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白鳥プロ巧みな片あがりの鳴き仕掛け【Мリーグ】

 狙いを定めた巧みな片あがりの鳴き仕掛けが見事でした。

 渋谷ABEMAS・白鳥翔プロが2023年10月27日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第48戦でトップを獲得しました。

 第47戦では多井隆晴プロが勝利。続けて接戦を制した渋谷ABEMASが「デイリーダブル」の連勝です。

 特に、白鳥プロの技が光ったのは第48戦の東4局1本場。他家の隙を逃さない鳴き仕掛けに魅せられました。

 第48戦はU-NEXT Pirates・仲林圭プロ、渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、赤坂ドリブンズ・浅見真紀プロ、TEAM雷電・本田朋広プロの並び順。

 東4局1本場を迎え、持ち点は南家・仲林32200、東家・本田28800、西家・白鳥20500、北家・浅見18500です。

 トップ目の仲林プロが5巡目に八萬をチー。カンチャンのドラの三萬待ちでいち早く聴牌しました。

 その直後、3着目の白鳥プロが5巡目に絶好の3索を引き入れました。「123」の三色の手でイーシャンテンです。

 白鳥プロは6巡目に南をツモって8索を切り、形を決めました。

 2着目で親の本田プロが7巡目に5索をツモった手牌。ピンフ・赤ドラ1でリーチが狙えるチャンス手です。

 本田プロは「1筒・3筒」のカンチャンのターツを外し、3筒を切りました。自然な選択です。

 白鳥プロはこの一打を見て、本田プロがカンチャンのターツを嫌い、手牌に1筒が浮いている可能性をしっかり想定していました。

 白鳥プロは7巡目に仲林プロがツモ切りした赤5筒をすかさずチー。1筒・4筒待ちで聴牌しました。

 白鳥プロは「123」の三色の手。あがれるのは1筒だけです。

 それでも、片あがりの聴牌に踏みこんだのは、本田プロが次に切りそうな1筒に狙いを定めていたのだと思います。

 白鳥プロらしい「技あり」の選択です。

 「本田プロ危うし」のはずだったのですが、それよりも早く浅見プロが7巡目に1筒をつかみ、ツモ切りして放銃。

 白鳥プロは三色・ドラ1・赤ドラ1の3900点(+300)です。

 親の本田プロのチャンス手を潰し、トップ目の仲林プロの加点を阻止した効果的なあがりとなりました。

 48戦の結果は白鳥34000、仲林31700、本田25300、浅見9000です。

 白鳥プロが接戦を勝ち抜けたのも、この一局が大きかったと思います。

 デイリーダブルを呼びこむ巧みな片あがりの鳴き仕掛けでした。

 

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