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元雀王の意地見せた金プロの四暗刻【雀王戦A1】

 元雀王が最後に意地を見せました。

 2023年10月7日(土)の第22期雀王戦A1リーグ第10節(最終節)のB卓。日本プロ麻雀協会・金太賢プロが自身の最終戦となる4回戦で四暗刻をツモりました。

 金プロは今季不振が続き、A1リーグから降級となりました。けれども、雀王や最強位など多くタイトルを獲得しているトッププロとして、最終戦で見事な一撃を決めました。

 4回戦は仲林圭プロ、真田槐プロ、須田良規プロ、金太賢プロの並び順。

 南2局6本場を迎え、持ち点は北家・仲林38000、西家・金27800、南家・須田18400、東家・真田15800です。

 15人中2人がA2リーグに降級します。金プロは3回戦を終えた時点の総合ポイントは-441.7で最下位。ボーダーラインの13位とは166.7ポイント差あります。

 金プロは残り1戦で残留は極めて厳しい状況です。

 超大物手を続けてあがりたい金プロの配牌。暗刻が1つ、トイツが3つあります。四暗刻を狙えるチャンス手が入りました。

 金プロは2巡目に三萬を暗刻にし、4巡目と9巡目に8索を引き入れて重ねました。ツモり四暗刻のイーシャンテンです。

 11巡目にドラの中をツモり、西と入れ替えました。

 金プロは13巡目に8索を暗刻にしました。中を切り、6筒・9筒のシャンポン待ちでツモり四暗刻を聴牌です。

 金プロは黙聴に構えました。

 須田プロが14巡目にこの中をすかさずポン。2筒・5筒待ちで追いつきました。

 その直後、金プロがツモったのが9筒。金プロは四暗刻の8000、16000(+1800)です。

 金プロの持ち点は61600点となりました。

 金プロはこの試合で大きなトップを獲得しましたが、総合ポイントで13位には届かず、降級となりました。

 金プロは15年連続守っていたA1リーグの座を失いました。

 それでも、最後に役満をあがるところはさすがです。来季の巻き返しを期待しています。

 

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