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間宮プロが第17期麻雀女王 聴牌取らずからのチンイツ一撃で逆襲

 ラス目からの逆襲が見事でした。 

 日本プロ麻雀協会・間宮夢花プロが2023年4月7日(金)の夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2023の個人戦で優勝し、第17期麻雀女王のタイトルを獲得しました。

 間宮プロは最終戦(2回戦)の南場の親で聴牌取らずからのチンイツの一撃を決め、6000オールをあがって波に乗り、ラス目から浮上して栄冠に輝きました。

 決勝は一発・裏ドラありのルールで、順位点は1位+40ポイント(オカの20ポイントを含む)、2位+10ポイント、3位-10ポイント、4位-20ポイント。半荘2試合で総合ポイントを競いました。

 決勝は日本プロ麻雀連盟・西城凛プロ、日本プロ麻雀連盟・香月佑海プロ、日本プロ麻雀協会・都美プロ、日本プロ麻雀協会・間宮夢花プロが対戦しました。

 最終戦の南1局を迎え、持ち点は南家・都美39500、西家・香月31300、北家・西城20100、東家・間宮9100。

 1回戦と最終戦の総合ポイントは西城+23.0、都美+8.7、香月-2.6、間宮-29.1です。

 1回戦2位の間宮プロは最終戦に東場で痛恨の放銃があり、この試合も総合ポイントもラスに沈んでいました。最後の親番で逆襲したいところです。

 間宮プロが10巡目に四萬をツモった手牌です。

 五萬を切れば、カンチャンの二萬待ちで一気通貫・イーペーコーの7700点の聴牌。リーチすれば親満確定です。

 巡目が中盤の親なので聴牌を逃さないようにするため、五萬を切る打ち手は多いのではないかと思います。

 ところが、間宮プロの選択は聴牌取らずのトイツの4索外しでした。

 間宮プロは大物手をあがって一気に浮上しようと、思いきって勝負を懸けました。

 間宮プロは11巡目に西城プロの切った二萬をチー。五萬単騎待ちで聴牌しました。

 あがればチンイツ・一気通貫の18000点です。

 香月プロも負けていません。12巡目に五萬・八萬待ちで聴牌し、迷わずリーチしました。

 香月プロは高めの八萬であがれば、リーチ・タンヤオ・ピンフ・三色・ドラ1の12000点です。

 間宮プロは五萬を切って別の萬子待ちに変えれば、たちまち香月プロに放銃となります。絶体絶命のピンチです。

 総合ポイントで1位の西城プロも自風の北を暗刻にして、13巡目に三萬・六萬待ちで聴牌しました。

 西城プロは慎重に黙聴に構えました。

 都美プロはオリに回っています。3人の手が激しくぶつかりました。

 西城プロは16巡目に間宮、香月両プロのあがり牌の五萬をつかみました。

 西城プロは四萬を切って、フリテンの五萬・5索・8索の変則待ちに移行。ぎりぎりのところで放銃をかわしました。

 その直後、間宮プロが17巡目に二萬をツモり、一萬を切って四萬・七萬待ちに変えました。五萬を切らずに済み、放銃回避です。

 すると、香月プロが18巡目に七萬をつかみ、ホウテイで間宮プロに放銃。

 間宮プロはチンイツ・ホウテイの18000点(+1000)です。間宮プロは一気にラス目から浮上しました。

 最終戦の南1局1本場を迎え、持ち点は南家・都美39500、東家・間宮28100、北家・西城20100、西家・香月12300。

 1回戦と最終戦の総合ポイントは西城+23.0、間宮+19.9、都美+8.7、香月-51.6です。

 聴牌取らずからの「インパチ」のあがりで、間宮プロは波に乗りました。

 間宮プロはドラの7筒を暗刻して、8巡目に七萬・中のシャンポン待ちでリーチしました。

 間宮プロは18巡目に最後のツモ番で七萬をツモりました。

 裏ドラがなんと7筒。リーチ・三暗刻・ツモ・ドラ3・裏ドラ3の8000オール(+300)です。

 最終戦の南1局2本場を迎え、持ち点は東家・間宮52400、南家・都美31400、北家・西城12000、西家・香月4200。

 1回戦と最終戦の総合ポイントは間宮+74.2、西城+14.9、都美-29.4、香月-59.7です。

 間宮プロは総合ポイントでトップに立ち、大きくリードしました。オーラスに西城プロの猛追を受けましたが、麻雀女王の栄冠に輝きました。

 最終結果は間宮+75.4、西城+52.9、都美-52.1、香月-76.2。

 勝利を呼び込んだのは、やはり南1局の聴牌取らずからのチンイツの一撃だと思います。間宮プロの大胆な攻めの決断が光りました。


 

 



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