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競技面でのアビスパ福岡

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記事一覧

アビスパJ3降格回避のためにやるべきこと:まずは「まともな能力のある強化部長」を連れてくること

最下位岐阜に完敗して2019シーズンの半分を終えたアビスパ福岡。2018年実績では「J2で6番目ぐらいのトップ人件費」で最低でもプレーオフ圏内を狙える位置にいないといけませんが、J3降格圏の21位に沈んでいます。シーズン開始当初の目標であったJ1昇格どころの状況ではありません。ここに来て、J3降格も現実味を帯びてきてしまいました。はっきり言って非常事態です。
非常事態の始まりはペッキアの突然の辞任

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守備崩壊した久藤アビスパへの再整備案

ファビオ・ペッキア電撃辞任後、監督に就任したのは、ペッキア体制でコーチを務めており、クラブOBでもある久藤清一でした。「監督解任ブースト」効果なるものが、水戸戦前に、まことしやかなにネット上では語られましたが、初陣のアウェイ水戸戦(2-4)は、結局、守備崩壊で終了しました。水戸戦のようなザル守備のままだと「間違いなくJ3降格」という酷い内容でした。

具体的な失点シーン分析はこちらを
https:

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水戸戦:久藤アビスパ初陣:守備&失点分析

前半部分
@15分の失点シーン
水戸のパスミスを輪湖がカットし惇へ。惇へのパスがやや前気味だったのを惇がスライディングしながらダイレクトで前線へ。しかし、完全にパスミスで奪われる。奪われた場所がバイタルエリア。平野から浅野へパス、浅野がドリブル開始。草民がチャレンジに行くが、あっさりかわされてシュートを打たれ1-1に追いつかれる。
★惇のパスミスも酷かったが、草民の守備も軽い。イエローカードを一枚

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ペッキアと機能しないアビスパスタイル:イントロダクション

2019年、アビスパ福岡は、「アビスパの戦い方=アビスパスタイル」を確立するために、監督としてイタリア人のファビオ・ペッキアを選んだ。

アビスパスタイルとは、
・試合をコントロールするために高いボールポゼッションと組織的且つ主導権を持ったゾーンコントロールを実現し、ゴールすることを全ての判断基準に優先して攻撃的にプレーする

というものである。
そのリクエストを受けて、ペッキアがやろうとしている

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ペッキア・アビスパがハイプレッシングを機能させるために必要なもの、その1

まず取り上げるべきは守備における「1対1のセオリー、基本」のおさらいだろう。
https://note.mu/nettaro/n/n9e57bb83ddee
(参考図書は、上の記事で紹介した宮崎隆司氏のイタリア守備本2冊より)

重要な前提条件
その1:敵陣、中盤、自陣、自陣ペナルティエリア内、自陣バイタルエリア(危険なエリア)、選手個々が、フィールドのどこにいるかによって、守備のあり方も対処方法

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サッカー守備用語の統一&セオリーまとめ等

ペッキア・アビスパの守備を分析する際に、個人的に守備用語の統一とセオリーを簡単にまとめてみました。

@フィールドの大きさは:縦105mX横68mを基準とする
@フィールドの縦のゾーンを3分割する
・自陣:味方の守備ゾーン:味方ゴールラインより35m(スペインだとゾーン1)
・敵陣:敵の守備ゾーン:敵ゴールラインより35m(ゾーン3)
・中盤:味方&敵守備ゾーンの間:縦の長さは35m(ゾーン2)

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ペッキア・アビスパ、甲府戦における守備のミス分析

仕事などでnote初投稿からしばらく経ちました。
ペッキア・アビスパの攻撃の方は分析記事を書く人がいるので、簡単にですが、アビスパの甲府戦(2019年5月18日:アビスパ 0-3 甲府)での守備のミスを分析したいと思います。

13分:1失点目のシーン再現(ゴール:横谷、アシスト:曽根田)
1-1:アビスパ左サイド、センターラインから約15mほど甲府陣へ入った所で惇がゴール前へクロスを上げる
・こ

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井原アビスパ2018千葉戦後(9/16):ハイプレス戦術では昇格できないだろう

こんにちはnettaroです。2012年以来ブログをやめて「発信」というか「つぶやき」はツィッターに移行してましたが、 https://twitter.com/nettaro2006?lang=ja

さすがに140文字では短すぎて、まとまった情報や思考を発信できないので、流行に乗ってnoteで再開してみました。内容は基本的にツィッターの続きみたいなものになるでしょう。

さて、井原アビスパ201

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