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【弱音】お金にならないことばかり得意なんだ

働いていたパートを辞め、専業主婦になった申見アキです。これをなんと呼ぶのだろうか、新年度ブルー、か。

昨年の夏、いよいようつ病の診断をもらってしまい、以後定期的な投薬と通院を続けている。
一身上の都合、と退職届には記入したものの、この6文字の中には果てしなく辛い内容や辞めざるを得ないきつい理由がみっちり含まれている。とても全てを書く事は出来ない。私は職場の全員に心配されながら仕事を辞めていった。

ああ、非4大卒、うつ病、眩暈持ち、ペーパー調理師の良いとこなしな私のような人間を、今後雇ってくれる企業はあるのだろうか。本当にため息が出る。専業主婦になって何をするのか、何を頑張るか、の目標は一応あるものの、それが大成するのかはわからないままだし、今のところの正解が見えない。遊んでるように見えやしないかという人の目も気にしてしまう。こういう節目の月に漠然とやって来る、怯えとも恐怖とも似た複雑な感情だ。せめてもの働きとして、家はモデルルームくらい綺麗にしておきたい気持ちがある。

いつまでも子供が小さいままなわけはないし、数年もすれば、今ブイブイ言わしている新型ウイルスの猛威も落ち着いている頃だと思いたい。
あれよあれよという間に子供が小学校に入学したなら、一目散に区役所からハロワから年金事務所その他諸々、扶養を抜ける為にお勤めスタンプラリーを繰り広げる予定だ。
いっそふてぶてしいくらいのナマハゲを脳内に召喚しては「仕事はねえがァ、オラが言うことを聞くから仕事はいねがァー賃金けれー」とスタッフさんに泣きつくのである。

賃金や一日にこなせる仕事の量、時間、質の面で夫を上回ることができずに、夫の稼ぎだけで生活をしている、ある種の引け目を感じて苦しいのだ。
「いや大丈夫、国民の三大義務、勤労教育納税のうちの教育は、全力で取り組んでいるし、家事育児だって立派な勤労でしょ!」と自分に言い聞かせるも、社会的弱者であることには代わりないよな、うつだし、電話恐怖症だし。もう幼稚園の壁面の飾りだけ一生作っていたい。

子供の頃から好きで続けているハンドメイドや、ポップ製作、イラスト、毎日のルーティンである掃除とインテリア、そしてこういった文章を書く事も、勿論私の好きこそものの何とやらではある。
しかし現時点ではなかなか賃金までには結びつかないし、「こんな事してていいのか、」と反芻しては不安でいっぱいになる。

とりあえず、明日は息子の入園式。
頑張って、行ってきます。

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