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仲林雀王・發王位が持ち前の勝負強さ発揮 オーラス逆転トップ【Мリーグ】

 雀王・發王位がオーラスに持ち前の勝負強さを発揮しました。

 U-NEXT Pirates・仲林圭プロが2024年1月30日(火)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第148戦で逆転勝利です。

 仲林プロは南4局にカンチャンのドラ待ちでリーチ。ツモって裏ドラを2枚乗せて満貫の一撃を決め、3着目から一気にトップに上がりました。

 渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、U-NEXT Pirates・仲林圭プロ、セガサミーフェニックス・東城りおプロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロの並び順。

 南4局を迎え、持ち点は南家・日向30500、東家・亜樹29700、西家・仲林23700、北家・東城16100です。

 2着目で親の亜樹プロにチャンス手が入りました。第一打に中を切って、いきなりイーシャンテンです。

 ところが、亜樹プロはこの後、もう1牌が入りません。3巡目に3索と6索ほ入れ替えただけで、ツモ切りが続きます。

 いち早く聴牌したのはラス目の東城プロです。6巡目に八萬を暗刻にしてカンチャンの三萬待ちです。

 東城プロの手はドラも赤ドラもなく、タンヤオのみの手です。

 東城プロは着順を上げようと、ドラの五萬を引き入れた両面待ちか、六萬をツモった「678」の三色への移行を狙って黙聴に構えました。

 一方、3着目の仲林プロも5筒を暗刻にしてイーシャンテン。こちらもドラの五萬を四萬にくっつけたいところです。

 東城プロは7巡目に4枚目の八萬をツモりました。

 東城プロは八萬を暗槓せず、ドラの五萬や三色につながる六萬の引き入れを目指し、二萬を外して聴牌を崩しました。

 トップ目の日向プロが8巡目に三萬をチーしてイーシャンテン。鳴き仕掛けで「123」の三色に向かいました。

 亜樹プロが9巡目に白をポン。七萬・4筒のシャンポン待ちでようやく聴牌です。

 仲林プロは10巡目に六萬をツモり、カンチャンでドラの五萬待ちで聴牌。勝負を懸けてリーチしました。

 3着目の仲林プロはトップ目の日向プロと6800点差。ツモって裏ドラを1枚乗せれば、リーチ・ツモ・ドラ1・裏ドラ1の2000、4000で逆転です。

 その直後、亜樹プロは11巡目に九萬をツモって現物の七萬を外し、カンチャンの八萬待ちに変えました。

 亜樹プロは確実に一発放銃を避けました。

 さらに、自身の目から七萬が3枚見えていました。カンチャンの八萬待ちは七萬・4筒のシャンポン待ちよりも手応えがあったのだと思います。

 この選択が痛恨の裏目となりました。

 仲林プロが11巡目に九萬をツモ切りました。

 そして、東城プロが11巡目に危険牌の3筒をツモった手牌です。

 東城プロは八萬を暗槓。新たなドラは2筒です。リンシャン牌から現物の9筒を引き入れました。四萬か3筒の単騎待ちの聴牌には取らず、ツモ切りました。

 八萬を暗槓され、あがり牌のなくなった亜樹プロの表情が曇りました。

 亜樹プロは12巡目に1筒をツモって七萬を切り、聴牌を崩しました。

 亜樹プロは仲林プロがツモ切りした4筒を13巡目にポン。1筒単騎待ちで再び聴牌です。

 もし、亜樹プロが11巡目に九萬を押して、七萬・4筒のシャンポン待ちを続行していたら、ここで仲林プロから白・赤ドラ1の2900点をあがり、トップ目に浮上していました。

 カンチャンの八萬待ちの景色があまりにも良すぎました。

 放銃を逃れた者が逆にあがるのは「麻雀あるある」です。

 仲林プロは13巡目に五萬をツモ。裏ドラが2枚乗り、リーチ・ツモ・ドラ1・裏ドラ2の2000、4000で逆転トップです。

 第148戦の結果は仲林31700、日向28500、亜樹25700、東城14100。

 仲林プロは今季のМリーグで序盤に絶好調。個人ポイントの1位を走っていました。

 しかし、その後に厳しい結果が続き、この試合を迎え、200超あった個人ポイントは-12.3まで沈みました。

 今回のトップでポイントは39.4とプラスに転じました。雀王・發王位のタイトルホルダーとして再び勢いを取り戻してほしいです。

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