本日のキモノお品書き 壱ノ二
本日のキモノのお品書き 〜 壱ノ二 《内装篇》 〜
●単衣の長襦袢 ← 叔母の手作り
・流水に秋草?柄の正絹の絽縮緬と薄水色の絞りよ絽縮緬をつなぎ合わせた単衣の長襦袢。
おそらく五十年近く前に叔母が着古した自分の2つの長襦袢をバッサリ切ってつなぎ合わせて再生させたものだと思うのですが、とにかく軽くて柔らかくて初夏から秋口にかけて一番着やすいお気に入り1枚です。
●半衿 ← 自分で染め直しリメイク
これは、叔母達から貰い受けた古い長襦袢で、さすがに着れないものを解いた時の「衿布」を半衿としてリメイク使用。
ごく薄いクリーム色に大きい絞り模様が入った襦袢地でしたが、衿の部分が何となく黄ばんでいたので根付作品の染めで使った『茜染め』の染液の残りで薄桃色に染め直してます。
この色は顔うつりが良くなる上に黄ばみが目立たなくなるので、少し黄ばんできた半衿や足袋の染め直しにも使ってます。
●湯文字(ゆもじ)← 自作(手縫い)
晒(さらし)を使って自分で縫った湯文字を愛用しています。晒し幅を使ってしかも直線縫いだけなのでとても簡単!
いわゆる腰巻きで腰周りの保温とともに、ポッコリお腹をギュッと引き締めてくれるので、補正下着的役割もありますのでとても便利アイテムです。
湯文字→裾よけ→肌襦袢→長襦袢
の順で身に着けていきます。
●裾よけ ← かなり昔に母が購入
裾よけは私も何枚か購入してきましたが、母がむかーしに買って使っていたこの『新富町大野屋總本店』のタグ付きの裾よけが何といっても一番使いやすくお気に入りです。
サラッとしながらもシャキッとした綿が格別で裾さばきが良く、ついついこの裾よけばかり使ってしまうので、折り目などは擦り切れる一歩手前で同じ品を見つけるまではとにかく大事に使ってます。
●肌襦袢 ← 自作(手縫い)
習っていた和裁教室で縫った肌襦袢。袖にレースを縫い付けたタイプもありますが、今回はレース無しで。
●足袋 ← かなり昔に母が購入
福助の白キャラコの袷足袋。袷でもサラッとしたのを選びました。
●伊達締め ← 昔、母とお揃いで購入
・母のお気に入りのお店だった『銀座くのや』のオリジナル伊達締め(私は赤、母は紫)は、幅狭めで柔らかめなので長襦袢のコーリンベルト上に締めるのが好きで愛用。
・博多献上織の伊達締めはシャキッとしてクッと締り滑りも良いので、専ら長着の上に使うのがお気に入り。
●帯板 ← 市販品を購入
ここ数十年はベルト付きの帯板を愛用してます。
硬い帯板は動きにくくてあまり好きではないので、夏だけでなく通年通してメッシュタイプのベルト付き帯板を愛用。湿気もこもりにくいでお気に入りです。
但し、丸帯などの重厚な帯を締める時はやはり硬めの帯板の方がしっかり締まるので、硬め幅広のベルト付き帯板も常備してます。
●帯枕 ← 市販品を購入
今回は市販品の帯枕の紐を切り、その代わりに長いガーゼをかけて胸の前でキュッと結べるように改良した帯枕を使用。
真夏は昔庭で育てた「ヘチマ」をカットし、やはりガーゼに包んだ自家製帯枕を使ってます。
●腰紐 ← 母の手縫い
二部式長襦袢を仕立てた残りの新モス布を使って、母が縫った腰紐。幅広でキュッと締まり、柔らかい絹物も大島のような紬も緩みにくく愛用。
新モス(木綿)生地が手に入ったら、何本か作りたいと思います。
●帯の仮結び用紐 ← 市販の腰紐?
帯の垂れの位置を決める時の仮り留用の紐。
帯締めで固定後はスッと抜き取るので、抜きやすく、でもそこそこしっかり結べるヨレッとしたこの紐が使いやすいので、あえて五角形畳をせずにしまってます。
●コーリンベルト ← 市販品購入
かなり昔から母が使っていたので、私も使用しているアイテムです。
基本的に長襦袢で一本、長着で一本、合計2本使う事が多いですが、衣紋抜きを付けている長襦袢の時は使わなかったり、また完全『家着のウール』でそのままゴロっと横になったりする時はコーリンベルト無しにしたりと臨機応変アイテムです。
と、今回のお品書き 〜内装編〜 は以上です。
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