スーパー銭湯は心からスーパー銭湯であるべきだ
温浴施設をつくるには、もちろん色々調査して建設されるわけです。人口から競合から何から何まで。半径なんキロからのデータで。
そして、実際開店すると今度は実際の来場者に合わせてイベントや販促を考える。回数券キャンペーンで何枚売るとか目標作って。また、認知度高める為にチラシ入れたりするわけです。
やっぱり基礎はそういう形なんだと思います。でも、サウナブームとコロナとSNSで変化した世の中においては、それだけじゃフツーのスーパー銭湯になってしまう。
フツーだ。フツー。
スーパー銭湯なのにフツー。
その昔、健康ランドから仮眠室や宴会場を省き、価格を銭湯に近付けたから「スーパー銭湯」になったんじゃないか?
いつの間にか、岩盤浴やリクライニングのある漫画ルームも設置され巨大化し、結果施設も価格も健康ランドの規模に戻った。無いのは宴会場のステージだけか。
メディアは規模に関わらず「スーパー銭湯」と紹介する。銭湯より大きいから「スーパー銭湯」だと。言われてみりゃ確かにそう。
でも、せっかく業態に「スーパー」がついたんだから、いつまでも「スーパー銭湯」として誇り高くいたいものだが、今やどこの店も金がない。
しかし、我々にはスタッフがいる。
コスト増増大で、客数減少、経営環境最悪だが、スタッフがいる。今日も誰かが出勤する。
踊りたい70歳クリーンスタッフは
突如踊り狂い、
歌えるリラクゼーション店長はサウナ歌謡を甘く歌い、
叫べるスタッフはドラムを従えて浴場で「ネーネーネー!」と叫び、
絵を描けるならば、何故かカラーコーンにスタースタッフや熱波師を描き、
ピカピカできるスタッフはピカピカを背負い夜の岸辺に心の鼓動を振り付けにする。
そして、走れる熱波師は埼玉から横浜を途中熱波しながら走る。
さらに表からは見えないけど、器用なテクニシャンが色々つくる
プロ器用な熱波師がメンテもする
それが「スーパー銭湯」ではないけれど。スタッフひとりひとりが自分の得意技や長所を発揮し、日々ちょっと違うおふろの国の表情をお客さんに魅せているし、お客さんも得意技や趣味を活かし、ハッピーサウナ文化祭やイベントに協力いただいている。
温浴施設をお客さんとスタッフで面白くすること。それがおふろの国にとってのスーパー銭湯かも知れない。
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