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一瀬プロの最高打点狙う裏セレブ打法が炸裂【IKUSA】

 最高打点を徹底的に狙う「裏セレブ打法」の華やかなあがりが続々と炸裂しました。

 EX風林火山主催の「IKUSA」です。

 第1節目となった日本プロ麻雀連盟・一瀬由梨プロは1位2回、2位2回で4試合全てで連対。1回戦64.8、2回戦10.4、3回戦21.6、4回戦68.2で計165.0の大きなポイントを獲得。幸先良いスタートを切りました。

 EX風林火山はМリーグ2023-24に向けたチーム力の強化として、IKUSAという「スペシャルスパーリングパートナー(SSP)」の選考会を行っています。

 Мリーグ2022-23の終了後にチームの総合的な判断によって、現選手のうち契約を更改せずに欠員が出た場合、IKUSAは新入団選手の選考会に切り替わります。

 Mリーガーを目指す多くの雀士がIKUSAに参加しています。各選手が1節4試合で計4節16試合戦い、総合ポイント上位7人とアマチュア大会の優勝者が準決勝に進出します。

 その後、準決勝が4日間16試合、決勝は2日間6試合行われます。

☆役牌鳴かず5800点よりも親満

 一瀬プロはいずれも日本プロ麻雀連盟所属の椿椋、奈良圭純、小車祥の3プロと4試合戦いました。 

 一瀬プロは1回戦から裏セレブ打法が全開でした。

 奈良プロ、一瀬プロ、椿プロ、小車プロの並び順。

 東2局1本場(供託1)を迎え、持ち点は西家・小車27000、東家・一瀬24000、南家・椿24000、北家・奈良24000です。

 親の一瀬プロの配牌。役牌の中がトイツ、ドラと赤ドラが1枚あるチャンス手です。

 一瀬プロは中を鳴けば、中・ドラ1・赤ドラ1の5800点確定です。

 けれども、「セレブ打法」で抜群の人気を誇るTEAM雷電・黒沢咲プロをほうふつさせるメンゼン・高打点の打ち回しで知られる一瀬プロです。中の一鳴きなど全く頭にありません。

 3巡目に3索、4巡目に5筒を引き入れ、中が出てくる前にイーシャンテンになりました。

 椿プロが4巡目に中を切りましたが、もちろん微動だにせず見送りです。

 一瀬プロは7巡目に5索をツモり、六萬・九萬待ちでリーチしました。

 一瀬プロは10巡目に六萬をツモ。リーチ・ツモ・ドラ1・赤ドラ1の4000オール(+1300)です。

 一瀬プロは自身にとっての「開幕戦」で得意の打ち回しが決まり、手応えを感じていたことだと思います。 

☆ホンイツからチンイツ移行で跳満

 その後、小車プロが逆転してトップ目に立ち、一瀬プロが2着目で迎えた南3局。持ち点は南家・小車40700、北家・一瀬25400、東家・椿23900、西家・奈良10000です。

 一瀬プロが4巡目に2筒を暗刻にして7索を切った手牌。筒子のホンイツ狙いですが、白は奈良プロと持ち持ちでした。

 一瀬プロは7巡目に1筒、9巡目に3筒を引き入れ、イーシャンテンになりました。

 10巡目に7筒をツモり、トイツの白を1枚外して筒子のチンイツに向かいました。

 ツモの強烈な伸びと最高打点を狙う打ち回し。本家の黒沢プロも一目置く裏セレブ打法の面目躍如です。

 この白を萬子のホンイツの手を進めていた奈良プロがすかさず11巡目にポンしました。

 持ち持ちの役牌が鳴けた奈良プロもイーシャンテンです。

 奈良プロは12巡目に五萬をツモり、ペンチャンの三萬待ちでいち早く聴牌しました。

 奈良プロは13巡目に四萬をツモり、一萬と入れ替えました。

 一瀬プロも13巡目に6筒をツモり、6筒・9筒待ちで聴牌です。

 一瀬プロは筒子が1枚も余っていません。出あがりを狙い、黙聴に構えました。

 一瀬プロは14巡目に赤5索をツモ切りました。

 親の椿プロが形式聴牌を目指し、15巡目にこの赤5索をチー。9筒を切って一瀬プロに放銃しました。

 一瀬プロはチンイツ・ピンフの12000点。白のトイツ落としからのチンイツへの移行がずばりでした。 

☆オーラスに勝負強さで逆転

 一瀬プロの跳満のあがりで、南4局を迎え、持ち点は東家・小車40700、西家・一瀬37400、北家・椿11900、南家・奈良10000です。

 トップ目の小車プロと3300点差に迫った一瀬プロ。持ち前の勝負強さを発揮しました。

 一瀬プロはチートイツの槓ドラの發単騎待ちで黙聴。リーチしていた椿プロから打ち取りました。

 一瀬プロはチートイツ・槓ドラ2の6400点(+1000)です。逆転でトップを獲得しました。

☆ドラのトイツ落としからの豪快なチンイツ

 この日の一瀬プロの打ち回しで最も魅せられたのは4回戦の東2局1本場(供託1)です。

 椿プロ、小車プロ、奈良プロ、一瀬プロの並び順。

 持ち点は南家・奈良26500、東家・小車25500、西家・一瀬23500、北家・椿23500です。

 一瀬プロの配牌。ドラの7筒がトイツのチャンス手です。

 ドラが7筒です。この手がまさか萬子のチンイツになるとは思いも寄りませんでした。

 一瀬プロは3巡目に八萬、5巡目に五萬を引き入れました。

 まだ、ドラのトイツを活かしたピンフ・ドラ2の手が本命に見えます。

 一瀬プロは7巡目に絶好の赤五萬をツモって6筒を切り、トイツでドラの7筒を固定しました。

 チートイツを視野に入れ、7筒のトイツを固定し、ドラ、赤ドラを全て使いきろうとしています。最高打点にこだわる一瀬プロらしい打ち回しです。

 8巡目に四萬をツモり、4索を切りました。

 一瀬プロは9巡目に3枚目の五萬を引き入れ、發を外してイーシャンテンです。

 萬子のツモの効き方が半端ないです。

 ところが、親の小車プロが10巡目にドラの7筒を引き入れ、「789」の三色が確定。ペンチャンの七萬待ちでリーチしました。

 小車プロはリーチ・三色・ドラ1の親満確定の手です。

 一瀬プロはリーチを受けた直後の10巡目に現物の4筒をツモ切りました。

 そして11巡目に一萬をツモった手牌です。

 一瀬プロはトイツでドラの7筒を1枚外し、思いきって萬子のチンイツに向かいました。

 小車プロは4筒を切っていたので7筒は筋です。けれども、現物の四萬を持っています。安全に四萬を切ってイーシャンテンを続け、様子を見る選択肢もありました。

 筋とはいえ、親のリーチにドラを迷わず勝負する一瀬プロの胆力にびっくりです。黒沢プロの異名の一つである「強気のヴィーナス」が頭に浮かんできました。

 一瀬プロは12巡目に椿プロが切った一萬をポン。もう1枚の7筒を外し、七萬・八萬のシャンポン待ちで聴牌です。

 ドラのトイツ落としからの萬子の鳴き仕掛け。他家からはチンイツにしか見えません。一瀬プロへの警戒は一気に高まりました。

 一瀬プロは13巡目に無筋の赤5筒もツモ切ります。

 親のリーチに通っていないドラを2枚、赤ドラを1枚続けて切る強烈な攻めです。

 一瀬プロは14巡目に九萬をツモり、またも通っていない二萬を外し、六萬・九萬待ちに変えました。

 一瀬プロは16巡目に六萬をツモりました。チンイツ・赤ドラ1の3000、6000(+2300)です。

 跳満のツモあがりでトップ目に立った一瀬プロは4回戦も勝利しました。

 この日、絶好調の一瀬プロは2位だった2回戦と3回戦も裏セレブ打法の打ち回しを見せています。ABEMAを契約している麻雀ファンにはぜひ視聴してもらいたいです。

 

 


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