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菊地美羽プロが国士無双の一撃で初タイトル【北関東プロリーグ】

 期待の若手プロがクールな表情ながら熱い超大物手の一撃で、うれしい初タイトルを獲得しました。

 日本プロ麻雀連盟・菊地美羽プロが第22期北関東プロリーグで優勝。決め手となったのは決勝2回戦の国士無双です。

 勝負どころの役満で一気に抜け出しました。

 2回戦は小川尚哉プロ、津村憲一プロ、菊地美羽プロ、髙橋信夫プロの並び順。

 東2局を迎え、持ち点は東家・津村34000、北家・小川32800、南家・菊地30500、西家・髙橋22700。

 ここまでの総合ポイントは津村24.6、菊地8.3、髙橋-15.5、小川-17.4。

 総合ポイントで2位の菊地プロの配牌。8種8牌です。

 菊地プロは筒子のホンイツとの両天秤で国士無双に向かいました。

 1巡目に1筒を重ね、2巡目に5筒を暗刻にしました。

 3巡目に中をツモり、早々とドラの8索を切りました。

 5巡目に東をツモって暗刻の5筒を1枚外しました。国士無双一本に狙いを絞り、リャンシャンテンです。

 さらに、菊地プロは6巡目に白をツモって続けて5筒を切り、あっという間にイーシャンテンになりました。

 7巡目に6筒をツモって3枚目の5筒を切り、暗刻落としを他家に見せました。

 五萬、六萬、ドラの8索が手の中から切られた後、3索ツモ切りを挟み、5筒が3枚続けて手出しという派手な捨て牌。さすがに他家は国士無双を警戒したと思います。

 しかし、1・9・字牌が余っていないので、まだ聴牌とは読んでいなかったようです。

 一方、髙橋プロが7巡目に8筒をツモり、カンチャンの7筒待ちで聴牌。ドラの8索の引き入れなど手変わりを目指し、黙聴に構えました。

 菊地プロは10巡目に發をツモって聴牌。国士無双の西単騎待ちです。

 西は場に2枚出ていて、山に2枚残っていました。

 超大物手を聴牌したにもかかわらず、菊地プロはクールビューティーな表情を崩さず、手も震えません。冷静に打ち回しを続けます。

 大学を卒業したばかりの若手とは思えない落ち着きです。

 菊地プロは13巡目に白をツモり、手の中から白を外して空切りしました。

 白をツモ切りしたほうが良かったかもしれません。

 手牌から白が出てきて、他家の国士無双への警戒は強まりました。

 それでも、菊地プロは14巡目に西をツモ。国士無双の8000、16000です。

 華やかな一撃を決め、総合ポイントで1位に浮上した菊地プロ。その後も持ち前の攻めが冴え、北関東の頂点に名前通り美しく羽ばたきました。

 初栄冠に輝いた菊地プロの今後の活躍が楽しみです。

 

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