見出し画像

昔話③:文学部に入った理由と私から見た京都の街

京大に合格した。ここで文学部に入った理由を書いておきたい。そのほうが、京大での生活をどう過ごしたかが立体的に書けるような気がしたからだ。

私が文学部を志望した理由は本や歴史、哲学が好きだからではない。高校では理系コースにいたので、現役の時は正直言って文学部に入ろうと全く思わなかったし、文学部に入ることは人生を半ば棒に振っているのではないかとさえ思っていた時期もあった。

だが、私は結局文学部を選んだ。前回書いたような理由もあるが、私が文学部を選んだのは自分の生い立ちに負うところが大きい。

私が三歳のとき、父が他界し、母と、姉・私・弟の3人兄弟が残された。特段の前触れもない、突然の死だった。

ここから先は

3,050字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?