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欲張ったらチートイツが大四喜に大化け

 欲張ったらチートイツが大化けして大四喜になりました。

 雀友との半荘で先日、開局早々とてもうれしいあがりがありました。

 東1局に起親だった私の配牌です。南、西、北がそろってトイツで東も1枚あります。役満の夢が膨らみます。

 第1打に9筒を選んだ後、2巡目に絶好のダブ東を引き入れ、2筒を切りました。

 東は重なる前に北家が1巡目に1枚切っていました。南、西、北は1枚も出ていません。

 チートイツのイーシャンテンですが役満しか見えていません。「大四喜か小四喜」と心の中は興奮状態。他家に気づかれないよう、必死に冷静を装っていました。

 3巡目に9筒がかぶっても全く気にせずにツモ切りです。

 ところが、北家が3巡目にリーチ。捨て牌は東、5索、6索です。

 後で教えてもらったら次のようにスムーズに聴牌したそうです。

 北家の配牌。「567」の三色が狙えます。

 1巡目に6索を重ね、東を切ってイーシャンテンです。

 2巡目に六萬をツモり、5索を切りました。

 3巡目に七萬を引き入れ、6索を外して4索・7索待ちでリーチ。高めの7索であがれば、リーチ・ピンフ・三色の満貫です。

 北家はツモに勢いがあり、あがれると確信していたそうです。

 また、5索・6索と続けて手出しで切っている早い巡目のリーチなので、他家から安全牌がなければ4索・7索は出やすいと読んでいました。

 私が4巡目に一発でツモったのは3索。とりあえず、現物の6索を切ってチートイツの5索単騎待ちで聴牌しました。

 先行リーチがかかっているものの、この手をチートイツのみにしたくなかったです。黙聴で手変わりを待ちました。

 すると、その直後、南家が4巡目に現物の5索を手の中から切りました。

 この手牌が入って、チートイツの2400点(+1000)は残念すぎます。

 私はあがらずに見逃しです。

 西家が4巡目に現物で2枚目の東をツモ切りました。私は聴牌を崩し、ポン。現物の5索を切りました。

 チートイツの聴牌からリャンシャンテンに戻す徹底した役満狙いです。強引で欲張りかもしれません。それでも、3索が6索の筋で切りやすかったので踏みこみました。

 他家には萬子の一色手に見えたようです。リーチしている北家以外から字牌は出にくくなると思いましたが、2枚目のダブ東は見逃せません。

 5巡目に現物の5索をツモ切りした後、6巡目に南を暗刻にしました。3索を1枚外し、イーシャンテンです。

 8巡目に北家が北をツモ切りしました。私はすかさずポン。二萬・西のシャンポン待ちで聴牌です。

 二萬・西はいずれも場に出ていませんでした。

 二萬であがれば小四喜、西であがれば大四喜。こんなうれしい聴牌は初めてです。

 役満聴牌を察したようで、北家の表情がとても引きつっていました。

 その後、私は9巡目から12巡目まで無筋の牌を続けてツモりましたが、当然全て押しました。

 南家と西家は完全にオリに回っています。

 北家が12巡目に西をつかみ放銃。私は大四喜の48000点(+1000)です。

 先行リーチにひるまず、チートイツのみのあがりを見逃して欲張ったら大四喜になりました。

 もし、公式戦でプロにこのような手が入ったら、どのような選択をするのかとても興味深いです。

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