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高宮プロ魔法かけた大逆転のトイトイ【Мリーグ】

 オーラスに魔法をかけたような鮮やかな打ち回しで大逆転のトイトイを決めました。

 2024年4月19日(金)のMリーグ2023-24セミファイナル第16戦です。

 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロがトップを獲得しました。

 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、U-NEXT Pirates・小林剛プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロ、赤坂ドリブンズ・渡辺太プロの並び順。

 南4局で持ち点は西家・小林31600、東家・太30000、南家・高宮28700、北家・松本9700です。

 小林、太、高宮の3プロによるトップ争い。3着目の高宮プロはトップ目の小林プロと2900点差。1600点の直撃か、700、1300のツモ、3200点の出あがりで逆転できます。

 高宮プロが4巡目に8索をツモった手牌です。

 高宮プロはトイツの八萬を1枚外し、メンツ手に向かいました。リーチ・ピンフ・ツモを狙っています。

 この手牌がまさか、トイトイに仕上がるとは夢にも思いませんでした。

 5巡目に二萬を重ね、7筒を外しました。

 6巡目に4筒も重ね、3索を切りました。

 トイツが4組となり、チートイツも視野に入ります。こうなると、4巡目の八萬切りがもったいなかったように思いました。

 いち早く聴牌したのはトップ目の小林プロです。6巡目に1索をツモり、二萬・五萬待ちで黙聴に構えました。

 早い巡目に聴牌し、小林プロの逃げきりが濃厚となりました。

 そう思えたとき、高宮プロからすごい鳴き仕掛けが入りました。

 狙いはチートイツではありませんでした。

 高宮プロは7巡目に2枚目の東をポン。遠いところからトイトイのあがりを目指しました。

 場に九萬が3枚切れていて、「七萬・八萬」のターツに自信が持てなかったことと、1索が鳴きやすかったからかもしれません。

 それでも、2枚目とはいえ、ここで東をポンする打ち手は少ないのではないでしょうか。

 故・安藤満プロの「亜空間殺法」をほうふつ。他家の読みを惑わす大胆な鳴き仕掛けです。

 高宮プロは8巡目に七萬を重ねました。

 9巡目に南をツモって5筒を切り、10巡目に4筒をポンしてイーシャンテンです。

 2着目で親の太プロにも手が入っていました。13巡目に7筒を引き入れ、ペンチャンの3筒待ちでリーチしました。

 高宮プロも13巡目に二萬を暗刻にして、七萬・1索のシャンポン待ちで追いつきました。

 三つどもえのめくり合いは、あっという間に決着しました。

 小林プロが13巡目に4索をツモった手牌です。

 小林プロは4索と入れ替え、1索を切って放銃。

 高宮プロはトイトイの2600点(+1000)で逆転トップです。

 第16戦の結果は高宮32300、小林29000、太29000、松本9700。

 信じられないような思いきった打ち回しで、大逆転のトイトイを仕上げた高宮プロ。

 これぞ「ボディ麻雀」の勝利に、KONAMI麻雀格闘倶楽部の総帥・前原雄大プロはとても喜んでいることでしょう。

 

 

  


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