間は特に気にする必要はございません。
フライト時間の変更等で大幅に搭乗時間が遅れる場合は、検査日時から96時間以内であれば有効となりますが、超過する場合は再検査が求められます。

またトランジットの場合も注意が必要です。経由国の空港内に留まる場合は、その場所での滞在歴はないとみなされ、72時間ルールも最初の出発国が起算点となるため、新たに経由地で陰性証明書を取得する必要はありません。ただし空港外に出た場合は、経由国が出発国扱いになるため、検査してから72時間以上経過した場合は、再度陰性証明書が必要となります。

詳細なルールは厚生労働省のFAQを参考にしてください。

今回の帰国ルートは以下の通りでした。
 5/20 12:55 マドリード発
    15:25 フランクフルト着
    20:45 フランクフルト着
 5/21 16:55 羽田着
  ※時間は各地の現地時刻

フランクフルトでは空港外に出ていないため出発国とはなりませんでした。そのためマドリード出発時刻のみ気にすれば良く、5/20 12:55まで72時間以内に陰性証明書を取得すれば問題ありません。

検査フォーマット

出国前検査証明書のフォーマットは厚生労働省のHPよりダウンロードが可能です。言語が複数あるため、出発国のフォーマットを事前に印刷しなければなりません。日本語や英語のフォーマットはありますが、記入者が理解できない可能性があるため注意が必要です。

また検査場で独自のフォーマットが発行されることもありますが、項目に漏れがあるとアウトなので、フォーマットを提示して記載を依頼しなければなりません。

記載が必要な項目は以下の通りです。

  1. 氏名

  2. 生年月日

  3. 検査法
    核酸増幅検査(NAAT)と抗原定量検査のみ有効で、簡易キットによる抗原定性検査(咽頭ぬぐいなど)は認められません

  4. 採取検体
    鼻咽頭ぬぐい液や唾液などが有効です

  5. 検体採取日時
    上述の通り搭乗便の出発予定時刻の72時間以内にする必要があります

  6. 検査結果

  7. 医療機関名
    欄外に記載するため、意外と漏れることが多いようです

  8. 交付年月日

検査場

マドリード市内の病院で検査は一応可能です。ただし検査を実施し、翌日結果が出た後、陰性証明書のフォーマットに記載してもらうために再度来院する必要があることから、旅程への影響がかなり大きいです。
今回はマドリードは2泊3日で、ゆっくり観光したかったため、検査に割く時間がほとんどありませんでした。

色々と調べた結果、スペインの主要な空港内にはFly Covid Test Centerという施設があり、rapid PCRのサービスを利用すれば最短35分で結果が出てきます。出国直前の検査はリスキーですが、他に選択肢がなかったため利用することにしました。サイトはこちらです。
※2022年内で施設は閉鎖されるため今後は利用できません

検査はオンライン予約が必要で、事前にサイト上で決済も含め完了させなければなりません。マドリード空港内にはT2とT4に存在しており、今回はT2の検査場に行きました。

写真を撮っていなかったので画像は拾い物です

検査場はガラガラで5分程度で終了しました。試験結果は約30分後にメールで通知されますが、また検査場に戻ってフォーマットを記載してもらう必要があるのか気になっていました。職員の方に確認したところ、検査場側ですでに必要事項を記入したフォーマットが独自に用意されており、生年月日などの個人情報は自分で書くように言われました。なお試験結果については、再来院を防ぐため、はじめから陰性にチェックが付いていました。

どうやら細かいルールが定められているのは日本だけのようで、同様の対応が過去に求められていたのか、検査場側で準備していたみたいです。

日本語のフォーマットで用意されていました
結果はメールで通知され、開封用のパスワードは用紙に記載されていました

結果は妻とともに陰性でした。陽性だった場合は出国が認められず、延泊確定となるため、かなりスリリングです。

到着後の検疫

検疫手続きの効率化のため、ファストトラックというシステムがあり、MySOS上で質問票/陰性証明証/誓約書をアップロードすることで到着前に審査を完了させることができます。かなりギリギリでしたが、出国前に何とか提出できました。未対応でも問題ありませんが、到着後に審査を行うため、手続きに時間を取られることになります。

羽田空港に到着してもすぐには帰れません。MySOSのステータス確認や、PCR検査が待ち構えています。小学校の健康診断のように、各ブースを歩き回り、手続きを進めます。最後の待機所ではPCRの検査を待つことになり、陰性となれば空港買いに出ることができます。私の場合は、到着してから空港を出るまでに2時間程度要しました。

最後に

今回は個人手配のため事前に調べることが多く、不安も尽きませんでしたが、無事に一ヶ月の旅行を終えることができ安心しています。

新型コロナウイルスが蔓延してから約2年が経っており、これまで日本国内から出ることがなかったため、久々の海外旅行は学びが多く刺激的でした。
なにより訪問した地域は、どこも皆がマスクを外し、コロナはまるで過去の出来事のように扱っていた点が一番の衝撃でした。

日本は厳格な条件のもとコロナを水際で食い止める努力をしており、被害を最小限に食い止めることができていますが、他の国からは異質に見られているようです。

また各国の情勢や制度は頻繁に変更されており、日本もその変化に対応していますが、情報は錯綜し、システムの対応が十分に追い付いていないと感じました。(今は改善されているかもしれないですが、、、)

今後ビジネスやプライベートで自由に渡航ができる日が来ることを祈っています。

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