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ライバルに一歩差をつけろ!「人に伝えるイラストのコツ」~資料制作編~

みなさん、企画書や提案書を作成するとき、どのように作成していますか?
文字がメインで、図を少し入れるという構成の方が多いと思います。
実は文字が多い企画書は読みにくいというデメリットがあります…。
そこで文字だけでなくイラストも使用することを提案いたします!
写真があればそちらを使用するのも良いのですが、写真では今現在のものしか表すのが難しいため、未来などの人によって認識が異なる不確定なものの認識を合わせることにも使用できます。

そんなこと言っても、イラスト描けないよ…と思う方多いと思います。
絵心がないから、書き方がわからないから、そう思っている方でも大丈夫です!

誰もが簡単にイラストをかけるコツと人に伝わりやすい方法をこの記事ではお伝えします。ぜひ紙とペンを手元に置いて読んでみてください!

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なぜイラストを使用すると良いのか?

そもそもなぜ、ライバルに勝つためにはイラストが必要なのでしょうか。
それは、発達分子生物学者であるジョン・メディナ氏が提唱した「画像優位性効果」が関係しています。
これは「文字と言葉によるプレゼンテーションは、絵を用いたプレゼンテーションと比較した時、著しく記憶効率が悪い。具体的な数値を挙げると、言葉だけの伝達では72時間後、そのうちの10%しか記憶に残っていないが、これに絵を加えた場合、65%が記憶に残るとのことである。」というものです。

この効果をうまく使ってプレゼンテーションしている例としてアップル社のスティーブ・ジョブス氏があげられます。
わかりやすい画像やイラストなどを使ったスライドと、ジョブス氏の演説があってこそ人を惹きつけるプレゼンテーションを可能にしていたのではないでしょうか。

人間の脳は、文字だけの情報よりも画像の情報を早く処理し、視覚情報を記憶しやすいという特性を持っています。
ここをうまく使って今回はライバルに勝てる資料作りとしてイラストを使用しましょう!

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実際に描いてみよう!「人の描き方」

ここではゲームに使用されているようなリアルな人体の書き方の説明はしません。
あくまでも「人に伝わるイラスト」の描き方をご紹介します。
基本的にイラストは「図形の組み合わせ」で書くことができます!

人の場合、丸と三角と四角だけで表すことができます。
簡単ですね!

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ほんと〜?と思う方いらっしゃるかと思いますが、実際に描いてみましょう!

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ただの図形も、組み合わせてあげれば人に見えます。
リアルに上手に描く必要はありません。

では次に表情をつけてあげましょう。
表情も図形の組み合わせで作ることができます。

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ちょっと組み合わせを変えるだけで、同じ図形でも違う表情が作れますね・

眉毛や目を曲線で表現したり、他の図形も組合せて作ってみましょう!

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お好きな表情を先ほどの人体に組み合わせて完成になります!

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シーンの描き方

ではシーンを描いてみましょう!
シーンになると難しく感じますよね。でも大丈夫です!

例えばですが、以下のサービスシーンを描きたいとします。

【例】混雑状況がわかるアプリで施設の混雑状況を見ているシーン
このシーンでは何を描かなければいけないのかを考えます。
この場合、
・アプリを見ている=スマートフォンを見ている
・スマートフォンを持っている人
・混雑具合(画面)がわかるようにしなければならない
・混雑(スマートフォン画面)が施設(背景)に紐づいていることを表さなければならない

何より一番に考えなければならないのは「このシーンでは何を伝えたいのか」です。
今回の場合は「混雑状況がアプリからわかる」ということですね!

では実際に描いてみましょう!

このシーン、私ならこう描きます。

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なぜこのようになったのか、解説します。
人は必ずスマートフォンを持っていないといけません。スマートフォンは四角の組み合わせ表現ができますね。
そして人はスマートフォンを見て、かつ混雑具合(画面)がわかるようにしなければならないという制約があります。
これは画面が見える角度にしなくてはならないということです。正面から描いてしまうと画面見えませんよね?

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今回は「混雑状況がアプリからわかる」を伝えないといけません。
そのために、この場合は表情ではなく画面を優先させました。

人が見ているという点はスマートフォンを顔の近くに描き、目線をスマートフォンに落とすだけで簡単に表現が可能になります。
ですが、「画面が見える」という表現をするためには、人に角度をつけてあげないといけません。自分がカメラマンになったつもりでくるっと人を回して画面が見える位置を探してあげましょう。

また施設(背景)と画面がリンクしている表現をするために、「同じ色」で「同じ形」をそれぞれに描きました。建物も図形の組み合わせで描くことができます。

そして、イラストは誇張表現が大事です。今回私は横から描くために画面をリアルではありえない角度にしています。これは見せたい部分をきちんと表すためです。
多少不自然な画面の角度でも問題ありません。角度がなんだか変な気がする…となっても大丈夫です!
ただ誇張表現はしても、実際できないことや嘘は描かないようにしましょう…正しく伝えるのも視覚表現として大事な部分になります。

シーンを描くときのコツは
・このシーンで何を伝えなければならないのか
・そのために必要な要素は何か

を考えてから描いてみましょう。
いきなりイラストを描いてしまうと後からあれ?となるのでまずは必要な要素を書き出してみると楽ですよ。

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人に伝わるイラストのコツ

人に伝えるイラストは決して難しいものではありません。
「そのイラストで何を伝えたいのか」を一番に考えてあげましょう。
そして要素を分解し、伝えるためには何を描かねばならないのかを考えます。

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例えば、「プロダクトを使用して人がとてもいい状態になっている」は「プロダクト」を「使用している人」が「笑顔」になっているといった分解ができますね。
この要素を使えば伝えられそうですね!


要素を分解してイラストを考えてあげると、おのずと「人に伝えるイラスト」になっていきます。
あとは図形の組み合わせて人や物を書いてあげるだけで資料をよりわかりやすく視覚的にできますね!

いかがでしたか?ぜひ、これなら描けそう…!と思っていただければ幸いです。
「何を伝えなければならない」のかを考えれば、どんなに簡易的なイラストでも伝わるのです。棒人間だって立派なイラストなんですよ。

そしてもう一つ。イラストの持つ力をお伝えします。
イラストは資料に「温かみ」を持たせることが可能になります。
特にITの分野は機械のイメージが強く、冷たい印象を与えやすいです。
そこにイラストを添えてあげることで、温かみのある印象を与えることが可能になります。
資料の印象操作にも使えるんですね。

ぜひ、イラストを使ってライバルに差をつける資料を作成しましょう…!

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