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「今混んでます??」

「あ、えー昼間は混んでましたが。」

フロントのおねえさんにそんな言葉をいただき、ニューシティらしさがあふれでた。


浴室はいつものこの時間よりは多少少ない感じで、ロッカーでは電話で「あー、裏から入っちゃってよ。大丈夫だから」
とか、すごい音量で歯磨きする痩せたお父さんとか。まあ、日常。


昨日は無かったお気に入りシャンプーもあり、浴槽は外気温が上がったせいか、また昨日より熱く、水風呂は冷たかった。

あかすりさんは「どぞーどぞー」と集客コール。私は心の中でどーもどーもと呟きながら水風呂からニューシティの文字を見つめた。

しかし、いつもよりシャワーの水が冷たかった。

気のせいか、フロントのおねえさんの「ありがとうございました」の後半に思いの深みを感じた。

私は突如現れた感情に戸惑い、ちょっと呂律がまわらないまま「ありがとうございました」と発音した。

ありがとうございました。

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