マガジン

  • サッカーリーグ(主にJリーグ)のマネジメント

  • サッカークラブの強化部長論

  • スタジアム関連

    「理想のスタジアムとは何か」をテーマに、アクセス、芝、陸上競技場と球技場、いろいろ考察していく予定。

  • 競技面でのアビスパ福岡

  • ペッキアとアビスパスタイル

最近の記事

J1参入プレーオフ・レギュレーション改善案

昨日の湘南vs徳島のJ1参入プレーオフ決勝で、レギュレーションへの不満が出てるので、個人的に改善案を考えてみた。 まずは、昇降格システムの歴史や導入された際の理由などを振り返ってみよう。(面倒くさいのでWIKIを参照) J2創設以来のJ1&J2昇降格システムの変遷 1999年Jリーグ2部化でJ2リーグ誕生(J1:16クラブ、J2:10クラブ) ・1999-2003年:自動入れ替え2クラブ ・2004年:J1:J2への自動降格枠なし。「J1:16位(最下位)とJ2:3位の

    • アビスパ福岡、鈴木健仁強化部長の5年間総括、その1(序論)

      「J2優勝してJ1昇格」が目標だったアビスパ福岡の2019年シーズンだが、結果は「J2残留を決めるのがやっと」という非常に惨めなシーズンだった。さらにレンタル以外の若手が誰も伸びず「来年に何も残らない無為なシーズン」にもなり、シーズン終盤には「こんな酷いシーズン早く終わって欲しい」と多くのサポーターが嘆くしかなかったシーズンでもあった。 個人的には、そんな事態を招いた最大の元凶が、競技部門のトップである「鈴木健仁強化部長の無能さ」だと思っている。14年末に鈴木がアビスパに来て

      • ラグビーW杯 日本大会、スタジアムごとの芝生対策状況まとめ

        ラグビーW杯2019年日本大会も感動の内に終了しましたが、反省すべき点もあります。 その中で、個人的に一番問題視しているのが、アビスパ福岡のホームスタジアム、レベスタ(博多の森球技場)の芝生がズルズルで、世界に「福岡市の芝管理の酷さ」が発信されたことでしょう。 なぜ、そうなったのか? その考察をする前に、まずは開催12スタジアムの採用芝種類と芝生対策状況をまとめてみました。 (参考資料:月刊体育施設2017年11月号、2018年10月、11月号。2019年9月6日発行・ラグビ

        • アビスパJ3降格回避のためにやるべきこと:まずは「まともな能力のある強化部長」を連れてくること

          最下位岐阜に完敗して2019シーズンの半分を終えたアビスパ福岡。2018年実績では「J2で6番目ぐらいのトップ人件費」で最低でもプレーオフ圏内を狙える位置にいないといけませんが、J3降格圏の21位に沈んでいます。シーズン開始当初の目標であったJ1昇格どころの状況ではありません。ここに来て、J3降格も現実味を帯びてきてしまいました。はっきり言って非常事態です。 非常事態の始まりはペッキアの突然の辞任から始まりました。「放り投げイタリア帰国事件」はクラブにとってはアクシデントでし

        J1参入プレーオフ・レギュレーション改善案

        • アビスパ福岡、鈴木健仁強化部長の5年間総括、その1(序論)

        • ラグビーW杯 日本大会、スタジアムごとの芝生対策状況まとめ

        • アビスパJ3降格回避のためにやるべきこと:まずは「まともな能力のある強化部長」を連れてくること

        マガジン

        • サッカーリーグ(主にJリーグ)のマネジメント
          1本
        • サッカークラブの強化部長論
          1本
        • スタジアム関連
          1本
        • 競技面でのアビスパ福岡
          8本
        • ペッキアとアビスパスタイル
          6本

        記事

          守備崩壊した久藤アビスパへの再整備案

          ファビオ・ペッキア電撃辞任後、監督に就任したのは、ペッキア体制でコーチを務めており、クラブOBでもある久藤清一でした。「監督解任ブースト」効果なるものが、水戸戦前に、まことしやかなにネット上では語られましたが、初陣のアウェイ水戸戦(2-4)は、結局、守備崩壊で終了しました。水戸戦のようなザル守備のままだと「間違いなくJ3降格」という酷い内容でした。 具体的な失点シーン分析はこちらを https://note.mu/nettaro/n/n4f1564b8e696 守備の時は

          守備崩壊した久藤アビスパへの再整備案

          水戸戦:久藤アビスパ初陣:守備&失点分析

          前半部分 @15分の失点シーン 水戸のパスミスを輪湖がカットし惇へ。惇へのパスがやや前気味だったのを惇がスライディングしながらダイレクトで前線へ。しかし、完全にパスミスで奪われる。奪われた場所がバイタルエリア。平野から浅野へパス、浅野がドリブル開始。草民がチャレンジに行くが、あっさりかわされてシュートを打たれ1-1に追いつかれる。 ★惇のパスミスも酷かったが、草民の守備も軽い。イエローカードを一枚既に貰っていたので、強く行けなかったのもあるかもしれないが、守備が軽かった。

          水戸戦:久藤アビスパ初陣:守備&失点分析

          ペッキアと機能しないアビスパスタイル:イントロダクション

          2019年、アビスパ福岡は、「アビスパの戦い方=アビスパスタイル」を確立するために、監督としてイタリア人のファビオ・ペッキアを選んだ。 アビスパスタイルとは、 ・試合をコントロールするために高いボールポゼッションと組織的且つ主導権を持ったゾーンコントロールを実現し、ゴールすることを全ての判断基準に優先して攻撃的にプレーする というものである。 そのリクエストを受けて、ペッキアがやろうとしているサッカーは次のようなものだ。 (SDの中倉氏の記事を参照) 「高い位置からの連

          ペッキアと機能しないアビスパスタイル:イントロダクション

          ペッキア・アビスパがハイプレッシングを機能させるために必要なもの、その1

          まず取り上げるべきは守備における「1対1のセオリー、基本」のおさらいだろう。 https://note.mu/nettaro/n/n9e57bb83ddee (参考図書は、上の記事で紹介した宮崎隆司氏のイタリア守備本2冊より) 重要な前提条件 その1:敵陣、中盤、自陣、自陣ペナルティエリア内、自陣バイタルエリア(危険なエリア)、選手個々が、フィールドのどこにいるかによって、守備のあり方も対処方法も変化すること。つまり「自分が、今、フィールドのどこにいるのかを」を正しく把握し

          ペッキア・アビスパがハイプレッシングを機能させるために必要なもの、その1

          サッカー守備用語の統一&セオリーまとめ等

          ペッキア・アビスパの守備を分析する際に、個人的に守備用語の統一とセオリーを簡単にまとめてみました。 @フィールドの大きさは:縦105mX横68mを基準とする @フィールドの縦のゾーンを3分割する ・自陣:味方の守備ゾーン:味方ゴールラインより35m(スペインだとゾーン1) ・敵陣:敵の守備ゾーン:敵ゴールラインより35m(ゾーン3) ・中盤:味方&敵守備ゾーンの間:縦の長さは35m(ゾーン2) @ゾーンディフェンス:特定の選手をマークするのではなく、各選手が自分に与えられ

          サッカー守備用語の統一&セオリーまとめ等

          ペッキア・アビスパ、甲府戦における守備のミス分析

          仕事などでnote初投稿からしばらく経ちました。 ペッキア・アビスパの攻撃の方は分析記事を書く人がいるので、簡単にですが、アビスパの甲府戦(2019年5月18日:アビスパ 0-3 甲府)での守備のミスを分析したいと思います。 13分:1失点目のシーン再現(ゴール:横谷、アシスト:曽根田) 1-1:アビスパ左サイド、センターラインから約15mほど甲府陣へ入った所で惇がゴール前へクロスを上げる ・ここで惇をマークしていたのが曽根田 1-2:甲府DFがヘッドでクリア、そのボールを

          ペッキア・アビスパ、甲府戦における守備のミス分析

          井原アビスパ2018千葉戦後(9/16):ハイプレス戦術では昇格できないだろう

          こんにちはnettaroです。2012年以来ブログをやめて「発信」というか「つぶやき」はツィッターに移行してましたが、 https://twitter.com/nettaro2006?lang=ja さすがに140文字では短すぎて、まとまった情報や思考を発信できないので、流行に乗ってnoteで再開してみました。内容は基本的にツィッターの続きみたいなものになるでしょう。 さて、井原アビスパ2018です。スタジアム観戦に行くのは、8/26のアウェイ新潟戦(3-0でアビスパ勝利

          有料
          100

          井原アビスパ2018千葉戦後(9/16):ハイプレス戦術では昇…