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#40 初の「親の知らない自分の世界」

子どもというのは「親の知らない自分だけの世界」を持ちたがるものです。
それがつまり「成長の証」なんです。

今の時代なら「ネット」とか「SNS」とかでしょうが、私の時代は「深夜放送」一択な感じでしたね。
テレビでは見かけないDJだとか、本業ではフリートークなどしない声優だとか、テレビでは口にしないようなことを喋ってるタレントだとか、そういうのと触れ合えるのが深夜放送の魅力でした。

私もその魅力にハマった1人で、小3のときから深夜放送を聴いていました。
たまたま夜中に目覚めてしまって寝付けなかったとき、たまたまラジオを点けてみたら「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」をやってて、以降やみつきになった感じでした。
学校にも結構リスナーがいて、ソッチの話題で盛り上がる場面も多かったですね。

最初はオールナイトニッポンだけだったのが、やがてパック・イン・ミュージックとかも聴き始め、私の中の「親の知らない自分だけの世界」はどんどん広がっていきました。
深夜放送で語られる話題は下ネタから世界情勢まで幅広く、私はそこで見聞を拡げることができました。

ネットのように「自分の好きな話題だけに触れる」のではなく、「特に興味なかった話題までも半ば強制的に聴かされる」というのが深夜放送の特徴であり長所。
今の自分の中には「深夜放送によって培われたもの」がかなりあります。

深夜放送


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