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白鳥プロがAKRacing杯優勝

 渋谷ABEMASの白鳥翔プロが2022年9月23日(祝)の第2回AKRacing杯決勝で優勝しました。

 2戦勝負で合計得点を競う戦いで白鳥プロは1回戦に踏みこんだ攻めでトップを獲得。最終戦となる2回戦は終始、安定した打ち回しでリードをしっかりと守り、栄冠に輝きました。

 決勝進出者は渋谷ABEMASの白鳥翔プロ、日本プロ麻雀連盟の和久津晶プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部の伊達朱里紗プロ、日本プロ麻雀連盟の日吉辰哉プロです。

 1回戦は白鳥プロ、伊達プロ、日吉プロ、和久津プロの並び順。

 白鳥プロが見事な先制パンチを決めたのは東2局です。持ち点は西家・和久津31800、南家・日吉30500、北家・白鳥30500、東家・伊達27200となっています。

 いち早く6巡目に聴牌したのは日吉プロでした。ドラの3索をトイツで持ち、チートイツの白単騎待ちです。

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 親の伊達プロが早めに發を鳴いて仕掛けていたので、日吉プロは慎重に黙聴に構えました。

 白は山に2枚残っていて、和久津プロが1枚持っていました。和久津プロは手が進まず、浮いていた白を切りませんでした。

 白鳥プロは6巡目にカンチャンの7萬を引き入れ、東を切ってイーシャンテンです。

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 親の伊達プロがこの東をポンして7巡目に3萬・6萬のシャンポン待ちで聴牌です。

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 ホンイツ・ダブ東・發の親満確定の手です。3萬・6萬は山に2枚残っていました。

 白鳥プロは7巡目にドラの3索をツモって6筒を切り、8巡目には絶好の6索を引き入れて9索を外しました。

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 そして白鳥プロが9巡目に7索をツモった手牌です。

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 伊達プロと日吉プロの聴牌気配が濃厚です。伊達プロの捨て牌はおとなしくて萬子の一色手に見えず、逆にドラの3索が切りにくい場況でした。

 白鳥プロにはドラの3索を活かすため、ここから6索を1枚外す選択もありました。

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 2筒か5筒をツモれば6索をもう1枚外し、カンチャンの4索待ちに取れます。

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 窮屈なカンチャン待ちになるもののドラ切りで放銃する危険性を避け、攻守のバランスを取った打ち回しです。

 しかし、白鳥プロは7索をツモ切り、ドラの3索を勝負することを辞さない好形のイーシャンテンを維持しました。

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 踏みこんだ力強い攻めの判断です。それがずばり的中しました。

 白鳥プロは10巡目に5筒をツモり、ドラの3索を切って5索・8索待ちでリーチしました。

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 5索・8索は山に3枚残っていました。

 白鳥プロのリーチを受け、日吉プロも11巡目に白単騎待ちで追っ掛けリーチに踏みきります。

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 日吉プロ、伊達プロ、白鳥プロの争いを制したのは好形の聴牌に仕上げた白鳥プロでした。

 日吉プロが12巡目に赤5索をつかみ、白鳥プロに放銃。白鳥プロはリーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤ドラ1の8000点(+1000)です。

 解説を務めていたKONAMI麻雀格闘倶楽部の滝沢和典プロはこの一局の白鳥プロの選択を「強い打ち方」と絶賛していました。

 確かに白鳥プロの強さを感じさせる打ち回しでした。

 これでトップ目に立った白鳥プロは東4局にも日吉プロからホンイツ・發・ドラ3の12000点をあがり、リードを大きく広げました。

 白鳥プロは南場で伊達プロに親満を放銃して一時逆転されましたが、その後に細かくあがりを重ねて再逆転。1回戦をトップで終えました。

 1回戦を終え、持ち点は白鳥44600、伊達43300、和久津23600、日吉8500です。

 最終戦は伊達プロ、和久津プロ、日吉プロ、白鳥プロの並び順です。

 勝負どころとなったのは東3局1本場。持ち点は南家・白鳥43100、西家・伊達37800、東家・日吉20000、北家・和久津19100です。

 白鳥プロは5巡目に4索・7索待ちでリーチしました。

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 ラス目に落ちた和久津プロが6巡目に7索を切り、白鳥プロに放銃。裏ドラが4萬で白鳥プロはリーチ・ピンフ・赤ドラ1・裏ドラ2の8000点(+300)です。

 白鳥プロはこのあがりで50000点を超えました。南2局に親の和久津プロが粘って2着目に浮上したものの、白鳥プロは2着目に約30000点リードして、南4局のラス親を迎えました。

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 白鳥プロはノーテンで終了しても良いのに強烈な手を聴牌しました。6筒・9筒待ちで「345」の三色が確定した赤ドラを2枚持つ手です。

 白鳥プロは黙聴に構え、伊達プロから6筒を打ち取りました。タンヤオ・ピンフ・三色・赤ドラ2の18000点のあがりです。

 南4局1本場は全員ノーテンで試合終了。最終点数は白鳥76600、和久津28400、日吉8700、伊達6300です。

 日吉プロは決勝を盛り上げようと、事前に「私の圧勝劇になる」などあおるコメントを出していました。それだけに白鳥プロは絶対に負けたくなかったようで、優勝インタビューで満面の笑みを見せていました。

 白鳥プロの勝負強さは素晴らしく、充実感に満ちあふれています。まもなく開幕するMリーグで各チームからマークを受けるのは必至です。


 

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