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英語のリスニング力不足を痛感した女子寮の風呂場での思い出

 大学時代の女子寮での甘酸っぱい思い出である。

(以下、不愉快な記載があるかもしれないので、デリケートな方は読まないことをオススメします!)

 今でも懐かしく思い出されるのが、寮の共同のお風呂だったのだが、最初の頃は、毎日誰かと風呂に入ることに若干の抵抗があったものの、3日間くらいで慣れた。毎日、銭湯のようなお風呂に、わいわいと集団で入ることができたのは、楽しすぎた。

 今や日本を席巻するサウナブームなど存在しなかった、20年以上前の思い出である。

 フィンランドからやってきた留学生は、いつも、長時間風呂に入っていた。当時はサウナブームがなかったのでフィンランドが本場だとは知らなかったが、サウナの発祥の地(?)からやってきたからなのか、とにかく風呂の主といった趣でずっと風呂場にいるのだった。

 彼女の英語はとても綺麗な発音だったが、彼女と会話をしているのは、海外在住経験のある、英語がネイティブ並みに話せる9月生に限られていた。私はその当時、英語コンプレックスの牢獄に囚われていて、人前で英語を話すことは絶対に嫌だと思ってしまっていた。すこぶる勿体無いのだが、しょうがない。何せ20歳くらいで、今以上に自意識過剰だったのだ。過剰な自意識は何かを損なうこともあると思うが、それこそが若さである。

 長時間風呂に入っているフィンランドからの留学生と、英語がネイティブ並みに話せる何人かの日本人たちが風呂場で何やら話し込んでいる。ナチュラルな英語なので、内容は、ほとんど聞き取れなかった。

 湯船内で長時間、ナチュラルな英語で猛烈に盛り上がる3人の女性たち。私は当時、英語の会話に全く入れなかったので、完全に透明な存在となって、洗い場でシャワーを浴びていた。

○▼※△☆▲※◎★●・・・・・・・・・・・・・!masterbating○▼※△☆▲※◎★●・・・・・・・・・・・・・!

ゲラゲラ、爆笑する3人。1人はフィンランド人で、もう二人は英語がネイティブ並みに話せる日本人。

○▼※△☆▲※◎★●・・・・・・・・・・・・・!
masterbating○▼※△☆▲※◎★●・・・・・・・・・・・・・!

3人は、手を叩いて、湯船で大笑いしている。

おいおい、一体何の話してるんだよ!!!
めっちゃ気になるけど”masterbating”以外は全然聞き取れない!!!

今更ながら20年以上前のあの会話、ほんと気になるんだけど!!!
日本人が英語がわからんと思って…一体何の話だったんだ!!!

私は混乱の中ルームメイトに風呂場でフィンランド人の留学生中心でmasterbatingの話で爆笑していたことを伝えた。

でも内容は全然わからなかったので実に無念であったと。

ルームメイトも、大爆笑していた。私はとにかく、英語のリスニング力の不足を痛感したのだった。

ペーパーテストの能力は、実践の会話では、本当に役に立たないのだった…。

以上です。

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