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白鳥プロ巧みな試合運びと勝負どころの押しで連覇【AKRacing杯】

 渋谷ABEMAS・白鳥翔プロが2023年9月15日(金)に行われた2023AKRacing杯の決勝で2年連続優勝を果たしました。

 白鳥プロは持ち前の巧みな試合運びで終始、優位に立ち、勝負どころの押しで逆転の隙を与えず、栄冠に輝きました。

 決勝は予選A・B・C・D卓をそれぞれトップで勝ち上がった日本プロ麻雀連盟・仲田加南プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロ、渋谷ABEMAS・白鳥翔プロが対戦しました。

 AKRacing杯は2戦勝負で順位点はなく、合計得点を競います。

 白鳥プロは決勝の1回戦で着実にあがりを重ね、トップを獲得しました。

 勝負どころとなったのは2回戦(最終戦)の東2局です。

 亜樹プロ、仲田プロ、滝沢プロ、白鳥プロの並び順。

 東2局を迎え、1・2回戦を合わせた持ち点は西家・白鳥47800、北家・亜樹28400、南家・滝沢24500、東家・仲田19300です。

 2着目の亜樹プロが8巡目に7筒をチー。二萬・五萬待ちでいち早く聴牌しました。

 亜樹プロは中・ドラ2・赤ドラ1の満貫の手です。あがれば、トップ目の白鳥プロとの点差がぐっと近づきます。

 ラス目で親の仲田プロが10巡目に5筒をチーして追いつきました。カンチャンの四萬待ちです。

 仲田プロもタンヤオ・ドラ2・赤ドラ1の満貫の手です。

 「満貫包囲網」に追いつめられた白鳥プロ。10巡目に一萬を重ね、チートイツの九萬単騎待ちで聴牌しました。

 白鳥プロはチートイツの1600点の手です。

 3着目の滝沢プロも参戦。11巡目に1筒をツモり、カンチャンのドラの2筒待ちでリーチしました。

 滝沢プロはリーチ・ドラ1・赤ドラ1の手。ツモるか、裏ドラが乗れば満貫です。

 4人の手がぶつかりました。

 リーチを受けた直後、白鳥プロが11巡目に一発でつかんだのが2索です。

 九萬は滝沢プロの現物。喰いタン仕掛けの仲田プロにも通りそうです。けれども、亜樹プロには通っていません。

 2索は滝沢プロの現物で仲田プロと亜樹プロに通っていない危険牌です。仲田プロがポンしているので、九萬を切って2索単騎待ちに変えたらあがり牌はありません。

 亜樹プロがツモ切りしたばかりの東を外せば、確実に放銃を防ぐことはできます。

 白鳥プロは2索を勝負しました。最近の試合では、勝負どころで強気な押しを何度も見せていますが、ここでも踏みこみました。

 すると、滝沢プロが12巡目に九萬をつかみ放銃。白鳥プロはチートイツの1600点(+1000)です。

 東のトイツ落としで回らず、攻めきった白鳥プロの力強い打ち回しが光りました。

 白鳥プロ連覇の決め手となったのは東4局です。

 東3局にラス目の仲田プロは跳満をツモって2着目に浮上しました。

 東4局を迎え、1・2回戦を合わせた持ち点は東家・白鳥47400、西家・仲田31300、南家・亜樹25400、北家・滝沢15900です。

 仲田プロが10巡目に2索をポン。二萬・五萬待ちでいち早く聴牌。鳴き仕掛けで白鳥プロの親を流しにいきました。

 白鳥プロにはチャンス手が入っていました。12巡目に2筒・5筒待ちでリーチです。

 白鳥プロは13巡目に一発で2筒をツモ。裏ドラが1枚乗り、リーチ・タンヤオ・ピンフ・一発・ツモ・裏ドラ1の6000オールです。

 白鳥プロは65400点となり、2着目の仲田プロに40100点差つけ、大きくリードしました。

 白鳥プロはこの「貯金」を守って優勝です。

 最終結果は白鳥68400、亜樹37000、滝沢19300、仲田-10900。

 白鳥プロはモンド杯でも2年連続3度目の優勝を決めています。

 まもなく開幕するМリーグ2023-24では、絶好調でチームの連覇に挑む白鳥プロの闘牌が楽しみです。

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