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モンド麻雀の申し子・魚谷プロ連続トップで4回目の優勝【女流モンド杯】

 まさに「モンド麻雀の申し子」です。

 セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロが第20回女流モンド杯で2年ぶり4回目の優勝を果たしました。

 2試合行われた決勝で2戦連続トップ。全く付け入る隙を見せない完勝でした。 

 決勝はEX風林火山・二階堂亜樹プロ、セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロ、日本プロ麻雀連盟・宮内こずえプロ、日本プロ麻雀連盟・池沢麻奈美プロが対戦。第1戦と第2戦の総合ポイントで優勝が決まります。

 第1戦は魚谷プロの臨機応援な打ち回しがさえ、トップを獲得しました。

 第1戦を終えたポイントです。

 ①魚谷51.5②池沢1.1③宮内-20.1④亜樹-32.5

 池沢、宮内、亜樹の3プロは第2戦で絶対に魚谷プロにトップを取らせるわけにはいきません。

 ところが、第2戦でも魚谷プロが開局から優位な戦いを進めました。

 第2戦は池沢プロ、魚谷プロ、亜樹プロ、宮内プロの並び順。

 東1局に魚谷プロは得意の鳴き仕掛けで親の池沢プロ、宮内プロをかわし、トップ目に立ちました。

 南家・魚谷プロは3巡目に場風の東をポンしてイーシャンテンです。

 魚谷プロは4巡目に5筒を引き入れ、あっという間に6索・9索待ちで聴牌しました。

 ところが、北家・宮内プロも5巡目に追いつき、3索・6索待ちでリーチしました。

 宮内プロは高めの6索をツモれば、リーチ・ピンフ・一気通貫・ツモ・ドラ1の跳満。3索がドラなのでどちらで出あがりしても満貫確定です。

 魚谷プロは宮内プロのリーチにひるまず、聴牌を崩さずに危険牌を次々と押していきます。

 すると、役牌の白を鳴いていた東家・池沢プロも13巡目にドラの3索を重ね、4索・7索待ちで聴牌しました。

 索子をめぐり、3人の対決となりました。

 あがり競争を制したのは魚谷プロでした。14巡目に9索をツモ。東・ドラ1の500、1000(+1000)です。

 魚谷プロはこの一局を勝負どころと見て攻めを貫き、聴牌を全く崩さずに池沢プロと宮内プロの勝負手をつぶしました。点数以上に価値の高いあがりでした。

 この勝負勘の良さが魚谷プロの特長です。

 トップ目に立った魚谷プロは東2局1本場に大きく抜け出します。

 持ち点は東家・魚谷29500、南家・亜樹26000、北家・池沢22500、西家・宮内22000です。

 いち早く聴牌したのは2着目の亜樹プロ。10巡目にメンゼン・ホンイツのペンチャンの3筒待ちで黙聴に構えました。

 亜樹プロは好形の聴牌への手変わりを狙っています。

 ドラの西をトイツで持つ親の魚谷プロが15巡目に追いつき、カンチャンの7筒待ちでリーチしました。

 このカンチャン待ちで迷わずリーチするところが攻めっ気の強い魚谷プロらしいです。

 魚谷プロは18巡目の最後のツモ番で7筒をツモりました。

 リーチ・ツモ・ドラ2の4000オール(+300)です。

 持ち点は魚谷41800、亜樹21900、池沢18400、宮内17900になりました。

 魚谷プロはその後も試合巧者ぶりを発揮。リードを守って迎えた南1局に決定打が出ました。

 持ち点は南家・魚谷41600、東家・池沢26100、西家・亜樹20600、北家・宮内11700です。

 トップ目の魚谷プロはいち早く5巡目に四萬・七萬待ちで聴牌。黙聴に構えました。

 亜樹プロが10巡目に四萬を切って放銃。魚谷プロはピンフの1000点です。

 第1戦の2位でこの試合でも2着目につけていた池沢プロの最後の親番を魚谷プロは流しました。勝因となる貴重な1000点のあがりです。

 さらに、魚谷プロは南2局の親で北家・池沢プロから直撃しました。

 チートイツ・ドラ2の9600点です。ダメ押しのあがりとなりました。

 魚谷プロは危なげなく逃げきり、4回目の女流モンド杯優勝です。

 決勝の最終結果です。

 ①魚谷111.1②宮内-13.3③池沢-25.0④亜樹-72.8

 魚谷プロはモンド王座決定戦でも4回優勝しています。モンド麻雀のタイトル戦での強さは半端なく、モンド麻雀の申し子と呼ばせてほしいです。


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