祢津 悠紀

「電柱・電線」は、アート・マンガ・映画のなかでどう扱われてきたのであろうか

祢津 悠紀

「電柱・電線」は、アート・マンガ・映画のなかでどう扱われてきたのであろうか

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「電柱絵画」展・感想(おまけ)

『電線絵画 小林清親から山口晃まで』@練馬区立美術館 (※2021年4月18日に展覧会は終了しています) 明治期〜大正期を中心に現代まで、「電線・電柱のある風景」が描かれた作品のみを展示した、前代未聞・電柱マニアが待ち望んでいた展覧会の感想のおまけ。 (前編・後編はこちら) 本展は日本の美術のなかで「電線・電柱」を描いた作品のみをセレクトし、日本ならではの「電線のある風景」(欧米では電柱は地下に埋まっているので、地上に電柱がない)を通して、過去の名作を見直したり、隠れた

    • 「電線絵画」展・感想 (後編)

      『電線絵画 小林清親から山口晃まで』@練馬区立美術館 (※2021年4月18日に展覧会は終了しています) 明治期〜大正期を中心に現代まで、「電線・電柱のある風景」が描かれた作品のみを展示した変な展覧会の感想の続き。 ( 前編はこちら) 展覧会の感想を続ける前に、「電線絵画」展の展示テーマがどのくらい攻めているか、同時期に東京でやっていた他のテーマ展示型美術展(=”個展”ではない展示)と比較してみよう。 ・山種美術館「開館55周年記念特別展 百花繚乱 —華麗なる花の世

      • 「電線絵画」展・感想 (前編)

        『電線絵画 小林清親から山口晃まで』@練馬区立美術館 (※2021年4月18日に展覧会は終了しています) 私たちの生活に不可欠であり、至る場所にあるもの。風景を汚し、邪魔とされるもの。 「電線」。 電線をかけ、電力を供給する柱を「電柱」と呼び、 電話線をかける柱を「電信柱」と呼ぶ。 ......それらは日本の絵画のなかで、どのように描かれてきたのか? というテーマの展覧会が開かれた。 こんなマニアックで、ツカミどころのないテーマの展覧会はもう2度とないだろう。

      「電柱絵画」展・感想(おまけ)