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【案ずるより出るが易し】外出すらストレスになった東京

「街が面白くなくなった」と並ぶ「私の東京愛を失わせた要因」「街のスラム化」です。
あえて特上にキツイ言い方をさせてもらいましたが、ホントにそう思っているんです。

「差別的!」とそしられる覚悟で言いますが、現在の東京は「地域ルールに縛られたくない者が、好き放題に振る舞うために故郷を捨てて集まっている無法地帯」というふうに私の目には映っています。
どこへ行ってもチンピラまがいの輩が肩で風きって歩いてて、在京終盤期の私はそういう連中と同じ空間にいることにウンザリし「外へ出ること」がストレスになっていきました。
結果、「仕事」と「必需品購入」以外の用件で外出することは殆どなくなったのです。

冬の猫

前回語った「お気に入り店をめぐる散策ルートの激減」がそこに合わさって、体を動かす機会がめっきり減ってしまった私。
その悪影響はフィジカル面に如実に現われました。
2019年2月、ついに「脳梗塞」という重度の生活習慣病になってしまったのでした。

脳梗塞は「脳卒中」の一種で、半身不随、言語障害、歩行不能など重度の後遺症が出ても不思議じゃない、最悪「死ぬ」という重病です。
私の場合は幸いなことに、後遺症は「毎日の筋トレでカバーできる程度の平衡機能障害」だけで収まりましたが、しかし以前のようなハードな働き方はとうてい不可能。
週5日勤務じゃなかったですけど、勤務日は「朝4時過ぎに起きて7分で支度して家を出て5時から午後4時までデスクワーク」というものすごいスケジュールでしたからね。
どう考えたって無理ですよ。

丘の船

東京という「生活コストの高い街」に私がい続けられたのは「無茶な働き方ができた」からこそ。
「脳梗塞を再発しない、させない」が人生の最大命題となった以上、「息してるだけで金が飛んでく」ような街にはもういられませんよ。
また、年が明ければ「東京オリンピック2020」も始まるわけで、ただでさえ荒れている東京がますます荒れるのは想像に難くありません。
というわけで、足かけ4カ月の入院生活を終えた私がまず始めたのが「東京を出るための準備」なのでした。

いや、脱東京自体は2011年の東日本大震災の直後にもう決意してたんですけどね、ナンダカンダで決行が遅れに遅れ、ついに8年も経ってしまっていました。
それが「家計破綻の危機」が迫ってきたことによって、急きょ猛スピードで進みだしたわけです。

冬の海

細かい話をはしょりますが、私は2019年の秋、36年間(1983年~2019年)暮らした東京を離れ、静岡県東部の沼津市に移住しました。
いちおう静岡県出身者ではあるんですが、生まれは中部の静岡市なんで、東部エリアの事情はほとんど知らない「Iターン」状態です。
実際、移住の事前調査を始めるまで、東部に足を踏み入れたことはありませんでした。
でも、アチコチ歩いてみると「東部にはこんな素敵なスポットがあったのかぁ~!」と驚かされる事もしばしばで、徐々に期待も高まりました。

素敵な三島

県民気質はある程度わかっているつもりですが、横に広い静岡県東部・中部・西部でそれぞれ文化が異なっており、「ほぼ別の県」と言われたりするくらいです。
だから「郷に入っては郷に従え」の精神で、「知らなかった静岡の発見」を日々楽しんでいくつもりでいます。
「退屈な日常の連続」が何より苦手な男なんで、この状況はむしろ望むところですよ。

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