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【案ずるより出るが易し】東京を出て得られたメリット

静岡県沼津市を私が移住先に選んだポイントは、
①都心から電車で2時間程度(←東京の出版社とも取引があるので重要)
②人が密集していなくて気持ちよく街歩きできるルートがあちこちにある
③住居費も物価も安い

の3つでした。

病気のせいで収入が激減した私にとって特に重要なのがですが、地元スーパーの価格相場も低いうえ、農家の直売所激安野菜(しかも畑から収穫した直後超新鮮モノ)も買えます(下の野菜は全部で200円)

大根

せっかくこういう「生活コストの抑えられる土地」へ移ったんですから、その恩恵に浴さない手はありません。

もう東京時代のように時間に追われながらアクセク働くのは真っ平ゴメンだし、そもそも働きたくても働けない!
勤めなんかには出ず、必要最小限のモノカキ仕事だけでノンキに暮らしていきたい!

南国花

こんなことホザいてる私は、外へ出てバリバリ稼いでる方々から見れば「怠け者」もいいトコでしょうね。
ええ、いいんですよ、それで。
怠け者、上等!
今までが忙しすぎたんだから、えーい、今後はおおいに怠けてやる!

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ただ、いくら物価が安いといっても考えナシにお金を使っていたら、やはり生活破綻が訪れます。
不安なく怠け続けるためには、無駄な出費を極力抑えるための「努力」が必要なんです。
努力ナシでただ怠けるだけだったら、どんなに物価の安いところでも遠からず破滅しますからね。
というわけでこのnoteでは、私の日々励行している「怠けるための努力」の数々を紹介していきます。
いつかあなたが「よし、私も怠けよう!」と思いたった時の参考になさってください。

南国井戸

「怠けるための努力の伝授」と並ぶ、このnoteのもうひとつのテーマが「脱東京をはばむ迷信の粉砕」です。
「いいかげんくたびれてるので東京を出た~い!」と悲鳴をあげてる人は多いのに、実行に移せる人は多くない。
それは「脱東京をはばむ迷信」が足止めをかけているから。
ほらテレビ雑誌でよくやってるじゃないですか、「東京を出て憧れの田舎生活を始めたら予想外の地獄が待っていた」みたいな不安感煽りネタ、あれがつまり「脱東京をはばむ迷信」なんです。

スカイツリー

そもそもの話ですが、私に言わせれば、街しか知らない人間が「田舎」に行っちゃダメなんです。
いや、「離島で楽しく暮らしてる都心出身者」というのももちろんいますけど、それはあくまでレアケースだと思ったほうが無難というもの。
極端すぎる環境変化は心身に悪影響をもたらしますので、「コンビニまで徒歩3分」みたいなところで生まれ育った人が「スーパーまで車で20分」みたいなところへ移り住むのはやっぱり無茶なんですよ。

山道

都会暮しに疲れた人の目には「田舎」が輝いて見えるかもしれませんが、「都会じゃない場所=田舎」という認識がまず間違いなんです。
両者の間には「ローカル(郊外)」というエリアがあります。
建物も人も都会のような密集状態じゃないけど、田舎ほど不便じゃないし、ご近所付き合いも東京の下町程度の距離感で、徒歩圏内にショッピングモールもある。
こういうのがつまり、私の現在の住環境なんです。

ららぽーと

じつは私は幼少期から田舎が苦手で、絵にかいたような田舎である祖母の生まれ故郷、北関東の某県某市に行くたびに途方にくれていました。
近所に本屋プラモ屋駄菓子屋もないし、駅前にデパートもない(まんじゅう店は確かあった)。
さらさらと小川は流れてるし、気のイイ乳牛もいるし、緑豊かなもあって、アウトドア派の方ならば楽しいかもしれないけど、街育ちの現代っ子だった私は「……だから何?」という感想しか抱きませんでした。
やることないんで、滞在中はひたすらマンガ読んでテレビ観て過ごすのみでしたね。

田舎の楽しみ方も、齢をくった今ならばある程度知っていますが、それでも不得意であることに変わりはない
刺される心配がないならとかは平気なんですが、爬虫類とか両生類はたとえ人畜無害なヤツであっても見かけたら全身がフリーズ状態に。
だから「草をかき分けての山歩き」なんかは怖くてできないし、釣りとかにも興味がないので谷川に行っても間がもたない。
そんな「都会は嫌だが田舎も苦手」な私は、だから両者の中間である「ローカル」を選んだのです。

桜と川

テレビ・雑誌の話に戻りますが、マスコミというのは極端な物言いをして視聴率や部数を稼ごうとするものです。
なので脱東京に関しても、無責任に「田舎は素晴らしいから東京を出よう!」と勧めるか、「田舎は地獄。死にたくなければ死ぬまで東京にいろ!」と脅すかのどちらかに偏ります。
本当に受け手の為を思うのならば「ローリスクなローカルエリア移住」にスポットを当てるべきなんですが、どこもそういうことはしません。
だって「画(え)ヅラ的に地味」なんだもの。
ローカルエリアは都会のように「どこを見ても高層ビルだらけ」ではないし、かといって田舎みたいに「見渡す限りの大草原」なわけでもないから、マスコミ人が大好物な「派手な画ヅラ」が期待できないのです。

宿場

しかし私はマスコミ人ではないので、賛美でも誹謗でもない「ローカル移住ライフの実相」体験談として語ります。
良いところは「良い」、良くないところは「良くない」本音で明かすことで、ずっと踏み出したかったのに踏み出せなかった方の不安を軽減するつもりです。
それによって、東京を出ることへの心的ハードル「適切な高さ」に調整して「脱東京をはばむ迷信」をぶち壊していきます。

昔から「案ずるより生むが易し」なんてことを言いますが、脱東京についても同じことが言えるんです。
実践者である私が言うんですからこれほど確かな話はありませんよ。
「地域に馴染めるか不安……」という理由で二の足を踏んでいた方は「脱東京をはばむ迷信」の項を主に読んでください。
「今までとは全然違うノンキな暮しが出来るんだったら東京を出たい」というアナタなら、どうぞ「怠けるための努力」のほうをご参考に。

招き猫

誤解なきよう断っておきますが、脱東京に関して私は「勧誘」「強制」「命令」もするつもりはなく(そもそもそんな立場にないですし)、していくのはただ「情報提供」「助言」のみ。
「案ずるより出るが易し」という「実体験に基づく感想」を口にするだけです。
「嫌な方向へ変わってしまった東京」からも「無理して稼がないと維持できないハイコスト生活」からも解放されて、私は「怠けられる幸せ」を手にしましたが、皆が皆そうなれるとは限りません。
「東京でバリバリ稼いでバンバン使うことこそが幸せだ~」というバブリー気質な人だってたくさんいるわけですしね。
そういう方はこれまで通りに頑張って暮らせばいいのです。

東京を出るか出ないか決めるのは、あくまでも「あなた自身」。
私の声を「参考」にして、「どうするのが自分にとって一番の幸せなのか」じっくり考えてみてください。

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