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高めと安めで大違い

 TEAM雷電の黒沢咲プロが先ごろ、鳳凰戦A1リーグで緑一色・四暗刻単騎というダブル役満のイーシャンテンになりました。

 残念ながら大物手をあがることはできませんでしたが、さすがセレブ打法です。

 この試合を見ていて、緑一色を初めてあがったときのことを思い出しました。配牌からの流れを鮮明に覚えています。

 役満では緑一色が一番好きです。見た目がとても美しいからです。今までに3回あがっていますが、索子のホンイツの手を進めていると、あっという間にあがることがあります。

 初めてのときもそうでした。フリー雀荘で打っていた半荘2試合目で幸運に恵まれました。

 東1局の親で入った配牌です。緑一色というよりも索子のホンイツを視野に入れていました。

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 第1打に1萬を切りました。發がドラの表示牌で残り1枚しかないのがネックです。

 2巡目、3巡目と続けて6索をツモり、9萬と西を切りました。

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 ここではもう緑一色を意識していました。4巡目には8索を引き入れ、1筒を切りました。すごい索子の伸びです。

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 ところが下家の南家の手も進んでいて、4巡目に3索を切ってリーチしました。

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 1萬・4萬・7萬待ちの高め一気通貫の手です。私はこの3索をポンして安全牌の北を切りました。

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 緑一色のイーシャンテンです。とてもドキドキしていました。緊張が顔に出ないよう必死でした。

 するとリーチ者の南家が次巡にツモ切ったのが6索です。すかさず鳴いて安全牌だった8筒を切り、緑一色の聴牌です。

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 2索・5索待ちです。高めの2索ならば緑一色の役満、安めの5索ならばホンイツのみのいわゆるバカホンです。高めと安めでは大違いです。場には2索が1枚切られていて、山に3枚残っていました。

 ここまでの捨て牌は1萬、9萬、西、1筒、北、8筒と索子を切っていないもののおとなしい感じです。2索はワンチャンスなので出あがりも期待していました。

 けれども、6索を鳴いた後、私からただならぬ雰囲気が漂っていたようです。西家と北家は表情が険しくなり、リーチ者の南家はおっかなびっくり山から牌をツモっていました。

 あがれるときは簡単にあがれるのが麻雀の「あるある」です。私は聴牌後、安全牌の北を2枚続けてツモ切りし、南家が8巡目につかんだのが2索です。

 初めての緑一色はあがりまでスムーズでした。トビありのルールだったので親の役満の48000点によって東1局で試合終了です。東1局で終わったのは後にも先にもこの一回しか経験していません。ますます忘れられない思い出となっています。

 黒沢プロの手を見て、また緑一色をあがりたいという思いが強くなりました。さらに、Мリーグや麻雀最強戦などでプロの緑一色もぜひ見たいです。

 

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