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川原プロが女流モンド杯初優勝

 日本プロ麻雀連盟・川原舞子プロが第21回女流モンド杯で初優勝を果たしました。

 川原プロは2試合行われた決勝で二つの効果的なあがりを決め、栄冠に輝きました。 

 決勝は日本プロ麻雀協会・間宮夢花プロ、日本プロ麻雀連盟・川原舞子プロ、日本プロ麻雀連盟・魚谷侑未プロ、日本プロ麻雀連盟・宮内こずえプロが対戦。

 第1戦と第2戦の総合ポイントで優勝が決まります。

◎オーラス大逆転の跳満

 第1戦は魚谷プロ、間宮プロ、川原プロ、宮内プロの並び順。

 川原プロはオーラスに大逆転の跳満をツモりました。

 南4局4本場(供託2)で持ち点は東家・宮内32500、西家・間宮31000、北家・川原21000、南家・魚谷13500です。

 3着目の川原プロはドラを2枚持つ勝負手。11巡目に3索を暗刻にして、一萬・四萬待ちでリーチしました。

 川原プロは15巡目に四萬をツモ。裏ドラがなんと7筒で2枚乗りました。リーチ・ツモ・ドラ2・裏ドラ2の3000、6000(+3200)です。

 強烈な跳満で3着目から一気にトップに躍り出ました。

 第1戦の結果は川原46.2、間宮7.6、宮内-13.9、魚谷-39.9。

◎見事な粘りのハイテイ

 第2戦は間宮プロ、魚谷プロ、宮内プロ、川原プロの並び順。

 川原プロは南2局4本場に初優勝を大きく手繰り寄せました。

 見事な粘りの打ち回しで、ハイテイのツモあがりです。

 南2局4本場(供託2)で持ち点は西家・川原26500、北家・間宮25200、南家・宮内24000、東家・魚谷22300。

 わずかの差でトップ目の川原プロは9巡目に二萬をツモり、イーシャンテンです。

 11巡目にドラの6索をツモり、場にすでに2枚切れのトイツの白を1枚外しました。

 他家に押しにくいドラの6索を残すため、イーシャンテンからリャンシャンテンに戻す懐の深い打ち回しです。

 川原プロは12巡目に四萬を引き入れ、もう一枚の白を切り、再びイーシャンテンです。

 13巡目に4索をツモり、8索を外しました。

 すると、2着目の間宮プロが14巡目に一気通貫確定の1筒を引き入れ、5索・8索待ちでリーチしました。

 間宮プロはリーチ・一気通貫・ドラ1の満貫の手。黙聴に取らず、勝負を懸けてリーチに踏みこみました。

 総合ポイント2位で、この試合では2着目の間宮プロからのリーチを受け、川原プロは最大のピンチに追いこまれました。

 川原プロは15巡目に二萬を重ね、現物の九萬を切ってカンチャンの5索待ちで役なしの聴牌。慎重に黙聴に構えました。

 3着目の宮内プロは16巡目に6筒をチー。五萬・八萬待ちで聴牌し、追いつきました。

 三つどもえのめくり合いとなりました。

 その直後、川原プロは16巡目、間宮プロに通っていない1筒をツモ。現物の六萬を外し、聴牌を崩しました。

 ラス目の魚谷プロは最後の親番でオリなしです。17巡目に1筒をツモ切りました。

 一方、宮内プロは17巡目にドラの6索をツモりました。押せずに聴牌を崩し、現物の六萬を切りました。

 川原プロは17巡目、この六萬をすかさずチー。現物となったばかりの1筒を切り、カンチャンの5索待ちで形式聴牌です。

 粘り強い打ち回しが光ります。

 川原プロは19巡目、ハイテイで5索をツモりました。ハイテイ・ドラ1の700、1300(+4200)です。

 この加点は大きかったです。

 川原プロはその後、魚谷プロにこの試合のトップの座を譲ったものの、しっかりと2位に入り、女流モンド杯のタイトルを獲得しました。

 第2戦の結果は魚谷46.9、川原7.3、宮内-20.2、間宮-34.0。

 第1戦と第2戦を合わせた最終結果は川原53.5、魚谷7.0、間宮-26.4、宮内-34.1。

 

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