見出し画像

唐松岳 - 明るい未来の話 / 0826

今日の良

・お盆の間が、雨だったり色々あったりで山に行けなくて、私たち完全に山不足になっていた。今週から始まるお盆明けの期間で山の予定をツメっツメにしており、そのスタートとなるのが今日だった。とはいえこの土日もすごく晴れなわけではないので、元々立山テンパクの予定がジュンからの提案で唐松日帰りに代わっており、久々のビッグイベントな感じでとてもとても楽しみだった。

・直人くんがとても山行に参加してくれるようになって最近は、山に行くのも「誰と行くか」がものすごく重要であるっていうふうに思ってしまっていて、(空気感、気を使わない、センス、写真を撮ってくれるか、など)となったときに私たちが今1番楽しく過ごせるのが今日のメンバーで、なんだかんだ初めて4人で行けたからとても嬉しかった。

・前日に駅に集合して、夜中のうちにゴンドラの駐車場を目指したこと。深夜高速空いていてよかった。みんな仕事終わりだったけど、みんな山へのモチベ高くて素晴らしい。弟は新しく最高な彼女ができたとこだったので、精神が少しだけご機嫌なところで安定していてとてもよかった。夜中の3時過ぎに到着して、そのまま軽の狭すぎる車内でみんなで丸まって寝た。

・朝5時半に隣に停めている車の人の身支度の声で自然と目を覚ましたこと。流石に空気がひんやり冷たく、半袖では寒いくらいだった。秋が近づいているのを感じた。

・ゴンドラのりばのトイレが広くて綺麗だったので、歯磨きや化粧などの身支度を完了させることができた。いつまでたっても全然起きない車の中のけいちろに「トイレ綺麗だったよ、歯磨きとかしてくれば」と言ったら「歯ブラシを、持っていればね」と言われ「持ってないの?」と聞くと「何も持ってない」と堂々と言われ、末っ子すぎた。

・ゴンドラの列に並んでいるところで、インスタグラマーのしおりちゃんを爆発見し、「え、本物だ、会えて嬉しい」となったけど、他のファンの人が列のとこで話しかけてんの見て「いやこんな山始まる前のゴンドラで話しかけても印象に残んないし、今日は長いからせっかくだから後にしよう」と機を狙うことになった。奥ゆかしい。(か?)

・ゴンドラ代は現金のみなんじゃないかって仮説だったけど、けいしろも直人くんも現金を全く持っていなくて、ゴンドラ代を払う直前になって男性陣がソワソワうちらへの建替えを依頼してんのおもろかった(結局カード使えた)

・ゴンドラは基本白なんだけど、ゴンドラの列に並んでる時にたまぁに黒いのが通りがかって、「えー違うのある」ときゃっきゃしたが、それが近づいてきたら星柄なのがわかり「えー、ダサいね」「あれハズレだね」とボロクソ言った。「なんで星にしちゃったんだろうね」と言ったところで、死角から草間彌生の水玉みたいな柄の黒がにゅーんって出てきたの、お笑いとして完璧すぎて爆笑してしまった。直人くんの手ぬぐいが草間彌生のやつだったので、なおさら。

・ゴンドラ乗り場のところに八方池のポスターが貼ってあって綺麗すぎて今からここ行けるのが嬉しくて「あの写真撮りたい!」とみんなで大興奮した。曇っていたら撮れないね、ということで「じゃあそうなった時のためにこのポスターの前で撮っておく?」「それ悲しい〜」とヘラヘラしていたけど、下山の時にもっとでかいポスターがフォトスポットになっているのを発見して、同じ発想が公式からちゃんとなされていた。

・ゴンドラ乗ったら2対2で背中合わせになる感じのフリーザが乗ってそうな形状でテンション上がったんだけど、スタートする時の勢いがアトラクションみたいで、ぐーーーんっと進むのがとてもとてもよかった。私とジュンは前方(山の方)の座席だったんだけど、男2人の方のガラスがとんでもなく汚れていて、景色に汚れフィルターみたいなのかかってて可哀想すぎた

・ゴンドラ→リフト→リフトと乗り継ぎが2回もあったこと。どう考えても楽しい。

・リフトの設計がすごく地面の近くを通るような仕様になっていて、元気に伸びた高山植物たちがわっさわっさ生えているから足にビチビチ当たるのがとても楽しかった。(弟はめっちゃ嫌だと言っていてZ世代すぎた)遠くを見ると山肌があってどんどん山に近づいていっているのがすごく楽しいし、左右、下を見るとカラフルなお花畑になっていて、で、360°どこ見ても視界が幸せだった。リフトが4人で乗れる仕様になっているところもとてもよかった。

・今日は元々雨だったのが15時まで☀️マークになっていたから来ていたのだけど、とはいえやっぱずっと夏のもこもこ雲が存在感を放っていて、いつ曇ってもおかしくない状況だったからドキドキしながら登った。スタートしたところで、やはり雲に飲み込まれてしまい、視界が真っ白になったりガスガスになったりしながらの冒頭だった。けど、不思議と嫌じゃなかった。曇りが明るいし、なんだかこの後晴れるような気がしていた。

・唐松岳は、去年の母のベスト1の山で、唐松山荘に泊まって素晴らしい景色を見た話何度も聞かされていたから憧れでもあったし、自分もこの場所でなんらかの特別な体験をする気が、ずっとしていた。

・最終リフトから降りたところから木道の道がずーっと続いていて、登山久々のリハビリ勢からしたら良いウォーミングアップができてとてもありがたかった。八方池まで木道がずっと続くので、スニーカーでもこられる感じで観光要素もあったから人が多いのだけど、木道がずっと2列の左側通行になっているからスイスイ抜かせるし、混んでることが気にならないで登れてとても快適だった。

・この時期の唐松岳は花が可愛いんだよ、とジュンが言っていた通りほんとにほんとに至る所に可愛い花が咲いていて、息切れしてしまうほどだった。曇ってても楽しく登れたのはこのおかげかもしれない。私たち、高山植物のデザインを使って企てていることがあるので、どの花がいいかカタログ見てるみたいに歩いた。あと、普段山で高山植物見るときって大体大量に虫がへばりついてて「きたな」ってなるんだけど(最低)、標高が高いからか虫がぜーんぜんいなくて楽しいだけで鑑賞できた、というのもあるかもしれない。
ジュンは花の名前をちゃんと覚えることができていて、とてもすごい

・ずっと登りではあるのだけど、急登がなくずっと緩やかなので、そんなに息が上がることもなくただただ楽しく歩くことができた。曇っているんだけど、雲の隙間から時折見える山肌は圧巻のかっこよさで、またチラ見えしかされないもんだから想像がより掻き立てられて興奮した。(素っ裸より隠れてる部分がある方が興奮する男の人の気持ちと同じ原理だと思う)

・あっという間に八方池に到着した。八方池に反射する山を見たかったけど、雲が出ていてそこまでは見えなかった。風がなければ鏡みたいに映るってことで、下山の時に期待した。八方池は下からも上からも見られるのだけど、ふと気づいたら直人くんは上のコースにいて私たちの写真を撮ってくれて、八方池を挟んで上と下で「おーい!」と会話したの、意外と会話成立して楽しかった。「こっちで休憩しようよー!」と言ったら走って戻ってきて、可愛かった。

・八方池のベンチで休憩した。持ってきたポテチがパンパンすぎたので開けて中身減らそ〜と思って食べ始めたら、あまりのおいしさに止まらなくなってしまい、最後はみんなを待たせて1人だけポテチ食べてる状況になり、行動がデブすぎてやばかった。食べ切った後に、弟がさっきみんなに配っていたペタグーグミを口直しにした。

・私は結局、いった山の名前や情報はそこそこ覚えているけれど、北アルプスとか南アルプスとかそこら辺の所属やジャンル的なことは例によってパッパラパーなので、今日の山が北アルプスなんだってことは登りながら知った。北アルプスはどうやらすげぇってことはジュンの発言から日々伺っていた。正直よく考えずに、山は山だしなーと思っていた。
んだが、今日、その凄さや人気の理由がわかった。この山自体ももちろんすごいんだけど、その周りの景色がもっっっっのすごい。アルプス山脈だからすぐ隣にもいかつい山があるわけで、それが息を呑むほどかっこいい。唐松岳に行くということは、唐松岳は見えないということないんだ、という当たり前に気づいた。でも唐松岳に登れば、五竜岳とか、白馬三山とか、超絶いけてる山がいちばんの特等席で見られる。山に行くのって、どちらかというと「旅」的な楽しさの方を無意識に価値に思っていたが、大自然に囲まれてその一部となるような心の浄化を、今日は感じることができて。んでそれこそがまさに、この北アルプスの魅力なんじゃないかと、私ながらに今時点での解釈に落ち着いた。

・ケルンがところどころあって、存在感を放っていた。

・弟のシャツに謎の血痕が付着していたこと。でもどこからも血が出ていなくて、どこの血かのみならず誰の血かまでわからなくて本当に怖かった。そういえばゴンドラ並んでる時に「ちょっと車行ってくる」と謎に車に向かったきりしばらく帰ってこなかったし、言われて見ればあの時の顔、よくない時の東出みたいだったから、とても怖かった。

・天気が悪いと雷鳥が見られるんだよ、という話から雷鳥見たことない男性陣が見てみたいなーと言っていて、そしたら数分後に本当に現れて嬉しかった!最初は興奮したけど、人馴れしているのか全然近付いてくるので承認欲求つよ、と思ってしまいなんか冷めた。(私だけだと思う)
ジュンが「雷鳥減ってるんだって」と言うので環境のせいかな?と思いながら理由を聞いたら「猿に食べられちゃったり」と、予想の斜め上の回答がきて、猿に食べられちゃう雷鳥想像してすごく嫌な気持ちになった。直人くんは最後まで興奮して写真を撮っていて、ふと姿を見失ったと思ったら「雷鳥戻ってきたんだよ〜♩」と言いながら戻ってきてとれた写真を見せてくれて可愛かった。足のところは白くて、おぉ〜となったし、目のところは赤くておぉ〜となったが、アップにしたら黒目がデカすぎて殺人鬼の顔してたのですごく怖かった。

・周りがガスで風景が見えないからこそ、土の色とか岩の形とかそうものにしっかり着目しながら歩いていて、それだけでも楽しいから最高だった。

・木苺がたわわになっていて、ジュンがそれ食べられるんだよ、とけいくんに勧めて、けいくんが木苺をもごうとしていたのだけど、体勢が悪く、せっかく苦労してとった木苺を勢い余って速攻投げ捨てるみたいになってめちゃくちゃ笑った。
直人くんはスマホを取り出そうとして、何かをミスって、地面にあるでかい岩に振りかぶってスマホを叩きつけたみたいなことになっていて、これもめちゃくちゃ笑った。

・唐松山荘の分岐のところで真っ白だったんだけど、先にピークハントして後でご飯にしよう、となった。ずっとベース曇りだったけど、ところどころで明るくなったりしながら登頂。インフルエンサーのしおりちゃんに山頂でやっと追いついたので、声かけて一緒に写真撮ってもらったんだけど、私認知されててめちゃ嬉しかった。フィルムでも撮らせてもらったし、例によってステッカーを押しつけた。

・山頂でジュンが、「じゃああの辺で休憩しながら待ちましょう!」と言ったのに直人くんが「なにを?」と聞いて、ジュンが「晴れ」と即答したのに対し「愚問でした…」と反省していておもろかった。

・山頂で休憩してる時寒かったので上着を着たのだけど、ジュンはこないだ滋賀旅行で買った凌のシャツを着ていて、それがすごーーーーーーく似合っててとてもよかった。トータルコーデが完成していた。けいくんはジュンのとこでまた色々購入しようと企てているのだけど、ジュンから借りたアウターがジャストサイズで「新しいやつ出たらそれ要らなくなるからあげる」と言われており「わーーーーい」と喜んでいて、弟すぎた。

・結局晴れはイマイチ見えなかったので唐松山荘へ。ちょうどベンチのところが空いたので特等席に座れることに。直人くんがテーブルにしようとうまく納まったところ、私たちはベンチにしようと思ってたところで、直人くんの物理的視座が一段低かった。

・ご飯食べ始めたところで雲が飛ばされてめっちゃくちゃ晴れた!!!!山の色がものすごく濃くて、雲も濃くて、遠くなのに近くて、元気でエネルギッシュで、最高に夏だった。

・コーラとかカルピスリッチとか売ってたけど、全部600円で山小屋価格だった。けどみんな購入していたので、ここでしか味わえない時間があるよね、と思った。陽が出たり陰ったりだから、1番晴れてる時に写真撮りたいと思ってジュンと2人でスタンバってたんだけど、いざ晴れたところでカメラマンの男性陣2人に「わぁぁ!今!!!めっちゃ綺麗!!撮って!!!」と興奮気味にせかしたら、うぁぁぁと焦ってるふりしながら直人くんが踊り始めたので、「仕事しろ!!!」とつっこんだ。

・昨日の夜23時に今日の行動食全て調達してるんだけど、23時の時点ではらぺこだったので、昼のカップラーメンもカップヌードルシーフードBIGで購入していたんだけど、絶対に量多すぎて無理すぎて、後半は不機嫌になりがらなんとか完食した。

・双眼鏡を持ってるおじさんがいて、わざわざ私たちに声かけて「おーい、これ使ってみるかい」とかしてくれてとても嬉しかった。十分近くにあるように見えてた山肌が、本当に目の前にある近さで見えるから楽しかった。

・下山中はもうズーーーーーーーーーっと晴れていて、行きには見えなかったものが本当に本当に全部見えるから最高に気持ちが良かった。みんなハミングしてた。それぞれ寝不足なはずなのに最高に元気で、歌ったり踊ったり。空の青がすごく青くて、雲がすごく雲で、右側と、左側と、斜め右と、斜めうしろと、とにかく全ての視界に違う絶景が広がっていて、「夏が好き!」と思ったし、これから私こうして好きなものにたっっっくさん触れながら生きていこう、と思ったんだ、強く。
疲れていても走れるし、むしろ走りたいし、なんならこのまま飛びたい、怪我もしなさそう、空気と一体になりたい、山に溶けたい、一部になりたい、でも今日の下山のあの瞬間、私たちは紛れもなく山の一部だったと、思った。

・日差しが強くてほっかむりをしたらみんなが真似して「ほっかむらーズ」になったこと(スベってはいた、誰が悪いか議論したけど、全員悪いってことで結論づけた)

・直人くんは山に訪れるたびに、1位が更新されていくらしい。素直で素敵だなと思う。

・行きとおんなじようなところでおんなじような勢いで木に頭ぶつけてんのまじで最悪だった。

・八方池、今ならもしかして最高に綺麗なんじゃ!?と言うことで、ウキウキるんるんしながら八方池に戻った。そしたら案の定、ガスが晴れて山肌が見えているし、ポスターのように池に景色が写っていて、最高のコンディションだった。池に写っているのが夏の入道雲で、これは絶対今だけの、今日だけの景色だから、愛してるな、と思いながら写真を撮った。愛してるの対象が、唐松岳なのか、夏なのか、登山なのか、今日のメンバーなのか、それとも何かもっと大きな、地球なのか私の人生なのか、自分の感性なのか、なにも具体的なものは思い浮かんでないんだけど、はっきりと思った。

・泣かなかったけど、泣いても良かった。この先なにが起こるかわからないけど、少なくとも私の人生にはこういう心から最高と思える時間が存在する、これだけは確かなことだった。今ある幸せを、より強固なものにしたいと思った。

・前に捻挫した右足首がやっぱり不安定なので、何かしようと思った。(思っただけかもしれない)

・とにかくメンバーが良すぎた。それぞれがそれぞれに山の楽しさを見出していて、なにを言ってもケラケラ笑えて、話聞いてる人と聞いてない人といてそれも愛おしくて、油断するとすぐに忘れてしまうような会話でなんなら忘れてしまってもいいのだけど、ただその一つ一つの会話の中身が楽しくて大切だったってことは覚えていられるような、会話と。みんなが芸術家でそれぞれの景色を切り取っていて、もっとみんなで深めて、関わって、慈しんでいたい、と思った。仲間ってこういうことだった。

・帰りも当然リフトで帰ったけど、リフトのりばの出口から下界に抜けるところ、ふわーーーーーーっ風が吹いて視界がブワーーーーーーって開けて、さいっっっっこうだった。4人で横並びなのも、良かった。リフトは超楽しかったけど、ゴンドラに関しては中が暑苦しすぎて普通に嫌で、手のひら返して「早くつかないかな」と言っていた(最低)

・ゴンドラに乗ってるあたりから雷がピカピカし始めて、車戻る時にちょうど夕立が始まって、最高に夏だし最高にタイミング良かったから、こんなのありなのか?と思った。完璧すぎる。

・弟は今日スマホの充電器忘れて朝から充電が切れており、スマホを重めの板として山に持ってって持って帰ってきただけになっていたので「デジタルデトックスになるわ」と言っていたのだけど(実際は時間すらわからないただの情報弱者だった)、下山して充電できた瞬間ライン返し始めて「デトックスできた?」と聞くと「全然」と言っており、人間味があってとても良かった。

・ひっさびさにしっかり歩いたし寝不足だったので、珍しくかなり疲れており、運転きついなと思っていたら、なにも言ってないのにジュンが運転を買って出てくれて、マジで頼もしかった。タイミングが親友すぎる。

・ジュンが車の保険登録するときに、カエデを打ち間違えて「カエテン」になったこと、地味に面白くて印象に残ってる。

・コンビニで保険関係を済ませ、よしこれから帰るぞ!というところで私と弟が「なんかお腹すいた気がする…?」となり、再びコンビニ寄って散々なにを買うか悩んだ挙句、2人とも「煮干し汁なしラーメン」(店員さんにチンしてもらうゴツいやつ)を選んで、しかも同じレジで別々にお会計してんのほんとキモかったと思う。軽の車内の後部座席で最悪な匂いさせながら2人でラーメン食べてる一方で、前の座席は生ハムとか食べてて、なんかこの差は一生埋まらない気がした。


・白馬村は、村とは思えないくらい本当に栄えているし、アウトドアをフックにみんな町おこしを頑張っていてブランディングがとてもされていて、前向きな雰囲気がとてもいいな、と思った。山もあるしおしゃれなお店もとても多くて、全然住むのもアリだと思った。私、これから将来どこに住んでも良くて、どこに旅しても良くて、誰といても良くて、未来がとても開かれていて、その実感がまだまだ全然ないんだけど、ずっと当たり前のように諦めていたことともう一度ちゃんと向き合って選択することができるんだ、っていうのが、少女みたいな気持ちで、とても嬉しい。やりたいこと思いっきりやってきていたつもりの4年間だったけど、やってきたことの陰に隠れて、実はそれ以上に希望を捨てていた部分がたくさんあった。そういうのも一つ一つ拾って向き合っていくのって、労力がかかるし人によっては面倒臭いことだと思うけど、私はそれがものすごく嬉しい。
人生は「自分のことを知る旅」だと思ってる。こじつけで意味づけをするのではなく、自ら選び取っていくことを、大切に生きていきたい。30代になる前に、また一つ深くなった。潜って浮上できない深さではなく、自分が行き来できる範囲が深ぼられた、というイメージ。新しくできた空間に、新しいものを風通しよく取り入れる。人や価値観に上とか下とかはなく、ただ自分自身を見つめるのみだと思うよ。自意識が強すぎるのが欠点でもあり長所でもあると自覚してる。でもだからって、凝り固まった価値観で物事を判断しているわけじゃないんだよ。自己実現が私の幸せだし、そういうふうに育ててくれて、ありがとう。(お母さん、お父さんへ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?