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瀬戸熊プロを倒した新鋭・桑田プロ初の最強位 オーラスに劇的な一発ツモで逆転【麻雀最強戦】

 麻雀プロ5年目の新鋭がオーラスに劇的な一発ツモを決め、逆転で栄冠に輝きました。

 日本プロ麻雀連盟・桑田憲汰プロが2023年12月10日(日)に行われた麻雀最強戦2023ファイナルで初の最強位に就きました。

 2着目で迎えたオーラス。一発か裏ドラが乗らなけば栄冠に届かない手でリーチし、見事に一発ツモです。

 桑田プロは麻雀最強戦2023 全日本プロ選手権で優勝し、ファイナルに進出。1st Stageでは勝負どころでTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロから跳満を直撃して3連覇を阻止。トップで勝ち上がり勢いに乗りました。

 この日の2nd Stageでも1位で決勝に進出。 全日本プロ選手権からファイナル決勝まで5試合全てでトップを獲得し、最強位の座に輝きました。

 ファイナル決勝は日本プロ麻雀連盟・桑田憲汰プロ、日本プロ麻雀連盟・和久津晶プロ、赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロ、BEAST Japanext・鈴木大介プロの並び順。

 東場に一度もあがれなかった桑田プロは南場に3発の効果的なあがりで勝利しました。

◎フリテンリーチで親満

 東場は誰も連荘できず、接戦で南1局を迎えました。

 持ち点は北家・大介29200、西家・たろう27600、南家・和久津23400、東家・桑田19800。

 ラス目で親の桑田プロは6巡目に6筒を重ね、3索・6索・9索待ちでリーチしました。

 桑田プロは5巡目に9索を切っていてフリテンです。それでも、接戦を抜けだそうと、果敢にリーチに踏みこみました。

 桑田プロは16巡目に3索をツモ。リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・ドラ1の4000オールです。

 南1局1本場を迎え、持ち点は東家・桑田31800、北家・大介25200、西家・たろう23600、南家・和久津19400。

 桑田プロはフリテンリーチの親満ツモで、ラス目から一気にトップ目に浮上しました。

 ところが、1本場でたろうプロにリーチ・タンヤオ・ピンフ・一発・ツモ・ドラ2の3000、6000をあがられ、跳満の親被りで2着目に落ちました。

◎剛腕とのめくり合い制す

 南3局に西家・桑田プロは南家・大介プロとのリーチ合戦に勝ち、リーチ・ピンフの2000点(+1000)をあがりました。

 ここで剛腕・大介プロとのめくり合いを制し、トップ目のたろうプロの親を流して点差を縮めたことは大きかったです。

◎勝負懸けた渾身のリーチ

 南4局を迎え、持ち点は北家・たろう35500、南家・桑田28300、東家・大介21600、西家・和久津14600です。

 2着目の桑田プロはトップ目のたろうプロと7200点差。逆転優勝には3900点の直撃か、1600、3200のツモあがり、満貫の出あがりが必要です。

 桑田プロの配牌。逆転のチャンス手が入りました。

 桑田プロは2巡目に七萬、3巡目に3筒、4巡目に西をツモり、タンヤオ・ピンフを狙って九萬とトイツの9筒を外しました。

 5巡目に絶好の5索を引き入れました。

 8巡目に七萬を暗刻にしてイーシャンテンです。

 9巡目に三萬をツモって四萬を外しました。

 桑田プロが10巡目にツモったのが3索です。

 桑田プロは三萬を切って、5筒・8筒待ちでリーチしました。

 桑田プロの手はリーチ・タンヤオです。一発でツモるか、ツモって裏ドラを1枚乗せなければ逆転条件を満たせません。

 桑田プロは一発ツモか裏ドラ狙いで、この手に勝負を懸けました。渾身のリーチです。

 桑田プロは11巡目になんと一発で5筒をツモ。リーチ・タンヤオ・一発・ツモの2000、4000で劇的な逆転優勝です。

 裏ドラは乗っていませんでした。もし、一発ツモでなければ最強位に手は届かなかったとても劇的な勝利です。

 決勝の結果は桑田36300、たろう33500、大介17600、和久津12600。

 麻雀最強戦の象徴的存在だった瀬戸熊プロを倒し、Мリーガーら強豪も次々と撃破。力強い攻めの打ち筋で頂点に駆け上がった桑田プロの今後の活躍が楽しみです。

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