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起死回生のスッタンに役満プリンスあと一牌届かず【Мリーグ】

 起死回生の四暗刻単騎待ちの役満に、あと一牌届きませんでした。

 2024年3月21日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第205戦です。

 TEAM雷電・本田朋広プロは3着目で迎えたオーラス。四暗刻単騎待ちを聴牌しましたが、惜しくもあがれませんでした。

 レギュラーシーズンの最終盤を迎え、TEAM雷電はセミファイナル進出で剣が峰に立たされています。

 3連闘の本田プロは決めれば、大逆転の狼煙を上げる一撃だっただけに、あがりを逃した直後、思わず唇をかみしめていました。

 それでも、聴牌までの牌を残す選択がパーフェクト。さすが「北陸の役満プリンス」です。

 第205戦は赤坂ドリブンズ・浅見真紀プロ、TEAM雷電・本田朋広プロ、BEAST Japanext・猿川真寿プロ、セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロの並び順。

 南4局を迎え、持ち点は東家・魚谷34500、北家・猿川29900、西家・本田20300、南家・浅見15300です。

 逆転トップの跳満ツモを目指す3着目の本田プロの配牌。トイツが3組あります。

 本田プロは1巡目に自風の西を暗刻にしました。

 筒子のホンイツや三暗刻、その先の四暗刻も視野に入れています。

 本田プロは2巡目に二萬を重ね、2筒を外しました。

 筒子のホンイツを見切り、トイツ手に向かいました。

 3巡目に一萬も暗刻にしました。今季初の役満の予感が漂ってきました。

 8巡目に初牌の五萬をツモり、重なりを期待して残しました。

 この五萬が後に「主役」となります。

 場にドラの9筒が2枚切られました。本田プロは9巡目に3索をツモり、9筒と入れ替えました。

 本田プロは11巡目に二萬を暗刻にしました。四暗刻のイーシャンテンです。五萬、5筒、3索のどの牌を残すかの難しい選択を迫られました。

 いずれも場には出ていません。山に五萬は3枚、5筒は1枚残っていました。一方、3索はもうありません。

 本田プロは3索を切りました。正解を導きだした役満プリンスの読みと直感は冴えています。

 本田プロは15巡目に6筒を暗刻にしました。四暗刻単騎待ちの聴牌です。

 ここでも山に3枚残っている五萬単騎待ちを選びました。

 「今季初の役満は役満プリンスによるスッタンか」と、わくわくしながら観戦していました。

 その直後、場が大きく動きます。

 2着目の猿川プロが15巡目にカンチャンの五萬を引き入れて聴牌。5索・8索待ちでリーチしました。

 猿川プロはツモれば、リーチ・北・ツモの1000、2000で逆転トップ。しかし、五萬をつかめば役満放銃です。

 決着はあっという間でした。

 トップ目で親の魚谷プロがチーして一発を消したものの、猿川プロは16巡目に8索をツモ。裏ドラが1枚乗り、リーチ・北・ツモ・裏ドラ1の2000、4000です。

 今年に入って南場で逆転勝利の多い猿川プロがまたも、劇的な一撃を決めました。

 第205戦の結果は猿川37900、魚谷30500、本田18300、浅見13300。

 見応えのあるオーラスでした。役満にあと一歩届かなかったものの、本田プロの的確な五萬残しに魅せられました。

 

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