清水プロが総合首位浮上 白鳥・瀬戸熊プロとの三つどもえ モンド王座第2・3戦
第18回モンド王座決定戦の第2戦は日本麻雀連盟・清水香織プロがトップを獲得しました。TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロがオーラスで2位になり、総合首位を守りました。
モンド王座決定戦は4人の強豪が4試合戦い、合計ポイントを競います。
連覇を目指すセガサミーフェニックス・魚谷侑未プロに、女流モンド杯優勝の日本麻雀連盟・清水香織プロ、モンド杯優勝の渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、名人戦優勝のTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロが挑みます。
◎セメントクイーンが闘志の満貫一発ツモ 第2戦
第2戦は魚谷プロ、清水プロ、瀬戸熊プロ、白鳥プロの並び順。東3局2本場(供託2)を迎え、持ち点は北家・清水29200、東家・瀬戸熊23700、南家・白鳥23700、西家・魚谷21400です。
ラス目の魚谷プロが得意の鳴き仕掛けで満貫をあがりました。ドラの5索を暗刻にしてカンチャンの7索待ちで聴牌。清水プロから打ち取りました。
魚谷プロはタンヤオ・ドラ3の8000点(+2600)です。
この放銃でラス目に落ちたセメントクイーンの闘志に火がつきました。
南1局を迎え、持ち点は東家・魚谷32000、西家・瀬戸熊23700、北家・白鳥22700、南家・清水21600です。
清水プロは8巡目に3筒・6筒待ちで聴牌してリーチしました。
9巡目に一発で6筒をツモ。裏ドラが1枚乗ってリーチ・一発・ツモ・裏ドラ1の2000、4000です。
この満貫ツモでトップ目に立った清水プロは南2局にも3900点(+1000)をあがり、リードを広げました。
オーラスに瀬戸熊プロが効果的なあがりを決め、総合首位を守りました。
南4局を迎え、持ち点は西家・清水34500、南家・魚谷28000、北家・瀬戸熊23600、東家・白鳥13900です。
瀬戸熊プロはカンチャンの7索待ちでリーチ。ハイテイでツモりました。
裏ドラが1枚乗り、リーチ・ハイテイ・ツモ・ドラ1・裏ドラ1の2000、4000です。
瀬戸熊プロはこの満貫ツモで3位から2位に上がりました。2位と3位では20ポイント差があるので、総合ポイント争いでは効果的なあがりとなりました。
第2戦のポイントです。
①清水42.5②瀬戸熊11.6③魚谷-14.0④白鳥-40.1
◇第2戦までの総合ポイント
①瀬戸熊56.4②清水30.8③白鳥-26.8④魚谷-60.4
☆総合首位から3位まで14.3ポイント差
第18回モンド王座決定戦の第3戦は渋谷ABEMAS・白鳥翔プロがトップを獲得しました。総合首位のTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロはラスに沈み、日本麻雀連盟・清水香織プロは2位。セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロは3位にとどまりました。
この結果、総合ポイントは清水プロが首位に浮上。2位の白鳥プロと8.9ポイント差、3位の瀬戸熊プロとは14.3ポイント差で、三つどもえの大接戦になりました。
最終戦となる第4戦は3人の中で最も順位が良い者がモンド王座の栄冠に輝きます。連覇を狙う魚谷プロは厳しく、逆転するためには超特大トップが必要です。
◎白鳥プロが持ち前の勝負強さ発揮
第3戦は白鳥プロ、瀬戸熊プロ、魚谷プロ、清水プロの並び順。南1局を迎え、持ち点は北家・清水28400、東家・白鳥26800、南家・瀬戸熊25500、西家・魚谷19300です。
優勝に向けてこの一戦で絶対にトップのほしい親の白鳥プロは、持ち前の勝負強さで接戦を抜け出す親満を決めました。
白鳥プロは7巡目に1索・4索待ちでリーチしました。
なかなかあがれませんでしたが15巡目に4索をツモ。
白鳥プロはリーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・ドラ1の4000オールです。トップ目に立ちました。
白鳥プロがリードを守って迎えた南4局1本場(供託1)。総合順位をめぐり、激しい戦いが繰り広げられました。
持ち点は南家・白鳥39400、東家・清水24700、北家・魚谷19300、西家・瀬戸熊15600です。
総合首位の瀬戸熊プロをこの一戦でラスのままにして逃げきりを図りたい白鳥プロ。2巡目に1筒、3巡目に西をポンしてイーシャンテンです。
役はチャンタしかない大胆な鳴き仕掛けです。
ところが、白鳥プロよりも早く聴牌したのは瀬戸熊プロでした。
5巡目にチートイツの5筒単騎待ちで聴牌。黙聴に構えました。
瀬戸熊プロは6巡目に2萬単騎待ちに変え、リーチしました。
リーチ・タンヤオ・チートイツの手です。ツモれば2位まで浮上できます。2萬は山に3枚残っていました。
白鳥プロも7巡目に8萬をツモり、ペンチャンの7萬待ちで聴牌しました。7萬も山に3枚残っていました。
そして白鳥プロが8巡目にツモったのが2索。瀬戸熊プロに通っていない危険牌です。
白鳥プロは瀬戸熊プロにあがらせたくないです。一方で瀬戸熊プロに放銃してトップを逃すのも避けたいところです。
厳しい表情で考えた末、2索をツモ切りました。
白鳥プロらしい思いきった押しです。これが奏功しました。
白鳥プロは9巡目に7萬をツモ。チャンタのみの300、500(+2300)です。
白鳥プロが見事な勝負強さを見せた一戦でした。
最終戦の三つどもえの見応えある戦いが楽しみです。1人大きくマイナスしている魚谷プロの逆襲にも注目です。
第3戦のポイントです。
①白鳥52.8②清水4.1③魚谷-21.1④瀬戸熊-35.8
◇第3戦までの総合ポイント
①清水34.9②白鳥26.0③瀬戸熊20.6④魚谷-81.5