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セメントクイーンの攻め健在

 清水香織プロが第19回女流モンド杯の予選第1戦に登場しました。ここ数年、女流モンド杯のナビゲーターを務めていて、選手としては8年ぶりです。「セメントクイーン」として知られる清水プロですが、復帰戦でその攻めは健在でした。

 南2局で北家・黒沢咲プロ、東家・清水香織プロ、南家・和久津晶プロ、西家・宮内こずえプロの並び順。ポイントは宮内39.1、黒沢33.1、清水13.9、和久津13.9。清水プロは同率のラス目でこの親番ではあがりを重ねたいところです。

 清水プロの6巡目の手牌です。

セメント1

 清水プロは5萬や8萬を切ってイーシャンテンに取らず、8索を切りました。4索・7索の2度受けを嫌い、あがりやすさと高さを追求したセメントクイーンらしい攻めの打ち筋です。

 そして16巡目に聴牌しリーチ。

セメント2

 2巡後に3萬をツモり、リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・ドラ1の4000オールをあがります。

セメント3

 さらに、1本場でも2600オール(+300)をツモり、一気にトップに立ちます。その後、宮内プロの巻き返しや黒沢プロの見事なオーラスの倍満一発ツモがあったため、清水プロは初戦3位にとどまりましたが、まずまずの復帰戦だったのではないかと思います。

 大好きな一気通貫の手作りにこだわりすぎる(笑)のを除けば、第1回女流モンド杯優勝者の名に恥じない闘牌でした。プロ25周年の節目にこれからどんな打ち筋で麻雀ファンを魅了してくれるのか楽しみです。




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