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考えてみよう…!彼らの「あの瞬間(とき)を…」マジでギブ!ムリ!ムリ!ムリ!ムリ!ホントに勘弁!〜大爆笑した女子寮時代の思い出〜

 大学時代の、女子寮時代の思い出である。(多少脚色をしています!)

 大学2年生の途中から、一緒に過ごす時間が増えた友人がいた。

 彼女は、セックス・アンド・ザ・シティのシャーロット役のクリスティン・デイヴィス(今ググって初めて俳優の名前を知った)に似ていて、英語も流暢で、まさに全方位位的に無双、完全無欠、運動も勉強もできて英語も得意でユーモアのセンスもあり、さらにはちょっとほんわかした印象もありつつ、おバカなことにも関わってくれる、そんな女性だったのだが、時折見せる小悪魔的意地悪さが、これまた面白かった。

 彼女はその美貌から、入寮当時からさまざまな男性から電話がかかってくるなどわかりやすいアプローチ(死語?)を受けていた。たまに自分が電話当番の時に、男子寮の人たちから、彼女宛の電話を受けることがあった。

 シャーロット(仮名)さん!お電話だよーと部屋まで行くと(※男性からの電話は「お電話」と言っていた)、眉根に皺を寄せて、すごい険しい顔をして「いないって言って」と言われたりした。

 「シャーロット(仮名)はいません!」と答えると、不思議そうに電話を切られた。いると思ったのに・・・みたいな反応が返ってきた。まあ、彼女は割と真面目に授業を出てすぐに帰ってきていた。電話をしてきた彼は、同じ授業を取っていて、この後授業がないことを確認していたということだったので、いないはずもないのに・・?と不思議そうだった。当然ながら、彼女は寮に、いたのだった。

 いないって言わなきゃいけないのか・・・こんなに・・・そばに・・・いるのに!

 なるほど・・・居留守。いるのに留守。だから「居留守」なのね!!!

 などと「居留守」という単語がいかに良くできているか、などと考えながら過ごしていたのだが、彼女は大学内で数人の男性と短期間付き合ったのち、あっという間に大学内の男性たちに見切りをつけて、どこで出会ったのかは不明だが、かなり年上の社会人の男性と付き合い始めていた。(本当にネットがない時代どうやって出会っていたのでしょうか・・・美しい人たちにしか開かないドアというものがあったのだった!)

 そんな彼女も、大学内の不当にモテるICU男性たちには、大変手厳しかった。そこまで言わんでも!?というくらいに厳しかった。

 いつもくだらない話や、不当にモテるICU男性への批判や、いつも蝶ネクタイを身につけている英語の授業の先生が、ベストドレッサー賞を受けたことへの疑問(その賞はあまりにも「受賞」のクオリティが怪しい)などを話していたのだが、ある日、小悪魔的な笑みを浮かべた彼女がこんなことを話し始めた。

 知り合いの、ちょっとおとなしそうなカップルがとても気になる。かなり早い段階から付き合い出したようで、キャンパス内でも目を引いていた。いつも、かなり仲睦まじそうに過ごしている。しかしなんというか、男性側はかなり分厚い眼鏡をかけている。女性の方は、なんというか、どこからどうみても、ウサギのように見える女性だった。このご時世、容姿のことをどうこう言うのも大変に失礼な表現だが(と言いつつ言っているが)前歯が2本クッキリと出ていてウサギにしか見えない・・・。小動物。ウサギである。分厚いメガネの男性と、ウサギにそっくりな女性。ウサギにそっくりな女性は妙に声が高く、どういうキャラクター!?とちょっとのけぞるような、独特の個性の持ち主だった。

 あの眼鏡が分厚い男性とウサギにそっくりな二人、どうにも性的な雰囲気が感じられないのだが、あれだけ長く一緒にいるということは、そういうことも・・・するのだろうか・・?確か彼女は一人暮らしらしい(個人情報が筒抜けである)。彼女が真剣にソーシャル・ルームにおいて、眉根を寄せて考えていた。

 どうなんだろうね・・・彼らのその瞬間(とき)!
 想像がつかない・・・!

 そんなわけで、ソーシャル・ルームに居合わせた数人の寮生同士で、彼らの「その瞬間(とき)」を想像してみよう!ということになった。

 みんなで腕組みをして各自、できる限り頑張ってみたのだったが、数秒で限界が来た。

男性が、眼鏡をとったところでもう無理!!!!それ以上は無理!!!!!
ギブギブギブギブ!!!!限界!!!勘弁して!!!(爆笑)

シャーロット(仮名)はかなり頑張っていた。

男性が「どうだった?よかった?」と最後に彼女に質問をしてるところまでイメージできた!!!というのだった。

すごい!無理無理!すごい想像力!それにしても馬鹿馬鹿しい・・・

何をやっているのだ私たちは・・・。余計なお世話すぎる!!!

私たちは、床を転げ回って、笑ってしまった。

「どうだった?よかった?」って言いそうー!!!
いや言わないでしょう?

いやーでもきっとICU生だから、Critical に・・・批判的に全体を総括するかも(爆笑)

眼鏡を取ったらきっと別人なのかも・・・あの男性の眼鏡、分厚いから、目が小さく見えてるけど・・
いやそんな往年の少女漫画みたいな設定??あの眼鏡をとったら美男子??


「人のセックスを笑うな(by山崎ナオコーラ先生)」という本が出た後に、なるほど!私たちのことか(多分違う)!と、
その頃の思い出を、懐かしく思い出したのだった。それにしても、「ふたりのあの瞬間(とき)」と言うシャーロット(仮名)の表現が、とにかくおかしかった。

本当に、余計なお世話だったと思う。

以上です。

 

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