日記「オタク、初めてのサークル参加」

1年周期でnoteを記すオタクとなっています。オオゴストです。

というわけでタイトルにある通り、もう十余年オタクとして生きてきていながら初めて同人誌即売会にサークル側として参加しました。
そもそも買い手としてもあまり即売会に赴かないので、売り手ならば尚更……というタイプの人間だったんですが、ブルーロックが蹴り出したサッカーボールが脳天に直撃して頭がめちゃくちゃになったのでこの度本が出ました。
タイトルは「ブルーロックVS甲殻類」です。
私がおかしくなったのではなく、そもそもの発端はフォロワーなんですが、まあこの題材で本を出そうと決めたのは私なので、私がおかしくなったのかもしれません。

さてこの同人誌を頒布するにあたっての振り返り、反省点、後悔、懺悔、あと良かった点などを備忘録として書き残せればと思います。未来の自分のために。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶなんて言葉がありますが、グシャグシャの愚者は喉元過ぎれば経験を喪失します。私は適当に丸められたコピー用紙くらいグシャグシャなので、経験がアッチアチの間に日記として残しておきます。

まずは反省点から。
・スケジュールはマジで本気で確認して計画的に作業をしろ
当たり前です。これを理解していない人間が社会人として放流されている事実に震えてください。
私がサークル参加を申し込んだのは5月。つまり今回のイベントまで半年の猶予があったわけです。そして私が印刷所にボロボロになりながらデータを送ったのはイベント6日前です。時空が歪んだわけではなく、私のスケジューリング能力が歪んでいます。
そもそも締め切り3週間前に今まで書いていたテーマを全て切り捨てて頭から書き直す、という選択をとった人間がアホ、そしてそれで9万字以上書いた人間が大アホ。自分でも訳が分かりません。
手に取っていただいた方には大変申し訳ないのですが、誤字脱字矛盾があっても「マジの修羅場だったんだな……」と思っていただけると大変助かります。(キャラの足が3本生えてることになっていたりしたら、流石に教えてください)
締め切り1週間前の平均睡眠時間は3時間でした。寝てない自慢ではなく、人生の恥部です。
このスケジュール管理がまともに出来ていれば文字のサイズが青い鳥文庫みたいになることも、ページ数がアホみたいになることも、STARBOOKSからメールが3通、電話が1本届くこともなかったと思うと、まったく恥いるばかりです。
とりあえず今後は執筆に2ヶ月、校正と推敲に1ヶ月取れるようなスケジューリングで……やっていきたいですね……(不可能なのが分かっている時の頼りない語調)

・同人誌作業に必要なことをきちんと調べろ
当たり前2(ツー)です。こんな人間でもちゃんと就職して給料をもらえているので、就活生も希望を捨てないでください。
ありとあらゆることを知らない赤子の状態で同人誌に取り掛かった訳ですが、常人ならばここで「では何をすればいいのか?」をちゃんと調べて必要な対応をすると思います。非・常人は「まあ……いけるかな……」で全てを乗り切るので、カスです。半年間、何をしていたんでしょう。
今回の同人誌で言うと背幅の存在だったり、表紙は1だけじゃなくて4もあるということだったり、その辺りきちんと認識できていれば締切9時間前の午前0時に絵描きの友人に背幅と表紙4の調整をしてもらうなんて事態にはならなかったでしょう。
(「これって表紙のイラストの縦幅そのままに横幅だけ広げるとかってできないの?」という私の問いかけを聞いただけで「オイこいつ画像の比率変えようとしてない?」「とんでもないことしようとしてるぞ!?やめろ!」と気がついて適切な処理を代行してくれた友人たち、本当にありがとうございました。せっかく描いていただいた表紙のキャラが小太りになるところでした)
何かを依頼するにしても知らなければ依頼もできないわけで、新しく物事に取り組む際にはある程度の下調べを行ってからじゃないとダメだな……と反省しています。

・印刷所にお願いしている仕様をちゃんと確認しろ
今回の頒布物について、自宅へと送ってもらう数とイベント会場に届けてもらう数はおおよそ7:3くらいの想定でした。これを、ミスり、逆にしました。会場に7割届く仕様になっていることに、もう訂正できない段階で気がつきました。そそっかしいとかそういうレベルじゃない。
ただこれに関しては良かった点もあり、当初の想定通りだと会場に持ち込んだ分が早々に売り切れてしまっていたので、怪我の功名と言えるかもしれません。いや、確認はちゃんとして欲しい。怖すぎる。

・デザインって外注した方がいい
これは反省というよりは後悔に近いんですが、お品書きだとかポスターだとかの「頒布物以外の創作物」に対するデザインセンスの中に絶望しています。ほとんどPowerPointでの提案資料です。フォントが悪いの?そうかも。私悪くないかも。
その分見やすくはある……とは思うのですが、完成度という点で言うとやはりプロないしは得意な方に外注して担当してもらうのが丸いでしょう。最悪、私は本文だけ書いていればいい状態にしたい。金で解決できる部分を全て金で解決したい。資本主義とはそういうことなのではないでしょうか。

ここまで反省点を述べてきました。
ぶっちゃけ掘り返せばいくらでも出てくるんですが、最終的に「まともなスケジュールで動け」に集約されるのでこの辺りでやめておきます。
さてここからは同人誌作成及び即売会参加で良かったことのターン。

・本、すごい
すご〜い。自分の書いた文章が本になる経験ってそうそうありません。しかも小学生の頃に美術の授業で作らされたような手作り感溢れるデザインではなく、「本だ……」と思えるようなカッチリしたモノです。手に取った時点でかなり感動を覚えました。まあこのあと奥付の不備とかに気がついて青褪めましたけどね。
今回はかなりシンプルな造りですが、次に頒布する際はカバーとか箔押しとか、そういうものにも手を出してみたいです。欲、芽生えています。

お店屋さんごっこ、楽しい
楽しい〜。それこそもっとレイアウトなどに凝れていればより楽しさを感じられたでしょう。今回参加ついでに色々なサークルのレイアウトを見てみましたが、皆さん思い思いのやり方でスペースを飾り立てていて「すごいな〜」となりました。買い手だった頃には無かった着眼点を新たに得られたのは良い経験でした。

・手に取ってくれるの、嬉しい
嬉しい〜。遅くなりましたがこの度オオゴストの頒布物を手に取ってくださった方々、本当にありがとうございました。
最初は自分の生み出した頒布物にお金を出してくれる人がいるという事実が上手く飲み込めずに「購入……すごい……何故……」と哀れなバカロボットのように首を傾げていたのですが、「ポスターを見ながら通り過ぎた人がやっぱり気になって買いに来てくれる」「オオゴストの頒布物のためにお金を小袋にいれてイベントへと赴いてくれる」「手に取って冒頭を読んで、その上で買ってもらえる」という様々なご対応があり、あと差し入れなんかもいただけたりしちゃって、次第に「手に取ってもらえたこと」をそのまま喜べるようになっていきました。
基本的に自己肯定感が高くないままに生きているので、これは個人的にかなりの精神的成長だなという自覚があります。皆さんのおかげでオオゴストはレベルアップしました。ありがとうございます。

・サークル入場、楽
マジで、楽。もうこれでしか参加できないかもしれない。


締切3日前などはサークル参加をしようとした過去の自分はなるべく苦しんで死んでほしい……と思っていたのですが、総合的には非常に楽しく活動ができました。
あと前述の通り「もっとこうしていれば……」という後悔と反省が非常に多く、リベンジのためにもぜひまた同人誌の作成を行いたいと思っています。
人間がR18創作を手にするために成人であると証明できる身分証を提示する、という図はめちゃくちゃ面白いのでは?という思考に至ったので、次はR18創作にも手を出したいです。私に免許証などを見せてください。笑顔になります。

改めて、今回表紙を描いてくださったフォロワー、アドバイスをくれたフォロワー、売り子を引き受けてくれた友人、そしてオオゴストのサークルへ足を運んでくださった方々、ありがとうございました。
次回の頒布物はもっとグレードアップする予定ですので、今後もお付き合いいただけると嬉しいです。

では最後に、イベント撤収後に疲れ切った体で開いた質問箱に届いていた投書を紹介して、このnoteを終わりとさせていただきます。

どうしろってんだよ。

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