児玉佳宏プロが鮮やかな九蓮宝燈の一撃で決勝進出【 WRCリーグ】
日本プロ麻雀連盟・児玉佳宏プロが2023年7月13日(木)の「第13期JPML WRCリーグ」のベスト8が争うA卓の3回戦で九蓮宝燈をあがり、決勝進出しました。
筒子の一色手を進め、中盤から一気にツモが伸びて九蓮宝燈を聴牌。鮮やかに一撃を決めました。
A卓は古橋崇志、 塚田悠介、 HIRO柴田、 児玉佳宏の4プロが対戦。
3回戦は塚田プロ、児玉プロ、古橋プロ、HIRO柴田プロの並び順。
東1局1本場を迎え、持ち点は東家・塚田42000、南家・児玉26000、西家・古橋26000、北家・HIRO柴田26000です。
児玉プロの配牌です。筒子が9枚あり、一色手を目指しました。
1筒と9筒がトイツであり、そのほかの筒子は連続形なので、九蓮宝燈も視野に入っています。
児玉プロは2巡目に絶好の8筒を引き入れました。
5巡目にドラの中をツモりました。
児玉プロは中を重ねたホンイツか、筒子のチンイツで高打点のあがりを決めたいところです。
この直後、古橋プロから1筒が切られました。児玉プロは微動だにせず、ポンを見送りました。
この強引に鳴き仕掛けをしない判断が奏功しました。
児玉プロはなかなか有効牌を引けませんでしたが、10巡目に9筒を暗刻にしました。
直前の親の塚田プロに合わせ、児玉プロはドラの中を外しました。
九蓮宝燈がいよいよ現実味を帯びてきました。
児玉プロは11巡目に8筒をツモって八萬を切り、イーシャンテンです。
次に1筒か3筒をツモれば九蓮宝燈の聴牌です。
児玉プロは続けて12巡目に1筒を暗刻にしました。カンチャンの3筒待ちで九蓮宝燈の聴牌です。
児玉プロは筒子が1枚も余っていません。
山に3筒は2枚残っていました。
塚田プロが13巡目に3筒をツモった手牌です。
塚田プロは萬子のリャンカンの受け入れを待つイーシャンテン。児玉プロから筒子が1枚も出ていないので、まだ間に合うと3筒をツモ切りました。
塚田プロはこの3筒で放銃。児玉プロは九蓮宝燈の32000点(+300)です。
放銃した塚田プロはがっくり。古橋プロとHIRO柴田プロは驚きを隠せませんでした。
鮮やかに九蓮宝燈の一撃を決めた児玉プロは総合1位で決勝進出。役満を放銃した塚田プロも2位で勝ち上がりました。
児玉プロの劇的な場面を見ていて、故・小島武夫プロが華やかに決めた九蓮宝燈のことが頭に浮かびました。
「ミスター麻雀」の伝説となっている九蓮宝燈を録画でまた振り返ろうと思います。
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