松ヶ瀬プロ豪快なハイテイ倍満ツモ【Мリーグ】
「繊細なる巨砲」らしい豪快なハイテイの倍満ツモです。
EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロが2024年3月12日(火)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第195戦でトップを獲得しました。
決め手となったのは南1局の倍満ツモ。ハイテイでツモり、裏ドラ3枚を乗せる強運です。
個人ポイントで今季、最下位に低迷する松ヶ瀬プロが完全復活を告げる一撃でした。
第195戦はTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロ、U-NEXT Pirates・仲林圭プロの並び順。
南1局を迎え、持ち点は北家・仲林28800、西家・松ヶ瀬28200、南家・日向22600、東家・瀬戸熊20400。全員2万点台の接戦です。
ラス目で親の瀬戸熊プロが4巡目に絶好のペンチャンの七萬を引き入れ、いち早くイーシャンテンです。
自風の北と役牌の中を鳴いていた仲林プロも4巡目に8索をツモり、索子のホンイツのイーシャンテンになりました。
3着目の日向プロも5巡目に2索をツモり、イーシャンテンです。
日向プロは6巡目に五萬を暗刻にしました。「234」の三色への手変わりを狙っています。
日向プロは8巡目にキー牌の2筒を引き入れました。
一方、瀬戸熊プロはツモ切りが続き、なかなか聴牌できません。
聴牌一番乗りは仲林プロでした。6巡目に8索、9巡目に4索をツモり、ペンチャンの7索待ちです。
仲林プロはホンイツ・北・中の満貫確定の手。あがれば一気に接戦を抜け出せます。
瀬戸熊プロが聴牌時に切りそうな7索は、仲林プロに通らなくなりました。親なので目いっぱいに構え、引っ張っていたことが裏目となりました。
スピード遅れていた2着目の松ヶ瀬プロは10巡目に5索を重ね、ようやくイーシャンテンです。
4人の手がぶつかる勝負どころとなりました。
仲林プロは10巡目に赤5索を引き入れ、4索・7索待ちに変えました。
瀬戸熊プロは11巡目に五萬をツモり、二萬と入れ替えました。
5巡目からずっと、有効牌を引けません。
すると、松ヶ瀬プロが12巡目に5索を暗刻にして聴牌。五萬・八萬待ちでリーチしました。
鳴き仕掛けで索子のホンイツの手を進める仲林プロに対応。松ヶ瀬プロは四暗刻への手変わりを狙わず、三暗刻確定の手でリーチしました。
日向プロは13巡目に無筋の四萬をツモって現物の2筒を外し、「234」の三色を見切りました。
瀬戸熊プロは15巡目に危険牌の4筒をツモり、現物の5筒を外しました。
日向プロは16巡目に三萬をツモ。六萬・九萬待ちで追いつきました。
ドラの九萬がリーチしている松ヶ瀬プロの現物です。日向プロは黙聴に構えました。
瀬戸熊プロは17巡目に9索を暗刻にしました。
6索か7索を切れば聴牌できます。
ただし、7索は仲林プロに放銃です。6索は仲林プロ、松ヶ瀬プロの2人にとても厳しい危険牌です。
瀬戸熊プロは現物でトイツの4筒を1枚外し、聴牌を見送りました。
6索と7索はどうしても切れず、苦渋の選択で我慢の一打です。
聴牌している3人は、なかなかあがれません。このまま、瀬戸熊プロの1人ノーテンで流局と思っていました。
ところが、松ヶ瀬プロが19巡目にハイテイで八萬をツモ。裏ドラがなんと5索で3枚乗りました。
松ヶ瀬プロはリーチ・三暗刻・ハイテイ・ツモ・裏ドラ3の4000、8000。持ち点は44200点となり、他家を突き放してトップ目に浮上しました。
松ヶ瀬プロは倍満の「貯金」を生かし、トップを獲得です。
第195戦の結果は松ヶ瀬39100、仲林21700、日向20500、瀬戸熊18700。
EX風林火山はこの日、第196戦で勝又健志プロが小場の息詰まる大接戦を制し、「デイリーダブル」の連勝です。
チームポイントは7位から、セミファイナル進出のボーダーライン6位に上がりました。