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このままでは帰れない 大介プロ執念の連闘でリベンジ勝利 【Мリーグ】

 このままラスを喫したままでは帰れません。

 BEAST Japanext・鈴木大介プロが2023年12月14日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第102戦でトップを獲得しました。

 3連続ラスのBEAST Japanextは総合ポイントで最下位に沈んでいます。大介プロは巻き返しを目指し、この日の第1試合の第101戦に志願して臨みました。

 ところが、大介プロは手牌もツモも恵まれず、リーチ、あがり、放銃全てゼロの戦いに加われないうちに4位で終わりました。

 リベンジを期して連闘した第102戦。大介プロは南1局の親で剛腕の異名にふさわしい6000オールの一撃。個人ポイントで1位を独走する赤坂ドリブンズ・園田賢プロの猛追を振りきり、ようやく勝利しました。

 第102戦はBEAST Japanext・鈴木大介プロ、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロ、赤坂ドリブンズ・園田賢プロ、U-NEXT Pirates・小林剛プロの並び順。

 東3局1本場で南家・大介プロはこの日、初めてあがりをものにしました。ホンイツ・南・赤ドラ1の2000、4000(+300)です。

 大介プロが2着目で親を迎えた南1局。持ち点は西家・園田31900、東家・大介30300、南家・松ヶ瀬19900、北家・小林17900。

 大介プロの配牌。ドラと赤ドラを1枚ずつ持ち、打点の期待できる聴牌の早そうなチャンス手が入りました。

 大介プロは2巡目にドラの7索を重ねました。

 3巡目に5筒をツモり、4索を1枚外しました。

 早めに4索を切ることで3索・6索待ちになったときに出やすくする狙いがあります。「マムシ」の異名を持つ日本プロ麻雀連盟・沢崎誠プロが得意とする打ち筋です。

 大介プロは4巡目に3筒を引き入れ、トイツの9索を1枚外しました。

 9索のトイツ落としでタンヤオへの移行を目指しました。高打点にこだわる剛腕らしい打ち筋です。

 5巡目に3索をツモり、「345」の三色のイーシャンテンです。

 6巡目に3筒を重ね、6筒を切りました。イーペーコーも狙え、どんどん手が高くなっています。

 トップ目の園田プロが7巡目に4索をチー。得意の鳴き仕掛けでイーシャンテンです。

 大介プロは8巡目に二萬を重ね、あがりやすさ優先で「345」の三色のため引っ張ってきた五萬を外しました。

 一方、園田プロは8巡目に1索を切り、タンヤオ狙いで4索とのくい替えをはっきりと他家に見せました。大介プロにプレッシャーをかけています。

 大介プロは11巡目に四萬をツモり、2筒・5筒待ちでリーチしました。

 大介プロは15巡目に2筒をツモ。リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・ドラ2・赤ドラ1の6000オールです。

 Mリーグで久しぶりに剛腕の会心の一撃を見ることができました。

 大介プロの持ち点は48300点となり、大きく抜け出しました。

 その後、園田プロがあがりを重ね、追い上げたものの、大介プロは1100点差で逃げきりました。

 第102戦の結果は大介44800、園田43700、松ヶ瀬7900、小林3600。

 チームの連敗を止め、自身のリベンジを果たし、大介プロにとって価値の高い勝利だったと思います。


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